「婚約破棄されたけど、筋肉があれば世界は変えられるらしい」  筋肉は裏切らない。だから私は貴族令嬢をやめて鍛えます

夢窓(ゆめまど)

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第13話「筋肉戦争勃発!?スイーツ至上主義とプロテイン派の衝突」──ドレスの下で始まる静かな戦争(※国外には内緒)

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──甘やかされた肉体 vs 鍛え抜かれた魂、ドレスの下で戦いは始まっていた!
でも、国外にはみんなが筋肉を崇拝しているのは内緒で。

筋肉、それは正義。
プロテイン、それは信仰。

だが――この国には、まだ“スイーツ至上主義”という巨大な壁が残されていた。

「朝食にはクロワッサンとミルフィーユ。
ティータイムにはシュガーたっぷりのスコーンと、蜂蜜をかけたマカロン。
何が悪いのです? それが貴婦人のたしなみですわ!」

そう高らかに笑ったのは、スイーツ教団筆頭・伯爵令嬢カミーユ。
砂糖に愛され、糖に守られしそのふくよかなボディ。
もはやドレスが“お布団”に見える。

彼女はお嬢様議会の中で、密かに反筋肉派を束ねていた。

「リュティア様。……このままでは、“スイーツ派”が議会を牛耳りますわ!」

筋肉同盟の仲間が泣きながら訴えてきた。
悩む私の手には、プロテインシェイカー。

「……戦うしかないのね」

筋肉の神に誓って、私は立ち上がる。

戦いは静かに、ドレスの下で始まった。

舞踏会。
優雅な笑顔の裏で――スクワット回数競争が行われ、

ティーサロン。
甘い香りの漂う中で――プロテイン入りケーキの試食対決が始まり、

礼儀作法の授業では――バランスボールに座ったまま会話するという、謎の新習慣が生まれた。

カミーユは言う。

「愛される女は、丸みを帯びていなければなりませんのよ?」

私は言い返す。

「支えられる女は、まず自分の体幹で立っているべきですわ」

お互い微笑みながら、腹筋に力を込めていた。

ただし――この全ての筋肉騒動、国外には完全に内緒。

なぜなら外交的には、我が国は「優雅で華やかな文化国家」で通っているから。

「筋肉国家? いえいえ、まさか。わたくしども、スイーツとお紅茶の国でございますわよ?」

でも、その裏で今、鍛えられた体幹と鋼の太ももが世界を揺らそうとしていた。

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