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番外編
運命のいたずら 【壱翔視点】
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「兄貴、婚約したって本当かよ⁉」
茉白から聞いたのか、玄関を開けた途端に澪生《れお》が叫びながら廊下を駆けてきた。
「うん、結婚申し込まれちゃった」
照れ隠しにてへっと舌を出すと、澪生はぱあっと顔を明るくした。
「マジ⁉兄貴やったじゃん!えっと、あのー、今付き合ってる……」
「圭吾さんだよ!澪生、いい加減覚えなよー」
茉白もスリッパをひかっけて澪生を追ってくる。
「そうだった圭吾さん!」
「お兄ちゃん、結婚しないのかもって思ってたけど、圭吾さんなら納得!絶対幸せにしてくれるよ!」
「茉白は何回か待ち合わせ場所まで見に来てるから、顔知ってるんだっけ」
「うんうん!めちゃイケメンなんだよねー、背高いし!」
「は?なんで会いに行ってんだよ!」
「見てるだけだって!邪魔するわけないでしょ!」
「だとしてもだよ!で!どんな感じの人だった?」
「はいはい、二人とも。今度連れてくるから、そのときにじっくり見ればいいよ。ほら、もうご飯の準備しなきゃ」
「あ、お米炊いておいたから!」
「助かる~」
「褒めて褒めて!」
「は?なに一人だけやったふりしてんだよ、洗濯した俺の方がどう考えても重労働だろ!」
「はいはい、ありがとねぇ」
いつまでたってもじゃれついてくる双子を振り払いながら、僕はキッチンへと向かった。
『なぁ壱翔、そろそろ結婚のこと考えてもいいんじゃないかって思ってるんだけど』
そう圭吾先輩が切り出してきたのは、昨夜の話だ。
最近、友好関係が広がったのか忙しくしていて、圭吾先輩とすれ違うことも多くなってきた。僕を心配させないために誠意というものを見せてくれたんだと思う。
僕は二つ返事でうなずいてしまったけど、本当に僕でいいのかという思いが胸に痞えていた。
圭吾先輩と幼馴染の那央先輩。恋人のようで恋人じゃなかった二人。
でも、圭吾先輩と僕が付き合いはじめてから二か月も経たないうちに那央先輩は結婚した。
『圭吾先輩を壱翔に盗られて、すぐに結婚とか当てつけみたいじゃん。ほんとお高くとまっちゃってさ』
『わかるー。あの人、あんまり好きじゃなかったんだよねー』
那央先輩は陰ながら人気が高かった。
つんと澄ましているけど、ふとした瞬間にはにかんで笑う。その笑顔を見たくて那央先輩見守り隊が発足されるぐらい人を惹きつける人だった。圭吾先輩がアルファを近づけないようにしてたっていうのはよく聞く話だ。
でも本人は引っ越ししてここにはいないし、那央先輩を悪者にしたほうが虫唾が下がるというか。ただの嫉妬というか。
那央先輩がフリーになったって喜んでいた人も、那央先輩がお見合いで相手を決めてしまったからと、手のひらを返して愚痴りはじめて……
そんなバカみたいなことをいうやつらとは速攻で手を切った。
ただそいつらの嫉妬は、那央先輩の後釜に入った形になった僕にも向いていて、那央先輩を貶すのに僕をダシにしているのはわかっていた。
でも皆僕のことを圭吾先輩の運命だと思っているから、直接文句を言ってこない。それは僕がついた嘘でしかなくて、自分だけが守られているような、後ろめたい思いがあった。
でもそんなとき圭吾先輩が一気に風向きを変えた。
『那央、あっちの大学でもうまくやってるって。てっきり寂しがってるかと思ってたのに、旦那さんと一緒に暮らしてるからって隠せないぐらいデレデレでさ。あの顔、お前らにも見せたかった!』
『運命ってほんとにいるんだな!』
