ぼっちな僕がデスゲームに強制参加させられたんだけど、逃げ回っているうちにハーレムがどんどん増えて夜の順番とか勝手に決められて困っています

Rain

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17 ディナー

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 二人から解放されたのは、それから2時間後だった。
 

 ベッドでグロッキーになったぼくは、小雪ちゃんから栄養ドリンクをもらいました。

 
 ちょっとだけ休憩してラブホをチェックアウトすると、馬車を拾って市長さんの豪邸に向かいました。
 


 せめて馬車の中で気付くべきでした。
 市長さんのお嬢さんが、親切にぼくを気にかけてくれていることに疑問を持つべきでした。
 ぼくには特殊スキルがあるのです。

 それは↓↓↓↓


『やらしい女の子が、仲良くしてくれる。そしてやらしい女の子が慰めてくれる』



 この時のぼくは、そのことをすっかり忘れていました。



 *



 ぼく達三人は、市長さんの豪邸につきました。

 門の前で迎えてくれたのは、金髪の美女。レスティルさんです。

「お待ちしておりました」

 胸の大きく開いた赤いドレスをまとったレスティルさんは、満面の笑みで屋敷内へとエスコートしてくれました。


 すぐにダイニングルームに通され、白いテーブルクロスがかかった長テーブルを前に腰かけました。
 グラスとフォーク、スプーンだけが置かれています。
 レスティルさんが、ぼくの隣に座って、こぽこぽとグラスにワインを注いでくれました。
 

 ぼく達三人は未成年です。
 え、お酒? と思いましたが、まぁそれは元いた世界でのルールです。
 思い切ってゴクリと飲んでみました。
 

 ほゎぁと柔らかい味がしました。
 胸の奥があったかくなり、ちょっとばかしいい気持ちになりました。


 ゆかりちゃんも小雪ちゃんも執事の男性から、ぼく同様にワインを注がれて、口をつけます。


「おいしい」とゆかりちゃん。


 小雪ちゃんはまぶたを閉じて、軽くグラスを回して、香りを楽しんだ後、上品に口をつけます。
「まぁまぁですわ」
 と偉そうに言っているけど、きっと初めてワインを飲んだんだろう。
 すぐに頬が赤くなりました。
 

 続いて、スープ。
 柔らかい子羊のソテー。
 どういう訳かレスティルさんが、ぼくの隣に座ったまま、お肉を細かく切ってくれています。
 料理は次々と運ばれてきます。
 
 肉汁したたる厚切りの肉に、ガーリックオイルがよく効いたサラダ。
 どれもこれも逐一手が凝っています。


 ここ最近、サバイバルでハンティングした臭み強い川魚ばかりを口にしていたせいもあり、この料理の味は格別においしく感じた。
 食べる分、どうしても飲んでしまう。
 ワインを水替わりにゴクゴク飲んでいた。


 1時間たらずで、ぼく達三人はうとうとしていた。


 レスティルお嬢様は、
「今日はこのお屋敷でぐっすりとお休みください」
 とぼく達を別々の寝室に案内した。


 ぼくも寝室に入り、ベッドに背中を預けて天井を向いた。


 思い出すなぁ。
 ファイラルとの戦い。
 その後のセックスバトルの練習。
 

 本当によく頑張りました。
 天井がぐるぐる回っています。

 
 そのまま目を閉じました。
 なんとも気持ちいいです。


 そのまま深い眠りについた。



 *



 カラカラと回る車輪の音で目を覚ました。
 ぼくの頬を、風が突っ切っている。


 え?
 ここはどこ?


「おはようございます。海斗様」

 この声はレスティルさんだ。

「え? ここはどこですか?」
「馬車の上です。海斗様。あなたを一目見たときから、どうしても心を抑えることができませんでした。私はもっと海斗さまと仲良くしたいのです。もっとおしゃべりがしたいです。だから海斗さまをさらってしまいました。このままあなたを連れて、世界の果てに逃げようとしています。駄目ですか?」


 はい???


 外を見た。
 どうやらここは林のようだ。
 かなりの速度で進んでいる。
 どうやらレスティルさんは、鞭を手に取って馬車を走らせている。


 えーと?
 
 
 レスティルさんは、馬車をとめた。
 ここは小高い丘の上。
 東の空が真っ赤に染まっている。

「素敵な朝日ですね。海斗様と一緒なら、私、どこでも行けます」



 それって誘拐している人が言うセリフでない気がしますが?



「ハイ! セイヤァ!」
 レスティルさんは、ブロンドの髪をなびかせて、再び馬車を走らせます。



 とりあえず聞いてみた。
「あの。もしかして、これ、駆け落ちとかいう親不孝な行為ですか?」
「はい、そうですが、それがなにか?」
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