ナンバー3、最強の男は三番手

天然焦土

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青年は怒る

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次の日、楓は学校を休むことにした。襲われた恐怖が消えなかった為である。楓を襲った男達は、今までの悪事が明るみに出て、学校を退学後、警察に連行された。

「ふわぁ~……今日も今日とて、寝不足だ……」

そんな事も関係なく、亮介は学校に来ていた。

「あら、まだいるのね最下位さん」

そして、また生徒会長が数人の取り巻きを連れて亮介に絡んでくる。

「どうしました生徒会長、最下位の俺に絡むなんて、暇なんですか?」

「あら?私は忙しくてよ?早くこの学校から恥知らずを追い出さないといけないので」

「そいつは大変そうだ、頑張って下さい」

亮介は面倒くさいので、その場を立ち去ろうとした。

「そういえば、あなたといつも一緒にいる彼女、襲われたんですってね」

「・・・・・そうみたいっすね」

「あんな低俗な輩に襲われて怯えるだなんて、所詮はその程度のものね、だからあなたなんかと……」

ガッ

生徒会長が全てを言い切る前に、亮介は生徒会長の首を掴み締め上げた。

「それ以上口にしてみろ、このままへし折ってやるよ」

「あ……が……は……っ!!」

亮介の突然の行動に、誰も動けなかった。普段無気力に何事にも無関心な彼が、あからさまに激怒し、生徒会長の首を締め上げているからである。

「言っとくが、俺は別に自分の事をどうこう言われるのは構わねぇ、興味ないからな。だが、俺の事で、楓の事を馬鹿にするのは……それだけは許さねぇ、その事を肝に銘じておけ、でないとこの首が胴体と泣き別れする事になるからな」

そういうと、亮介は生徒会長の首を離した。

「げほっ、げほっ、あなた、こんな事して、ただじゃ……」

「どうなるのですか?」

いつの間にか、リジーが後ろに立っていた。

「こ、校長!!違うんですこれは……!!」

「いいです、最初から見ていました。あなたはもっと生徒会長という立場を理解しなさい。見苦しい事をするんでは無いです」

「っ………申し訳、ありません」

生徒会長は何も言えなかった。いくら生徒会長でも、相手は学校長、そして世界第11位の実力者、プライドの高い彼女も従うしかなかった。

「それと、あなたは私と一緒に来るように、いいですね?」

「へーい、了解ですよ、校長先生」

そして、リジーと亮介は去って行った。その後ろ姿を、生徒会長は恨めしそうに見ていた。


校長室

「一般生徒を殺す気ですか?亮介様」

「・・・・・わりぃ」

「全く……あなたは優しいですね、昔から」

リジーは亮介の隣に座った。

「覚えていますか?あなたと私が最初に一緒に行った任務の事を」

「・・・・・・・ああ、まだまだガキだった俺と組むのが嫌だったお前が一人で先行したんだったな、テロリストのアジトに」

「あの頃の私は、プライドの塊でした……子供のあなたが私より順位が上だとは信じられなかった。だから私は一人で向かった……結果は敵に掴まり、私はもう少しで陵辱される所でした」

リジーは、何気なく亮介の手を握った。

「でも、あなたが来てくれた。数十人いたテロリストをたった一人で殲滅し、私を救ってくれた……あの時、あなたはとても怒っていた、勝手な行動をしていた私を、仲間だと言って……だからこそ私は、あなたの秘書官になったんです。あなたを、支えたいから……」

「リジー……」

「今回もそう、あなたは自分の事では無く、彼女の為に怒っていた……ですが、どうか自分の立場を悪くするのはやめて下さい、私は……苦しんでいるあなたを見たく無いです」

「・・・・・・ごめん、今度からはもっと冷静になるよ」

「はい……お願いします……」

「・・・・・・・まあ、これからはそんなことも無くなるさ、嫌でもな」

「と、いうのは……?」

「とても不本意だが……公開シングル会議に俺も参加する。ジョクと約束していた事もあるからな」

「そうなのですね……!!遂に……!!」

「露骨に元気になりやがって……日程は?」

「明後日です、お早いご準備を……」

「分かってるよ、はあ~やれやれ……仕方ない事か」

亮介は、少し機嫌を直したのだった。
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