って、多くの学生が集まっていた食堂で大声で話して、那央先輩は運命に出逢ったんだって、そんな空気を作り出していた。
俺は那央が運命に出逢うまで守ってた騎士だったんだ、って自分で言い始めて、何のわだかまりもないこと、まだ那央先輩とやり取りが続いていることを暗に伝えていた。だからこれ以上外野が口出しするなって。
この人が僕の恋人なんだと思うと、とても誇らしい思いだった。
ちょうどそのころから圭吾先輩の雰囲気が変わった。
家業の手伝いをすることが決まっているからと、本腰を入れていなかった勉強にも積極的になって、どこか使命感を抱いているように感じていた。
圭吾先輩は一つ上だから前を進んでいるのは当たり前のことなんだけど、少しずつ少しずつ距離を離されている感覚。
圭吾先輩がアルファなんだって実感して、これから頭角を現して華々しく飛び立っていくんだろうなって喜ばしい気持ちもある。
でも、僕が隣にいて釣り合っているのかっていうと、そうは思えなかった。
圭吾先輩は嘘偽りなく僕を好き、愛してるって言ってくれる。でも僕はあまり頭がいいほうじゃないから、先輩に釣り合う人――那央先輩のような人が現われたら惹かれてしまうんじゃないかって、嫌な考えが湧いてきてしまう。
『運命だと気づいてもらえないことがどれだけつらいか』
そんな言葉で圭吾先輩の気を引いたとき、僕は何も考えてなかった。
恋人じゃないなら、那央先輩を自由にしてあげたらいいのにって。そんな思いで、圭吾先輩と那央先輩の間に割って入ってしまった。結果的には、那央先輩はお見合いでとてもいい人を見つけて、僕も圭吾先輩と付き合うことができたわけだけど。
でも今になって思う。
本当に気付いてもらえなかった運命がいたかもしれない。これから現れるかもしれない。もしかしたら近くにいて、運命だと名乗って付き合っている僕を恨んでるかもしれない。
圭吾先輩はわかった上で僕と婚約までしてくれたけど、もし圭吾先輩の本当の運命が現れたらどうしようっていう気持ちが、不安をあおっているように思えた。
そんな気持ちを抱えていても、時間は止まってくれなかった。
圭吾先輩は地元からでも通える会社に入社して、持ち前の人懐っこさで上司や先輩をオトしまくっている。
僕も運よく圭吾先輩の会社の近くで内定をもらえて、あとひと月で卒業というところまできていた。
双子に自分たちのことは自分でするから行ってこいと言われて、ありがたく卒業旅行に来ているときだった。
ふわっとシトラスのような爽やかな香りが鼻をくすぐった。
香水じゃない。すごく安心できるのに、今すぐに抱き着きたいっていう衝動を引き起こすような香りだった。
振り向くと、僕と同じようにこちらを振り返った人がいた。
その人は驚いているようだったけど、ゆっくりと僕に近づいてきた。
「ええと、その、急にすみません。貴方から運命のフェロモンを感じるんですが……、少しお話をしませんか?」
照れたように頬を赤くするその人は間違いなく僕の運命だった。
とても優しそうな人だ。
眼鏡をかけて、腰が低くて丁寧で。でも体格は良くて、少し圭吾先輩に似ていた。
となりに友達がいなければ、僕は喜んでついていってしまったと思う。それぐらい運命は理性を狂わせるものだった。
そしてどれだけ自分が馬鹿な発言をしたのかを思い知った。それがより僕を冷静にさせたのかもしれない。
『運命だと気づいてもらえないことが、どれだけつらいかわかりますか?』
あんなこと、言えない。言えるはずがない。
本当に運命だったら、圭吾先輩にあんな言葉を掛けられない。
圭吾先輩は運命に拒絶反応を起こしていたから。
運命の人に運命じゃないと言われるかもしれない恐怖。
