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第26話
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文献を読み進めると、私達自身が東方から移住してきた民族であることや、宗教闘争で破れた一派との合流など、歴史の主流から逃れてきた一派だと言うことがわかってきた。
キフ族との戦いも、もちろん書いてある。
私達の先祖が南方には侵攻できず、西と北へ領地を拡大していった歴史だ。
キフ族の文明のことにも触れられていて、高度な石の加工技術をもつ一方、文字や車輪の文化を持っていないなかったらしい。
で、あの神殿は、神殿のことは書かれていないの?
ノノさんが文献の最後のページの方を開いてくれた。
人を寄せ付けない北の大地。キフ族はそこを聖地と呼んだ。そこに造られたのが例の神殿なんだそうだ。
この神殿が最後の戦いの場になった。
ただ、それほど大規模な戦力が残っていなかったようで、苦戦することなく勝利したと書かれている。
神殿入口からは内部に続く細い一本道が続き、その先に大広間とおぼしき空間が広がっていた。ただ外見の壮大さと比べて、内部の空間はそれ程広いものではなかったらしい。
内部に立て籠もる人達はなく、無人であったと書かれている。
こうして、国家としてのキフは滅び、生き残った少数のキフの民、キフ族は奴隷となったんだ。
この神殿を最後まで守ったのは、信仰の為なのかな。北の大地にあるって事は、北極星信仰のような物があったのだろうか。
「この神殿を見てみたいね」
文献を読んで聞かせてくれたノノさんも、神殿に興味を持ったらしい。
ただ、長時間読み聞かせてくれたせいで、その声は少しがらついている。
ごめんね、ノノさん。いま、回復魔法をかけるからね。
魔法をかけると、ノノさんの美しい声が元に戻った。しかし、便利だな回復魔法。
さて、と。今後の事を考えよう。
理由もわからず、このリーベリに連れてこられたけど、キハーノの企んでいた婚姻話もなくなったし、お暇してもいいよね。
「どうです、文献は」
いいタイミング。アイユークが入ってきた。
文献を読ませてくれた礼を述べた後で、先人達の苦労が偲ばれます、とノノさんが発言して、いつの時代も苦労が絶えないですね、とアイユークが返した。
私がお暇したい事を伝えるタイミングを図っていると、アイユークから質問を受けた。
「アンナさんは、いにしえの騎士たちの戦いを読んで、どう思われました」
一瞬、キョトンとしてしまった私を見て、想像していたものと異なりましたか?と続けてきた。
そうだった。文献を読む口実を騎士に興味を持ったから、という事にしていたんだった。
すぐに応えることのできなかった私を見て、文献の内容が期待外れなのだと判断したらしいアイユークは、さらに続けた。
「いや、無理にお答えしなくてもいいんです。では、騎士たちの模擬戦などご覧になりますか?」
少し興味はある。だけど、何者かに命だって狙われた訳だし、足早にお暇する方がいいよね。
「あと、城の見学などいかがでしょう」
「見たいです」
素早く応えた私を、ノノさんが凝視する。
なぜそんな目で私を見るの?
「では早速案内しましょう」
「じゃ、外から。外から見たいです」
城を見るなら、まずは周りから。
攻め手の気持ちになり、どこからどう攻め込むのか、城の設計者との知恵比べをするのだ。
「城壁の周りは、危ないですよ」
「大丈夫です」
で、来たわけだけど、これがなか手ごわい傾斜。
山などで、道でない部分を歩いた事がある人ならわかるけど、人が歩かない箇所は、土が踏み固められていなくて柔らかい。傾斜に対して体を立てようと踏ん張ると、土に足がめり込んだり、滑ったりする。
ぱっと見では、すぐに城壁に取り付くことができると思うけど、そう簡単にはいかない。
「アンナさん、戻りませんか」
後ろからアイユークの声がかかった。
私は、もう少しだけと歩みを進めたが、その足取りは怪しい。
「裏手は川になっているので、落ちたら溺れますよ」
アイユークめ、私が【防壁】の魔法を使えるのを忘れたのかな。転げ落ちても怪我なんてしないし、したとしても回復魔法があります。
そう思った瞬間、ウォルフの言葉がよぎった。
『水の中に沈められたらどうでしょう【防壁】を使っても息はできませんよ』
……水ポチャは、まずいかも。
もちろん球体の【防壁】を使えば大丈夫なのかもしれないけれど、水の中で球体の【防壁】を使ったら、水を内包したまま【防壁】が展開されるんじゃない?水に落ちる前に使っても、水が入ってくるかもしれないし。
「引き返しましょ…」
アイユークから、ため息が漏れたような気がした。
すごすごと城門まで戻った私を、ノノさんは暖かく迎えてくれた。
「なんであんな所を歩いたの」
私が裾野から道に上がれるよう、ノノさんは手を差し伸べながら、屈託ない表情で質問をしてきた。
悪意があるように見えるのは、私の羞恥心からくる歪んだ観測眼。それがわかるだけまともだけど、故に私は恥ずかしさを倍増させた。
