上 下
20 / 24

発見!

しおりを挟む
「お邪魔しま~す」

美咲を家に入れた佐藤

「座ってくつろいどいて
すぐにコーヒーを淹れるよ。」

「は~い」

座椅子に座り
部屋をキョロキョロ見渡す美咲

「なんにもねぇ~」

心の中で思う美咲
なんの面白みもない部屋を見て
まさに佐藤そのものだと思った
部屋を見れば趣味趣向や性格も分かると思ったのだが

「こりゃ外れかな」

そう思っていると

「お待たせ!どうぞ!。」

コトッ

「わぁ~美味しそぉ~」

ぶりっ子で高い声を出す美咲
しかしコーヒーを出されても
すぐに飲まなかった

「どうしたんだい?。」

「コーヒーと一緒にクッキーとかは食べないんですか?」

「ああっ 私は間食しないんだ。」

呆れる美咲
コーヒーを飲むが瑠花のように
味わいもせず普通のコーヒーの様に飲む

「うーーん おいしーーい」

棒読みの美咲
佐藤は少しイラッとしたが耐えた

「そうだ この後 一緒にシャワーでも浴びないかな?仕事の後だし
汗もかいてるよね?。」

「はっ!?」

「嫌かい?。」

まさかの佐藤の発言に正直びっくりした美咲
超草食の超変人だと思っていたが
ガツガツ来たのでびっくりした
普通なら気持ち悪いと思うが美咲は彼氏と別れたばかり
寂しかったし
瑠花がこの男に惚れた理由を知りたかったので

「はい いいですよー」

一緒にシャワーを浴び
キスを交わす2人
そのままベットに入った2人だった

数時間後
美咲はベットから出てトイレへ
そして佐藤に声もかけずに
冷蔵庫へ

「喉乾いた…水…」

冷蔵庫を開けると…
異臭が漂った

「な、何これ 腐い…」

何か腐った様な匂いにびっくりする美咲

しかしあの几帳面で神経質な佐藤がこんな匂いの食材を置いておくのが不思議に思い

新聞紙に巻かれた物を開く

「なんかのお肉かな?」

新聞紙を開いていくと
瑠花の腐った手が…

 
しおりを挟む

処理中です...