ミニマリストな殺人鬼

ミニマリスト憂希

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新入社員

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4月のある日
新入社員が入社してきた

「えー 今日から皆んなと一緒に仕事する事になる 新入社員の2人だ!」

「初めまして今日からお世話になります
赤井 美咲と申します」

ブロンド色のロングヘアーの
イケイケ系の女性
声もハキハキしていて印象深い
他の男性社員達は彼女の事を注目していた

「初めまして田中 瑠花です
よろしくお願いします…」

もう1人が眼鏡をかけた
黒髪の地味なタイプ
声も小さい大人しそうな女性だ


皆が新入社員に注目し
話しかける中

佐藤は自分の仕事に集中していた
他人に興味がないし
無駄に関わっていたら
今日残業になってしまうからだ

2人が入社して
数ヶ月した頃
新入社員の2人も仕事場に馴染んでいた
赤井 美咲は男性社員からは人気があった
彼女も自分はイケてる、
出来る女と思い 強気でお喋りだ

それとは真逆に
田中 瑠花はいつも1人で他の社員とはほとんど話さない
黙々と仕事をしていた

それもあってか
美咲は残業が多いが瑠花は少ない
しかし上司も残業する美咲を
新入社員なのに頑張ってると
間違った評価をした

美咲はそれもあってか瑠花に対し

「同じ新入社員なのにこの差はね
私ばかり仕事量が増えてるのに
瑠花は少なくて出来ない女
でも私は見事にこの仕事量をこなしているの」

と他の社員に言いふらしたり

「もっとがんばらないとダメじゃない
同じ時に入社したのに私の方が出来てるのよ?」

と瑠花に言ったりしていた

瑠花は
同じ仕事量なのに
嘘を言いふらしたりしている美咲を心の中では呆れていたが

「うん そうだね 美咲はすごいね」

と言い気にしなかった

佐藤は周りの人間関係は事情を気にせずに毎日自分の仕事を行い
定時に帰り
ストレスフリーな生活を送っていたが時々彼女らの会話や噂話を耳に入ると

「この世の中 嘘つきで不真面目な奴が得するし
正直者で真面目な奴が損をする
世の中 不平等だな。」

と思いながらも自分に関係ないので関わらなかった

瑠花もいつも真面目に黙々と作業を終えて定時で帰ることが多い為
佐藤とはよく帰りに会う

「お疲れ様です…」

「お疲れ。」

それだけしか会話はしないが
きちんと挨拶する彼女に対して
定時になっても残業で休憩室や廊下でお喋りばかりしている美咲は
佐藤とすれ違っても挨拶しない

「でね 田中さんたら 課長から2人でって頼まれたのに私だけに運ばせて自分はしないの」

と挨拶もせず
同僚のありもしない話や

「この前 彼とデートで〇〇に行って…」

と自慢話ばかり

佐藤は気にはしなかったが
あまりいい気はしなかった
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