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彼のこだわり

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彼は物を持たない

普段の持ち物は
4インチのスマホ
クレジットカード程の大きさの
小さな財布のみ

家は賃貸マンションのワンルーム
テレビやベットといった
普通の家にはある物はない

部屋には小さなテーブルと座椅子のみ
寝る時は押し入れから布団と枕を出して寝るのだ

コポコポッ
コーヒーをコップに注ぐ
ズズッ
彼はコーヒーが好きだ

コーヒーを飲み終えると
彼は筋トレを始めた
腕立て伏せ
腹筋
スクワット
健康的な体を保ちたい為
毎日欠かさず筋トレをしている

「よし。」

彼はスーツに着替え
会社に向かった
会社は家から徒歩で10分程

会社に着くと

「あっ おはようございます 佐藤さん」

「おはよう。」

女性社員と挨拶を交わす
彼はデスクに座ると
指のストレッチをし
会社の始業合図のアラームが鳴るとすぐに仕事に入った
彼のデスクはとても綺麗で
ここも物がなく無駄がない
余裕がありながらも
定時になると帰る佐藤
周りが忙しいと嘆く中
颯爽と帰った

「仕事が遅い奴 出来ない奴は
要領が悪い・整理整頓が出来ないだけ。」

そう思う佐藤
佐藤はほぼ毎日定時に帰り
残業しないのを美徳としていた


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