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13話 (R18要素あり)
しおりを挟む夕食後、私たちは浴室で一緒に入ることにした。脱衣所で服を脱ぎ、私はドレスを脱いで白いバスタオルを身体に巻いて浴室へ入る。少し遅れて彼も入ってきた。彼はタオルで隠さず、素の姿のまま私の隣に腰を下ろした。
互いに湯を身体にかけ、汗や疲れを洗い流す。
「すごく良い香りの石鹸だな。形も可愛らしい」
「この石鹸は、私の領地の薔薇を抽出して作られたものよ。使う?」
私は彼に石鹸を差し出す。赤い薔薇から抽出したため、ほんのり紅色を帯びていて、手に馴染ませると白い泡がふわりと立ち、浴室に柔らかな薔薇の香りが広がった。
「素晴らしいな。肌にしっかり馴染んで、何より香りが際立つ……」
「あの……その、良かったら……えっと」
私は少し顔を伏せて、両手の指を重ね、ふたつの人差し指をくるくると回しながら、もじもじしていた。
「なら、背中を洗ってもらおうかな……」
私の仕草に察してくれた彼は、私が手をもじもじしていた両手にそっと重なり、優しく微笑んでくれる。
「はい! 」
私は笑顔で両手に、薔薇の石鹸をよく泡立て、彼の逞しい背中に優しく触れて泡を広げていく。
「ねぇ……気持ちいい?」
「あぁ、最高だ」
彼の背中は、細身の体型からは想像できないほど筋肉質で、触れるたびにゴツゴツとした感触が伝わってくる。でも、この感触がたまらなく好き。
ふと無意識に、私は泡だらけの彼の背中に上半身を重ね、両手を胸元まで回して抱きついた。
「どうした? 洗ってくれるんじゃなかったのか?」
彼は私の頭に優しく手を置き、ゆっくり撫でてくれる。
(頭も髪も彼の手が触れて気持ちいい……背中から伝わる彼の鼓動も、すごく心地よい)
彼が身体を振り返り、私の頬を両手で優しく包み込む。そして、唇が重なった。
同時に、私の胸と彼の胸板が優しく触れ合い、より鮮明に彼の鼓動が伝わってくる。
薔薇の甘い香りが湯気に溶け、浴室いっぱいに漂う中、私たちは互いの身体に泡を優しく馴染ませ合った。
彼は、私のガラスのように繊細な白い肌を、そっと大切に触れて泡を広げてくれる。
(すごく安心する……彼の手が触れてくれるのが、本当に大好き……)
「ねぇ、すごく安心する……もっとこうしていたいよ……」
私は彼の顔に手を添え、もう一度唇を重ねた。
彼の身体の温もりを、もっと深く感じたくて――私たちの熱い想いが、溶けるように絡み合う。
浴室の湯気にも負けない、彼の優しくも男らしい小さな吐息と、私の小さな吐息が、幻想的な銀の糸で繋がれているようだった。
「愛してる……もっとあなたの温もりを感じていたい……」
「俺も、お前を愛してる……」
彼は私を優しく抱きしめながら、一緒に浴槽へ入っていく。
温かな湯の中で、私の身体にも彼の優しく熱い温もりがゆっくりと満ちてきた。私たちは静かに重なり合い、互いの存在を確かめ合う。
私は愛しい彼にすべてを委ね、深い愛を感じていた――。
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