「城を制覇するには、やはり攻め手の気持ちを味合わないと…」
そういうと、ノノさんは優しく頷いてくれた。たちの悪い羞恥心を、この笑顔が癒やしてくれる。
「落ちなくて良かった」
道に引き上げようと私の手を掴んでくれたその手は、暖かい。
よし、次にいこう。
私の表情を見て、側防塔を見ましょう、とアイユークが先導して場内を案内してくれる。
城主自らガイドをしてくれるなんて、現代なら人気のツアーになるかも、なんて考えながら私の目は周りの城景…情景を見逃すまいと、まさに血眼になっている。
側防塔の階段は螺旋状で、上から見て時計回りに作られていた。
「ここが城壁の上につながっています」
3階に当たる部分でアイユークが立ち止まり、戸を開いた。
空が見える。その空が遠くの方で、大地とつながっているように見えるほど、視界を妨げるものがない。
隣でノノさんの感嘆が漏れた。
今までの人生で、この高さからの大パノラマを見ることなんてなかったはずだから当然だけど、美しいものを見たときの感動が、顔から溢れ出ている。
いい表情だよ。ノノさんに喜んでもらえただけでも尊いのに、私は城に登っている。
私の顔は今までないくらいの緩みっぷりを披露していたに違いない。
風が優しく体をなでていく。
ノノさんの髪がゆれた。
手前に視線を移すと、凹凸状の鋸壁(きょへき)が見える。
私はそこに駆け寄った。
隙間から外をのぞきたい衝動に駆られたからだ。
危ないよ、そういう声が聞こえて、大丈夫と応えたけど、それは無意識下で行われている。
身を乗り出すように凹凸の間に体を突き出し下を見た。
瞬間、現代でのラストシーンが思い出された。
息を呑んだ。
体が硬直して動かない。むしろ、地面に吸い寄せられるように、体が傾いていっている様に思える。
わたし、おちる、かも…。
そんな思考が客観的に流れた。
「危ないって言ってるだろ」
誰かに背中を捕まれ、体を引き起こされた。
見るとロビンだった。
その顔は困った表情をしていたが、一瞬で困惑に変化した。
「アンナちゃん、どうした?」
なんでもないです。私はそう言おうとしたが、言葉になっていないようで、ロビンが声掛けを繰り返す。
あれ、へんだな。
そう思ったところで、眼の前が暗くなった。
キフ族との戦いも、もちろん書いてある。
私達の先祖が南方には侵攻できず、西と北へ領地を拡大していった歴史だ。
キフ族の文明のことにも触れられていて、高度な石の加工技術をもつ一方、文字や車輪の文化を持っていないなかったらしい。
で、あの神殿は、神殿のことは書かれていないの?
ノノさんが文献の最後のページの方を開いてくれた。
人を寄せ付けない北の大地。キフ族はそこを聖地と呼んだ。そこに造られたのが例の神殿なんだそうだ。
この神殿が最後の戦いの場になった。
ただ、それほど大規模な戦力が残っていなかったようで、苦戦することなく勝利したと書かれている。
神殿入口からは内部に続く細い一本道が続き、その先に大広間とおぼしき空間が広がっていた。ただ外見の壮大さと比べて、内部の空間はそれ程広いものではなかったらしい。
内部に立て籠もる人達はなく、無人であったと書かれている。
こうして、国家としてのキフは滅び、生き残った少数のキフの民、キフ族は奴隷となったんだ。
この神殿を最後まで守ったのは、信仰の為なのかな。北の大地にあるって事は、北極星信仰のような物があったのだろうか。
「この神殿を見てみたいね」
文献を読んで聞かせてくれたノノさんも、神殿に興味を持ったらしい。
ただ、長時間読み聞かせてくれたせいで、その声は少しがらついている。
ごめんね、ノノさん。いま、回復魔法をかけるからね。
魔法をかけると、ノノさんの美しい声が元に戻った。しかし、便利だな回復魔法。
さて、と。今後の事を考えよう。
理由もわからず、このリーベリに連れてこられたけど、キハーノの企んでいた婚姻話もなくなったし、お暇してもいいよね。
「どうです、文献は」
いいタイミング。アイユークが入ってきた。
文献を読ませてくれた礼を述べた後で、先人達の苦労が偲ばれます、とノノさんが発言して、いつの時代も苦労が絶えないですね、とアイユークが返した。
私がお暇したい事を伝えるタイミングを図っていると、アイユークから質問を受けた。
「アンナさんは、いにしえの騎士たちの戦いを読んで、どう思われました」
一瞬、キョトンとしてしまった私を見て、想像していたものと異なりましたか?と続けてきた。
そうだった。文献を読む口実を騎士に興味を持ったから、という事にしていたんだった。
すぐに応えることのできなかった私を見て、文献の内容が期待外れなのだと判断したらしいアイユークは、さらに続けた。
「いや、無理にお答えしなくてもいいんです。では、騎士たちの模擬戦などご覧になりますか?」
少し興味はある。だけど、何者かに命だって狙われた訳だし、足早にお暇する方がいいよね。
「あと、城の見学などいかがでしょう」
「見たいです」
素早く応えた私を、ノノさんが凝視する。
なぜそんな目で私を見るの?
