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裏話
「それより、早くお医者さんに見てもらおう。メアリー」
「パパも一緒に来てくれる・・・?離れたくない」
「甘えん坊さんは変わらないね、メアリー」
王城の一室で女医がメアリーを見ようとするが、メアリーはお尻を出さなければいけないことに気がついた。
「や、やっぱパパは出てって!!」
「一緒にいてって言ったのはメアリーだぞ。心配だからここにいる」
メアリーはスカートを捲り、下着を下ろす。メアリーの下半身は赤黒く腫れており、痛々しい。リチャードはそれを見てエメラルドの瞳に怒りの炎が灯った。
「くそっ・・・あいつやっぱり殺しておけば良かった・・・!!」
「大丈夫、大丈夫だからっ・・・」
ランディ侯爵は裁判にかけられることとなるだろう。女医の証言や、皇帝が現場を見ていたということで有罪は確定である。
「私は、パパが戻ってきてくれただけで、幸せだよ・・・」
「メアリー・・・本当に待たせてごめん・・・」
リチャードは東国へ出発する前にメアリーに手紙を送ったそうだが、ターニャの指示で破棄されていたそうだ。皇帝は息子であるリチャードの父と仲違いをしたまま亡くなってしまったことを後悔しており、リチャードには幸せになって欲しいとリチャードの皇族入りに賛成してくれた。皇帝は皇族入りするなら外交官として働けと言って、こうやって皇帝の外遊にも付き合っているそうだ。
「今回も皇帝は他の国の王族たちと有益になる取引をしてこいって言って、私に仕事押し付けてたんだ。こっちに戻ったらすぐにメアリーに会いたかったんだけどね。なかなか時間が取れなくて」
「いいの・・・でも、これからはもっと一緒にいれる?」
メアリーとリチャードは婚約者となったのだ。結婚するまでは一緒に住むわけにはいかないであろう。
「っ・・・もう少し我慢してもらわないとだ・・・しかもメアリーは東国に嫁入りすることになる・・・。言葉も覚えてもらわないとだし、少し大変だぞ」
「パパといれるなら、私勉強頑張るよ」
リチャードはメアリーを抱き締める。メアリーは自然と目を閉じた。するとリチャードはメアリーの唇にそっと触れた。
──チュッ、チュッ、チュッ
リチャードはメアリーの唇だけでなく、耳や鼻、顎などと至るところにキスを浴びせる。
「約一年会えなかったんだ・・・その分のキスを補わないと」
「うん・・・もっといっぱいキスして・・・」
メアリーの肌がふやける程にリチャードはキスをした。メアリーの瞳は潤い、熱を帯びている。
「そんな顔したら、襲いたくなる・・・ダメだよ。結婚までお預けなんだから」
「・・・早く・・・お嫁さんになりたいな」
「いい子で待ってるんだよ。私も楽しみにしているから」
リチャードとメアリーは子供のころにしていた指切りをする。メアリーは痛み止めの薬で眠くなってきた。
「パパ・・・どこにも・・・行かないでね・・・」
「ああ、今日はここで手を握ってるから、おやすみメアリー」
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