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王城のパーティー
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(なんでこうなった)
「腕が鳴りますねぇ。ジュリアさんを着飾りたいとずーっと思っていたんですよぉ」
ギラギラと獲物を狙う目でジュリアに向かってきているのは、ローズの侍女であるメラニーだ。只今ジュリアはメラニーに身を剥がされ、下着一枚の状態である。その横ローズが楽しそうにその風景を眺めている。
「ああ!!この引き締まったくびれ!!意外とある上向きのおっぱい!!スラリとした足・・・このメラニーがこの国で二番目に美しい女性にしてみせましょう!!もちろん一番はローズ様ですがね」
あれからジュリアはメラニーに美容方法を少し教授してくれないかと頼んだ。メラニーは喜んで様々な美容法をジュリアに教え、化粧水や何やら色々なものを友人価格で購入させてくれた。今ではジュリアの肌荒れもなくなり、キメ細やかな素肌へと変わってきている。
(まさか王城のパーティーに招待されるなんて)
平民であるジュリアは今まで王城のパーティーは警備でしか参加したことがなかったのだが、ローズは今年は警備に来なくても良いと言ったのだ。その上一緒にパーティーに参加してもらうし、メラニーに準備は全て任せるようにとローズが命じた。
「ふふふ、ジュリアさんにこれを着てもらえば、王都で流行ること間違いなしですね!!可愛らしいローズ様には少し大人すぎると思って寝かしていた商品ですからっ」
「そうねえ、それは私には着れないわねぇ」
そのドレスはジュリアの瞳と同じ黒にキラキラとダイヤらしきものが(本物ではないことをジュリアは祈った)ちりばめられている。胸元は片方の肩が見えるようになっており、タイトなスカートの横に大きなスリットが入っている。代金も払うと言ったのだが「見本品を手直しするだけですし、これをジュリアが着ることで逆に黒字・・・ふふふ」とメラニーが呟いていた。とにかくジュリアはありがたくドレスを頂くことにしたのだ。
「ジュリアさんの美しい胸もくびれも足もかなり強調されるデザインになってます」
メラニーは満足げに鼻息を鳴らした。
+++
サイラスは最近かなり忙しくなったらしく、ジュリアもあまりサイラスの事務室には残らなくなった。夜中を過ぎても電気は消えることはなく、事務室のソファーで寝泊まりしているそうだ。
(結局あれからちゃんと話してない・・・)
やきもきした気持ちになっていたのだが、そんな思い詰めたジュリアをローズやメラニーが心配してくれ、最近ではローズを筆頭に話をすることで気持ちが大分和らいでいた。
(美容話も、《恋ばな》もできるのは楽しいんだな)
友人といえる友人もいないジュリアは、仕事一筋で他の女性に混じって話をするのが苦手であった。しかし今ではそんな女性たちの気持ちがわかるようになったのだ。
そんなこんな考えているうちに、どんどんとジュリアの支度が進む。髪はうなじが見えるようにアップにされ、キリッとしたアイラインと赤い口紅が乗せられた。
「最後にこれですね」
高そうな箱から何やら取り出された。それをメラニーはジュリアに取り付ける。鏡に映るのは深い藍色が中央に大きく輝くネックレスだ。
「これを準備するの大変でした。あの方から金額は厭わないと言われたもので、うちの実家も頑張っちゃいました」
「ええ、彼の執着がうかがえるものすごいダイヤね・・・」
あまりに高そうなネックレスにジュリアは何度も辞退しようとしたのだが、「着けないととある方に怒られるので!!」と嘆願されなくなく身につけた。
「腕が鳴りますねぇ。ジュリアさんを着飾りたいとずーっと思っていたんですよぉ」
ギラギラと獲物を狙う目でジュリアに向かってきているのは、ローズの侍女であるメラニーだ。只今ジュリアはメラニーに身を剥がされ、下着一枚の状態である。その横ローズが楽しそうにその風景を眺めている。
「ああ!!この引き締まったくびれ!!意外とある上向きのおっぱい!!スラリとした足・・・このメラニーがこの国で二番目に美しい女性にしてみせましょう!!もちろん一番はローズ様ですがね」
あれからジュリアはメラニーに美容方法を少し教授してくれないかと頼んだ。メラニーは喜んで様々な美容法をジュリアに教え、化粧水や何やら色々なものを友人価格で購入させてくれた。今ではジュリアの肌荒れもなくなり、キメ細やかな素肌へと変わってきている。
(まさか王城のパーティーに招待されるなんて)
平民であるジュリアは今まで王城のパーティーは警備でしか参加したことがなかったのだが、ローズは今年は警備に来なくても良いと言ったのだ。その上一緒にパーティーに参加してもらうし、メラニーに準備は全て任せるようにとローズが命じた。
「ふふふ、ジュリアさんにこれを着てもらえば、王都で流行ること間違いなしですね!!可愛らしいローズ様には少し大人すぎると思って寝かしていた商品ですからっ」
「そうねえ、それは私には着れないわねぇ」
そのドレスはジュリアの瞳と同じ黒にキラキラとダイヤらしきものが(本物ではないことをジュリアは祈った)ちりばめられている。胸元は片方の肩が見えるようになっており、タイトなスカートの横に大きなスリットが入っている。代金も払うと言ったのだが「見本品を手直しするだけですし、これをジュリアが着ることで逆に黒字・・・ふふふ」とメラニーが呟いていた。とにかくジュリアはありがたくドレスを頂くことにしたのだ。
「ジュリアさんの美しい胸もくびれも足もかなり強調されるデザインになってます」
メラニーは満足げに鼻息を鳴らした。
+++
サイラスは最近かなり忙しくなったらしく、ジュリアもあまりサイラスの事務室には残らなくなった。夜中を過ぎても電気は消えることはなく、事務室のソファーで寝泊まりしているそうだ。
(結局あれからちゃんと話してない・・・)
やきもきした気持ちになっていたのだが、そんな思い詰めたジュリアをローズやメラニーが心配してくれ、最近ではローズを筆頭に話をすることで気持ちが大分和らいでいた。
(美容話も、《恋ばな》もできるのは楽しいんだな)
友人といえる友人もいないジュリアは、仕事一筋で他の女性に混じって話をするのが苦手であった。しかし今ではそんな女性たちの気持ちがわかるようになったのだ。
そんなこんな考えているうちに、どんどんとジュリアの支度が進む。髪はうなじが見えるようにアップにされ、キリッとしたアイラインと赤い口紅が乗せられた。
「最後にこれですね」
高そうな箱から何やら取り出された。それをメラニーはジュリアに取り付ける。鏡に映るのは深い藍色が中央に大きく輝くネックレスだ。
「これを準備するの大変でした。あの方から金額は厭わないと言われたもので、うちの実家も頑張っちゃいました」
「ええ、彼の執着がうかがえるものすごいダイヤね・・・」
あまりに高そうなネックレスにジュリアは何度も辞退しようとしたのだが、「着けないととある方に怒られるので!!」と嘆願されなくなく身につけた。
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