本物は、圭吾先輩に話を切り出すことすらできなかったんじゃないか。
だって、目の前の僕の運命の人は、僕に断られるなんて思わずに話しかけてきている。こんなに、嬉しそうな顔で。
「すみません、ちょっとわからないです」
「え……?」
「あ、もしかしたら、さっき隣に座っていた人がそうかもしれません」
「で、でも今、目が合って……」
「えっと、婚約者に似てて、驚いて振り返ってしまったんです。勘違いさせてしまったなら、本当にすみません!」
「婚約者……そう、なのか……では、本当に隣の……」
「よかったら、その人の特徴教えましょうか?」
「い、いや、いいんだ。呼び止めて申し訳なかった」
その人は明らかに落胆していたけど、周りにいた友達にまで丁寧に頭を下げてから去っていった。
「あれ、もしかして新手のナンパ?」
「違うよ。きっと本当にその人だったんだと思う」
「えぇ、じゃあガチのニアミス?また会えたらいいけど。なんかこっちまでドキドキする!」
「わかるー!」
「運命ってあんな感じなんだ。壱翔もこんなのだったの?圭吾先輩に会ったとき!」
「うん、そうだよ。どうやって気付いてもらおうって、必死だったんだから」
「その話初めて聞いた!もっと聞きたいー!」
「それはホテル帰ってからのお楽しみってことで、まずは海鮮丼食べに行くよ!」
「はぁい!壱翔先生についていきまーす!」
「こら!人任せ過ぎだろ!」
地図を握らせて、はやくはやくと急かして背中を押す。きゃあきゃあ言いながらみんなで団子になって進んでいった。
僕は笑いながら、込み上げてくる感情を何度も呑み込んだ。
もう会えないのだ、あの人に。
でもこれは自分が選んだ道でしかなくて。
自分に対しての罰でしかなくて。
それに僕の心には圭吾先輩への愛情がある。これは偽りのない感情なんだ。
僕は一瞬振り返って、もう見えなくなってしまったその人に向けて、ただ願った。
「どうか……どうか、幸せに」
茉白から聞いたのか、玄関を開けた途端に澪生《れお》が叫びながら廊下を駆けてきた。
「うん、結婚申し込まれちゃった」
照れ隠しにてへっと舌を出すと、澪生はぱあっと顔を明るくした。
「マジ⁉兄貴やったじゃん!えっと、あのー、今付き合ってる……」
「圭吾さんだよ!澪生、いい加減覚えなよー」
茉白もスリッパをひかっけて澪生を追ってくる。
「そうだった圭吾さん!」
「お兄ちゃん、結婚しないのかもって思ってたけど、圭吾さんなら納得!絶対幸せにしてくれるよ!」
「茉白は何回か待ち合わせ場所まで見に来てるから、顔知ってるんだっけ」
「うんうん!めちゃイケメンなんだよねー、背高いし!」
「は?なんで会いに行ってんだよ!」
「見てるだけだって!邪魔するわけないでしょ!」
「だとしてもだよ!で!どんな感じの人だった?」
「はいはい、二人とも。今度連れてくるから、そのときにじっくり見ればいいよ。ほら、もうご飯の準備しなきゃ」
「あ、お米炊いておいたから!」
「助かる~」
「褒めて褒めて!」
「は?なに一人だけやったふりしてんだよ、洗濯した俺の方がどう考えても重労働だろ!」
「はいはい、ありがとねぇ」
いつまでたってもじゃれついてくる双子を振り払いながら、僕はキッチンへと向かった。
『なぁ壱翔、そろそろ結婚のこと考えてもいいんじゃないかって思ってるんだけど』
そう圭吾先輩が切り出してきたのは、昨夜の話だ。
最近、友好関係が広がったのか忙しくしていて、圭吾先輩とすれ違うことも多くなってきた。僕を心配させないために誠意というものを見せてくれたんだと思う。
僕は二つ返事でうなずいてしまったけど、本当に僕でいいのかという思いが胸に痞えていた。
