悪役令嬢はゴブリンに愛される

ほのじー

文字の大きさ
11 / 23

番外編:一つ目ちゃんたちはゴブリンに脅される

しおりを挟む
※「悪役令嬢、嫉妬される」の次の日の話です




「番さん、遊びにきましたよー!」
「遊びに来てあげたぜ」


一つ目の魔物であるピピとポポはゴブリンの番に勇気を持って話しかけてみた。このキレイな番はゴブリンと違い優しそうで、ピピとポポは彼女のことをとっても気に入った。次の日、彼女に会いにゴブリンの家を訪ねてみた。



「あら、いらっしゃい」



番は優しそうに迎え入れてくれたが、なんだかしんどそうだ。ゴブリンの匂いもキツく、番からも色香が駄々もれている。ピピとポポは赤面した。


「番さん、ゴブリンの匂いがすげーな」
「今日は番さんの匂いも濃いね」


番は恥ずかしそうに頬を染め、二匹を家に招いてくれた。


「わーい!スエの木の実だ!」
「ありがとよ、番さん」


森の話しに花を咲かせていると、ゴブリンが帰ってきた。


「お前らか・・・メラニーにちょっかいかけた魔物は」



ーブルブルブルブル



ピピとポポはゴブリンの殺気めいた視線と威圧感に震え上がった。ゴブリンはピピとポポを鷲掴みにし、庭へと連れていく。ポイッとゴミを捨てるように二匹を地面に転がし、二匹を睨みつけた。


「お前ら、性器はあるのか」
「ぼぼぼ、僕らは木の実の種を栄養価にして自分で体を分裂して数を増やすんだ。だから僕とピピは一匹が分裂した形なんだ」
「は、はい・・・だから僕らは番さんに害を為しませんのでご安心ください!」


ゴブリンは少し考える素振りをする。ゴブリンはピピを持ち上げ、上から下まで、特に排泄部分などを入念に調べているようだ。


「ひぃぃい!!ゴ、ゴブリンさん、そこはお尻の穴ですう!」
「ふむ、本当に男性器らしいものはないようだな」


ゴブリンはため息をつき、二匹に再び対峙した。


「俺の番に少しでも変なことしてみろ、片手で握り潰してやるからな」
『はいぃぃぃ!!』
「じゃ、お前らには彼女を見守る役目を与えよう。もし誰かが彼女に近づいたら追い払うことと、もし手に負えないやつだったらすぐ俺に知らせること。分かったか?」
「ま、毎日ですか・・・?」


ピピは恐る恐るゴブリンに意見した。


「ぁあん?文句あんのか?」
『ありません!!』


二人はゴブリンの奴隷・・・仲間になった。ゴブリンは怖いが、番は優しいし、毎日木の実をくれ、屋根裏に部屋まで作ってもらえたので毎日快適に過ごしている。





「番さんの胸大きいのな」
「あら、そうかしら」
「うん、大きいです。弾力もありそうです」


ーポイン、ポイン、ポイン


「わーい!ここでジャンプしたら楽しいよ!」
「俺はここで回転もできるぜ」
「ふふふ、あなたたち本当に楽しそうね」


ピピとポポは番の胸の上でジャンプしたり転がったりして遊んでいた。




ーガチャッ


(!!)


ープルプルプルプルプルプル


ピピとポポは震えだす。ゴブリンの殺気だ。ピピとポポは庭でゴブリンにゲンコツされ、たんこぶが三段できた。


『いてててて』
「二度とあんな真似はするな。あと今から数時間戻ってくるなよ!」
『は、はいぃぃい!!』


やっぱりゴブリンは怖かった。数時間後家に帰ると、番がまたぐったりしており、その日の夕飯は屋根裏で取ることとなった。




「はぁああああん!!そんな吸っちゃだめ!」
「胸も俺のものだと分かるようにいっぱいマーク付けとこうな。ここは誰のものだ?」
「ぁぁああん・・・ウィルのものです!」


(・・・・・・)


「寝ようか・・・」
「うん」


屋根裏に漏れ聞こえてくる艶かしい声が止まりそうにない。


ピピとポポは夕食で残った木の実を耳にはめ込んで耳栓代わりにして眠りについた。


しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

悪役令嬢の末路

ラプラス
恋愛
政略結婚ではあったけれど、夫を愛していたのは本当。でも、もう疲れてしまった。 だから…いいわよね、あなた?

私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~

あさぎかな@コミカライズ決定
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。 「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

【 完結 】「婚約破棄」されましたので、恥ずかしいから帰っても良いですか?

しずもり
恋愛
ミレーヌはガルド国のシルフィード公爵令嬢で、この国の第一王子アルフリートの婚約者だ。いや、もう元婚約者なのかも知れない。 王立学園の卒業パーティーが始まる寸前で『婚約破棄』を宣言されてしまったからだ。アルフリートの隣にはピンクの髪の美少女を寄り添わせて、宣言されたその言葉にミレーヌが悲しむ事は無かった。それよりも彼女の心を占めていた感情はー。 恥ずかしい。恥ずかしい。恥ずかしい!! ミレーヌは恥ずかしかった。今すぐにでも気を失いたかった。 この国で、学園で、知っていなければならない、知っている筈のアレを、第一王子たちはいつ気付くのか。 孤軍奮闘のミレーヌと愉快な王子とお馬鹿さんたちのちょっと変わった断罪劇です。 なんちゃって異世界のお話です。 時代考証など皆無の緩い設定で、殆どを現代風の口調、言葉で書いています。 HOT2位 &人気ランキング 3位になりました。(2/24) 数ある作品の中で興味を持って下さりありがとうございました。 *国の名前をオレーヌからガルドに変更しました。

世話焼き幼馴染と離れるのが辛いので自分から離れることにしました

小村辰馬
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢、エリス・カーマインに転生した。 幼馴染であるアーロンの傍にに居続けると、追放エンドを迎えてしまうのに、原作では俺様だった彼の世話焼きな一面を開花させてしまい、居心地の良い彼のそばを離れるのが辛くなってしまう。 ならば彼の代わりに男友達を作ろうと画策するがーー

王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る

家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。 しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。 仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。 そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。

処理中です...