美しい殺し屋

ミニマリスト憂希

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新たな住処①

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小雨が降り出した
真は走ってムーを殺したキングを探した
容姿がわからない真は
自分と同じ殺し屋のオーラの人物を探した
しかし見当たらない

「ううっ…」

崩れる様に膝をつく真
雨に濡れながらも涙を流す
大切な人達が次々と殺され
何も出来ない無力な自分に淘汰した

その時
ふと急に濡れなくなった真
上を見上げると
傘を差し出すひとりの人物

「風邪引くぞ」

刑事の小田だ

「おだ…」

「どうしたこんな所で」

「ムーが…ムーが…」

「ムーがどうした?」

「ムーが殺された…」

「ムーが!?まさか、ムーは現役時代は名のある軍人だったんだぞ?」

しかし真の悲しむ姿を見た小田はそれが事実だと信じる

「おい!まさかお前も命狙われてるんじゃないのか?」

「ああっ」

「ちょっと来い!」

真の手を引っ張りどこかへ連れて行く小田だった
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