圭吾先輩と幼馴染の那央先輩。恋人のようで恋人じゃなかった二人。
でも、圭吾先輩と僕が付き合いはじめてから二か月も経たないうちに那央先輩は結婚した。
『圭吾先輩を壱翔に盗られて、すぐに結婚とか当てつけみたいじゃん。ほんとお高くとまっちゃってさ』
『わかるー。あの人、あんまり好きじゃなかったんだよねー』
那央先輩は陰ながら人気が高かった。
つんと澄ましているけど、ふとした瞬間にはにかんで笑う。その笑顔を見たくて那央先輩見守り隊が発足されるぐらい人を惹きつける人だった。圭吾先輩がアルファを近づけないようにしてたっていうのはよく聞く話だ。
でも本人は引っ越ししてここにはいないし、那央先輩を悪者にしたほうが虫唾が下がるというか。ただの嫉妬というか。
那央先輩がフリーになったって喜んでいた人も、那央先輩がお見合いで相手を決めてしまったからと、手のひらを返して愚痴りはじめて……
そんなバカみたいなことをいうやつらとは速攻で手を切った。
ただそいつらの嫉妬は、那央先輩の後釜に入った形になった僕にも向いていて、那央先輩を貶すのに僕をダシにしているのはわかっていた。
でも皆僕のことを圭吾先輩の運命だと思っているから、直接文句を言ってこない。それは僕がついた嘘でしかなくて、自分だけが守られているような、後ろめたい思いがあった。
でもそんなとき圭吾先輩が一気に風向きを変えた。
『那央、あっちの大学でもうまくやってるって。てっきり寂しがってるかと思ってたのに、旦那さんと一緒に暮らしてるからって隠せないぐらいデレデレでさ。あの顔、お前らにも見せたかった!』
『運命ってほんとにいるんだな!』
って、多くの学生が集まっていた食堂で大声で話して、那央先輩は運命に出逢ったんだって、そんな空気を作り出していた。
俺は那央が運命に出逢うまで守ってた騎士だったんだ、って自分で言い始めて、何のわだかまりもないこと、まだ那央先輩とやり取りが続いていることを暗に伝えていた。だからこれ以上外野が口出しするなって。
この人が僕の恋人なんだと思うと、とても誇らしい思いだった。
ちょうどそのころから圭吾先輩の雰囲気が変わった。
家業の手伝いをすることが決まっているからと、本腰を入れていなかった勉強にも積極的になって、どこか使命感を抱いているように感じていた。
圭吾先輩は一つ上だから前を進んでいるのは当たり前のことなんだけど、少しずつ少しずつ距離を離されている感覚。
圭吾先輩がアルファなんだって実感して、これから頭角を現して華々しく飛び立っていくんだろうなって喜ばしい気持ちもある。
でも、僕が隣にいて釣り合っているのかっていうと、そうは思えなかった。
圭吾先輩は嘘偽りなく僕を好き、愛してるって言ってくれる。でも僕はあまり頭がいいほうじゃないから、先輩に釣り合う人――那央先輩のような人が現われたら惹かれてしまうんじゃないかって、嫌な考えが湧いてきてしまう。
『運命だと気づいてもらえないことがどれだけつらいか』
そんな言葉で圭吾先輩の気を引いたとき、僕は何も考えてなかった。
恋人じゃないなら、那央先輩を自由にしてあげたらいいのにって。そんな思いで、圭吾先輩と那央先輩の間に割って入ってしまった。結果的には、那央先輩はお見合いでとてもいい人を見つけて、僕も圭吾先輩と付き合うことができたわけだけど。
でも今になって思う。
本当に気付いてもらえなかった運命がいたかもしれない。これから現れるかもしれない。もしかしたら近くにいて、運命だと名乗って付き合っている僕を恨んでるかもしれない。
圭吾先輩はわかった上で僕と婚約までしてくれたけど、もし圭吾先輩の本当の運命が現れたらどうしようっていう気持ちが、不安をあおっているように思えた。
