美しい殺し屋

ミニマリスト憂希

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小学生の依頼②

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昼 小学校に訪れた真

ワァ~!

沢山の子供達が校庭で遊んでいる 

「やれやれ」

外から子供達を眺めため息を吐く真
真に近づく1人の女の子

「赤いカクテル…」

「えっ?」

「お姉ちゃんがでしょ?赤いカクテルを」

「ぐっ!ねぇ お姉ちゃんじゃなくて
お兄さんだよ!」

「えっ?」

「おーい なっちゃんー どうしたの?」

「あっこういちくん」

「この人 だれ?」

「お姉ちゃん」

「えっ?なっちゃんにお姉ちゃんなんかいたの?」

「えっ あのね 僕はお姉ちゃんじゃなくてお兄さんだよ」

「うん 私のお姉ちゃんなの」

「へー こんにちは お姉ちゃん!」

「ううっ…」

「はやく鬼ごっこのつづきしようねー」

「うん すぐいくー」

「ねぇ お姉ちゃん こやのうさぎさんがイジメられてるの、たすけてあげてください」

「はぁ~ わかったよ」

「やくそくだよ!ゆびきりげんまん!」

「ゆびきりげんまんーうそついたらー」

女の子とゆびきりげんまんを交わす真

「おねがいねー!」

走り去る女の子

「やくそくねー…」

ゆびきりした小指を見つめる真だった
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