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22話 (R18要素あり)
しおりを挟む無事に結婚披露宴も終わり、私たちは二人きりの屋敷へと戻った。
寝室の扉を閉めた瞬間、彼はベッドの前で私をそっと抱き寄せ、優しく唇を重ねてきた。
「ん……っ、ちょっと、あなた……んんっ」
「すまない……せっかくの結婚後の初夜なのに……」
「ううん……まだ着替えてもいないし、汗もかいたままだから……シャワー浴びてくるね」
私は浴室へ向かおうとしたけれど、彼はもう一度強く私を引き寄せ、再び口づけをくれる。驚いて目を見開く私を、彼は愛おしそうに、柔らかな笑みを浮かべて見つめてきた。
夜の光が彼の横顔を照らし、まるで神秘的な彫刻のように美しく見えて、私は頬を赤らめ、胸が熱くなるのを感じる。
「浴びる必要はない……今すぐ、お前を抱きたい」
嘘のない、真っ直ぐな瞳でそう言われた瞬間、私の心臓が大きく跳ねた。
そんな言葉を向けられたら、もうずっと彼に抱かれていたいという想いが抑えきれなくなる。
「そんなこと言われたら、あたしだって……今日の夜は、あなたにいっぱい、いっぱい愛されたい……」
私は彼の胸元に顔を埋め、背中に腕を回して、離したくないと強く抱きしめた。
彼の手が私の背中に伸び、ウェディングドレスのファスナーをゆっくりと下ろしていく。
私は抵抗せずに身を委ね、彼にベッドへと押し倒された。
ドレスが滑り落ち、白い雪のようなランジェリーが露わになる。それさえも静かに床へと落ち、部屋に小さな音を立てた。
「恥ずかしい……こっちに来て……お願い」
私は両腕を広げ、彼を受け入れたくて、たまらなくなり、自分から彼の背中に手を伸ばし、強く抱き寄せた。
目の前には、鍛えられたたくましい胸板。温もりと優しい香りが漂っている。そっと片手で触れると、硬い筋肉の下で、彼の鼓動が確かに伝わってきた。
(愛しい……この鼓動、ずっと感じていたい……)
「まだ、消えてなかったの?」
「ああ。なるべく残しておきたくて……大切にした」
彼の胸には、私が以前つけた小さな愛の証が、薄く残っていた。
「んんっ……んっ……」
私はもう一度、そこに新しいキスを落とす。
他の誰にも彼を渡したくない……そんな想いを、身体に刻むように。
「なら、俺も……」
「え……んっ……」
彼の唇が私の首筋から肩へと滑り、優しく、けれど確かに愛の証を残していく。
あまりの嬉しさに、頬を涙が伝った。ぽろぽろと、止められない。
「嬉しい……ありがとう。これで、私も……本当にあなたのもの……」
「いや、まだだ。もっと……お前に、俺だけの証を刻みたい。いいか?」
その言葉に、胸が震えた。
夢みたいに甘くて、でも本当の言葉で……
「うん……もちろん、いいよ……あたしからも、お願い……あなたの愛を、いっぱい感じたいの……もう二度と離れるのが怖いって思うことなんて、忘れさせてくれるくらい……いっぱい、感じていたい……」
今まで言えなかった、全部の想いを伝えた瞬間、彼の瞳から、初めて見る涙がこぼれた。
「泣かないで……大丈夫だよ。私、ずっとあなたのそばにいるから……愛してる、ケイヤ……」
「ああ、シャル……愛してる。絶対に、幸せにする……」
私たちは再び唇を重ねた。
夜の光に照らされた、細く輝く銀の糸が一瞬、私たちの唇をつないだ。
そしてその糸が切れると同時に、彼は私を優しく、深く抱きしめ、温もりを注いでくれた。
まるで夜に咲く赤い薔薇に、静かな月光が降り注ぐように…… たくさんの温もりが、私の身体と心を満たしていく。
幸福に溺れて、私は無意識に彼と繋いでいた手を離してしまった。けれどすぐに、彼がしっかりと握り返してくれる。
離さないでいてくれるその力が、たまらなく幸せで、私はまた涙をこぼした。
私たちは、時が止まったかのように、ただ互いの温もりに溶け合った――。
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