殺人兵器が溺愛する戦場の天使

ほのじー

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一章:子供を拾う

女の子だった!?

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「お疲れ様、ヴィンセント。ってなんだ、子供!?」
「ああ、東の国で拾ってきた」
「ひ、拾ってきたって、誘拐か!?そうゆう趣味か!?」


驚いている金髪の青年の名前はカイルだ。戦争中、常に一緒に行動しているヴィンセントのパートナーであり上司でもあった。


「森からずっとついてくるから、そのままにしていただけだ」


子供は立っているヴィンセントの脚にへばりつき、脚の後ろからそっとカイルの様子を伺っている。カイルがウインクをするとサッと脚に隠れている。ヴィンセントはポンポンとその子供の頭を撫でてあげると安心したようにフニャリと目を細める。


「か、可愛いな・・・小動物みたいだ」
「ああ、そうだろう。」


カイルが一生懸命子供とコミュニケーションを取ろうとするも失敗しているようだ。見た目も美しい彼より、ヴィンセント(だいぶ強面である)に懐いているとはどういうことだろうか。


「で、どうする?このまま王都に連れてくの?」
「ああ、そうなることになるな」
「でも、国王にバレたらヤバいんじゃないか」


この国、特に国王は他国の者を忌み嫌っており戦争に負けこの国に連れて者は女子供でさえ奴隷の刻印を押され、男は労働力として、女子供は家政婦や性奴隷として働かされるのだ。


「そこはお前がこの国の孤児院に賄賂でも渡しておいてくれ。その孤児院から引き取ったことにする」
「はいはい、そういう裏の仕事は僕ですよねー。それより早く湖で血、落としてきなよ。その子も泥だらけじゃないか」


(そういえば、汚れていたな)


ヴィンセントはいつも返り血を浴び血の匂いに慣れており気づくのが遅れた。ズボンにも血が付いていたので、しがみつく子供の顔にも血が付いてしまっている。


「今からキレイにしにいくぞ」
「??」


ヴィンセントは滞在しているテントの裏側の湖にタオルと着替えを持っていく。子供には申し訳ないがヴィンセントの大きなシャツを紐で腰に巻いてもらうことにする。


「ところお前の名前はなんなんだ」
「?」
「俺は、ええっと、ヴィンセント。


自分の胸に手を当てながら名前を伝える。


「ヴィ、ンチェントォ?」
「うーん、難しいか。じゃあ、ヴィーと呼んでくれ。
「ヴィー?」
「そうだ」


ヴィンセントは自分の名前はヴィーだと分からせ、子供の胸に手を当てた。


「俺は、ヴィー。お前は?」
「リリィ※※※※」


最後の方は聞き取れなかったが、前半はかろうじて聞き取れた。


「うーん、リリィはこの国では珍しすぎるな。リリスとして国に申請しておいて、リリィはあだ名ってことにしておこう」


ヴィンセントは湖にたどり着き、自身の服を脱いだ。リリィの服を脱がせようと手をかけるも、リリィはイヤイヤと首を振って抵抗した。


「キレイにしないと駄目だろう、ほら」



ヴィンセントが嫌がるリリィを追いかけ、すぐに捕まえる。リリィは諦めたようで力を抜いた。ヴィンセントは服を脱がし、驚きの表情をリリィに向ける。


「リリィ、お前女の子だったのか!?」


服の下(下半身)にあるはずのモノがない。湖で汚れを落とすと、そこには可愛らしい少女の姿があった。
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