そんな気持ちを抱えていても、時間は止まってくれなかった。
圭吾先輩は地元からでも通える会社に入社して、持ち前の人懐っこさで上司や先輩をオトしまくっている。
僕も運よく圭吾先輩の会社の近くで内定をもらえて、あとひと月で卒業というところまできていた。
双子に自分たちのことは自分でするから行ってこいと言われて、ありがたく卒業旅行に来ているときだった。
ふわっとシトラスのような爽やかな香りが鼻をくすぐった。
香水じゃない。すごく安心できるのに、今すぐに抱き着きたいっていう衝動を引き起こすような香りだった。
振り向くと、僕と同じようにこちらを振り返った人がいた。
その人は驚いているようだったけど、ゆっくりと僕に近づいてきた。
「ええと、その、急にすみません。貴方から運命のフェロモンを感じるんですが……、少しお話をしませんか?」
照れたように頬を赤くするその人は間違いなく僕の運命だった。
とても優しそうな人だ。
眼鏡をかけて、腰が低くて丁寧で。でも体格は良くて、少し圭吾先輩に似ていた。
となりに友達がいなければ、僕は喜んでついていってしまったと思う。それぐらい運命は理性を狂わせるものだった。
そしてどれだけ自分が馬鹿な発言をしたのかを思い知った。それがより僕を冷静にさせたのかもしれない。
『運命だと気づいてもらえないことが、どれだけつらいかわかりますか?』
あんなこと、言えない。言えるはずがない。
本当に運命だったら、圭吾先輩にあんな言葉を掛けられない。
圭吾先輩は運命に拒絶反応を起こしていたから。
運命の人に運命じゃないと言われるかもしれない恐怖。
本物は、圭吾先輩に話を切り出すことすらできなかったんじゃないか。
だって、目の前の僕の運命の人は、僕に断られるなんて思わずに話しかけてきている。こんなに、嬉しそうな顔で。
「すみません、ちょっとわからないです」
「え……?」
「あ、もしかしたら、さっき隣に座っていた人がそうかもしれません」
「で、でも今、目が合って……」
「えっと、婚約者に似てて、驚いて振り返ってしまったんです。勘違いさせてしまったなら、本当にすみません!」
「婚約者……そう、なのか……では、本当に隣の……」
「よかったら、その人の特徴教えましょうか?」
「い、いや、いいんだ。呼び止めて申し訳なかった」
その人は明らかに落胆していたけど、周りにいた友達にまで丁寧に頭を下げてから去っていった。
「あれ、もしかして新手のナンパ?」
「違うよ。きっと本当にその人だったんだと思う」
「えぇ、じゃあガチのニアミス?また会えたらいいけど。なんかこっちまでドキドキする!」
「わかるー!」
「運命ってあんな感じなんだ。壱翔もこんなのだったの?圭吾先輩に会ったとき!」
「うん、そうだよ。どうやって気付いてもらおうって、必死だったんだから」
「その話初めて聞いた!もっと聞きたいー!」
「それはホテル帰ってからのお楽しみってことで、まずは海鮮丼食べに行くよ!」
「はぁい!壱翔先生についていきまーす!」
「こら!人任せ過ぎだろ!」
地図を握らせて、はやくはやくと急かして背中を押す。きゃあきゃあ言いながらみんなで団子になって進んでいった。
僕は笑いながら、込み上げてくる感情を何度も呑み込んだ。
もう会えないのだ、あの人に。
でもこれは自分が選んだ道でしかなくて。
自分に対しての罰でしかなくて。
それに僕の心には圭吾先輩への愛情がある。これは偽りのない感情なんだ。
僕は一瞬振り返って、もう見えなくなってしまったその人に向けて、ただ願った。
「どうか……どうか、幸せに」
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