【完結】私のお見合い相手が姉の元夫でした

冬花美優

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疑心暗鬼と素直な気持ち

姉の妊娠発覚から数日が過ぎた。改めて考えると、姉の赤ちゃんって事は、私は……叔母さん……

「はぁ、ついに私も叔母さんかぁ」

ついポロッとオフィスの仕事中に言ってしまい、同僚の女性友達が言ってくる

「なーに、みさき、もうおばさんってまだ若いじゃん」

「そ、そうだね」


その後、お昼のランチタイムで同僚とある話題になった。

「ねぇ聞いた?総務の茨木さんが営業課の島野くんと付き合ってたのにさ」

「あー知ってる、知ってる!あれ可哀想だよね島野くんが」

「だよね、だから茨木さん有給休暇らしいよ」

なんか今日はヤバい話題をされますねと感じた。

「そんな事あったんだ、でさ相手は誰なの?」

私の発言に皆が言った

「茨木さんの元彼よ!つまり二股ってわけ!」

「ふーん、ふたま……え!あの茨木さんが二股ぁぁ!?」

私は総務の茨木さんを見た事あるし会話もした事がある。見た目は大人しくて性格も謙虚で物静かな感じな子が……まさか二股とは

そして私は姉の事を思い出した。

姉も妊娠したけど私に相手を言いたくないっぽい。そういえば半年前に数ヶ月ゆうやさんと会わない時があったけど、まさか……ね。

姉の相手がもし、ゆうやさんだったら……私はどうしたらいいのよ

私は不安な気持ちになった。

「ねぇ、みさき大丈夫?驚いたり心配そうな顔したりさ、なんかあったん?」

「な、ないない!大丈夫大丈夫!さっ、時間だから仕事に戻ろ!」


数日間はどうにかして、姉とゆうやさんの疑う気持ちを消したい努力をした。

そんな時にたまたま仕事が早く終われたからショッピングモールで買い物をしていると、偶然にも元彼のひろまさと出会う


「みさきじゃないか、久しぶりだな」

「あ、うん。久しぶり」


あまり浮かない顔のみさきを見た、ひろまさは久しぶりに一緒に買い物をしようと誘ってきた。

学生時代以来のふたりで買い物は楽しかった。

その帰り道


「ひろまさ、今日はありがとうね。気分転換できたよ」

「ならよかった、あ、みさき」

「なーに?」

私のことをマンションまで送り届けてくれて、私の住むマンションの入口前でひろまさは言った。


「なぁ、みさき。良かったら、また付き合ってくれないか?」

「え」

いきなりすぎて目が点になる私と真剣な目で話すひろまさ。

「ごめん、私には今は、……」

「それは理解してる!今すぐに返事はいらない。ゆっくり考えてから答えを聞きたい」

「う、うん。わかった。だけど期待しないで」

そう言って私はマンションへ逃げるように入った。ひろまさはずっと立ったまま私が見えなくなるまでいた。


部屋に戻った私は頭が混乱した。

「なんで急にあんな事を言うわけ?」

わからない……私どうすればいいの?


それから数日後、まだ悩んでる私。

オフィスで仕事をするが、全く集中できない。そのせいか同僚から心配される始末だった。

「なんだ、みさきさん元気ないけど大丈夫かい? もしかして恋の悩みかい?」

職場の年配課長が私に言ってきた。私は呆れたがなんとか態度に出ないように無表情で答えた。

「セクハラやめてください。他の悩みです。」


「みさき、今日は一段と怖いね」


隣にいた同僚の子に言われた。

すると他の女性社員が課長に言った。

「課長、そんな事を言うから奥さんからデリカシーがないって怒られるんですよ!」

「そうだったのか、すまない!最近うちのカミさんが昔の恋人に会ったらしくてな、結婚してるのを知らずに告白されたんだがな」

「えー!課長それ、本当ですか!」

「課長!しっかりしないと奥さん取られちゃいますよ!」

課長の衝撃発言の恋バナに、女性社員は盛り上がってしまった。

やっぱり昔の恋人に告白とかあるのか。私もつい最近あった出来事のまんまです。

「で、奥さんはなんて返事したんですか?」

「うんうん、知りたーい!」

私も、さりげなく耳を開いて参考にさせていただきます!!

「奥さんの話だと嬉しかったが私や子供の家庭を裏切るわけにはいかないから断ったって、だから俺は言ったよ。ありがとう好きだよって」

「きゃー!課長やばい!」

「へぇー課長って意外と良い男なんですね!見直しました!良かったら、私が課長の愛人になりたいです、なんちゃって笑」

「やめてくれ!私から丁重にお断りするよ!」


私には奥さんの言った言葉が胸に突き刺さる。そうだよね、裏切るわけにはいかないし自分の好きな人と一緒にいたいよね

「あ、みさきなんか顔つきが良くなったね」

「そ、そうかな?気のせいじゃない?」

私もひろまさに会ったらきちんと断ろう


それからしばらくして、ひろまさと会うことになったので待ち合わせのカフェに行った。

「みさき、来てくれてありがとう」

「ううん遅れてごめん」

2人は何気ない世間話から始まって和やかだった。

「それでさみさきの返事を聞かせてくれないか?」

きた!きちんと断ろうと私は意を決して断ろうとした矢先、事態は変わった。

「2人とも何してるの?」

現れたのは姉のまゆみだった。それを見たひろまさが青ざめた顔になる。

「みさき元気してた?」

「うん、お姉ちゃんこそ体調大丈夫?」

「大丈夫大丈夫!ところで2人に話があるから、ちょっとついてきてよ」

そう言われるがまま姉の向かう先についていった。

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