「では早速案内しましょう」
「じゃ、外から。外から見たいです」
城を見るなら、まずは周りから。
攻め手の気持ちになり、どこからどう攻め込むのか、城の設計者との知恵比べをするのだ。
「城壁の周りは、危ないですよ」
「大丈夫です」
で、来たわけだけど、これがなか手ごわい傾斜。
山などで、道でない部分を歩いた事がある人ならわかるけど、人が歩かない箇所は、土が踏み固められていなくて柔らかい。傾斜に対して体を立てようと踏ん張ると、土に足がめり込んだり、滑ったりする。
ぱっと見では、すぐに城壁に取り付くことができると思うけど、そう簡単にはいかない。
「アンナさん、戻りませんか」
後ろからアイユークの声がかかった。
私は、もう少しだけと歩みを進めたが、その足取りは怪しい。
「裏手は川になっているので、落ちたら溺れますよ」
アイユークめ、私が【防壁】の魔法を使えるのを忘れたのかな。転げ落ちても怪我なんてしないし、したとしても回復魔法があります。
そう思った瞬間、ウォルフの言葉がよぎった。
『水の中に沈められたらどうでしょう【防壁】を使っても息はできませんよ』
……水ポチャは、まずいかも。
もちろん球体の【防壁】を使えば大丈夫なのかもしれないけれど、水の中で球体の【防壁】を使ったら、水を内包したまま【防壁】が展開されるんじゃない?水に落ちる前に使っても、水が入ってくるかもしれないし。
「引き返しましょ…」
アイユークから、ため息が漏れたような気がした。
すごすごと城門まで戻った私を、ノノさんは暖かく迎えてくれた。
「なんであんな所を歩いたの」
私が裾野から道に上がれるよう、ノノさんは手を差し伸べながら、屈託ない表情で質問をしてきた。
悪意があるように見えるのは、私の羞恥心からくる歪んだ観測眼。それがわかるだけまともだけど、故に私は恥ずかしさを倍増させた。
「城を制覇するには、やはり攻め手の気持ちを味合わないと…」
そういうと、ノノさんは優しく頷いてくれた。たちの悪い羞恥心を、この笑顔が癒やしてくれる。
「落ちなくて良かった」
道に引き上げようと私の手を掴んでくれたその手は、暖かい。
よし、次にいこう。
私の表情を見て、側防塔を見ましょう、とアイユークが先導して場内を案内してくれる。
城主自らガイドをしてくれるなんて、現代なら人気のツアーになるかも、なんて考えながら私の目は周りの城景…情景を見逃すまいと、まさに血眼になっている。
側防塔の階段は螺旋状で、上から見て時計回りに作られていた。
「ここが城壁の上につながっています」
3階に当たる部分でアイユークが立ち止まり、戸を開いた。
空が見える。その空が遠くの方で、大地とつながっているように見えるほど、視界を妨げるものがない。
隣でノノさんの感嘆が漏れた。
今までの人生で、この高さからの大パノラマを見ることなんてなかったはずだから当然だけど、美しいものを見たときの感動が、顔から溢れ出ている。
いい表情だよ。ノノさんに喜んでもらえただけでも尊いのに、私は城に登っている。
私の顔は今までないくらいの緩みっぷりを披露していたに違いない。
風が優しく体をなでていく。
ノノさんの髪がゆれた。
手前に視線を移すと、凹凸状の鋸壁(きょへき)が見える。
私はそこに駆け寄った。
隙間から外をのぞきたい衝動に駆られたからだ。
危ないよ、そういう声が聞こえて、大丈夫と応えたけど、それは無意識下で行われている。
身を乗り出すように凹凸の間に体を突き出し下を見た。
瞬間、現代でのラストシーンが思い出された。
息を呑んだ。
体が硬直して動かない。むしろ、地面に吸い寄せられるように、体が傾いていっている様に思える。
わたし、おちる、かも…。
そんな思考が客観的に流れた。
「危ないって言ってるだろ」
誰かに背中を捕まれ、体を引き起こされた。
見るとロビンだった。
その顔は困った表情をしていたが、一瞬で困惑に変化した。
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