魔王が現れたから、勇者の子孫らしい俺がちょっくら倒してくる

あさぼらけex

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章なしで行きたいんだが~オオミヤからチチブへ

第127話 勇者有り金ほとんど使い切る

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 チチブで装備を調達しようと思うが、武器屋のラインナップはサカドと同じだった。
 これで我慢しようかとも思ったが、商店街の奥に、魔法の鍵で区切られた区画を発見する。


 とりあえず俺は、魔法の鍵を使ってみる。
「おお、珍しいね。ここに入れるお客は、いつ以来だろ。」
 魔法の鍵を使った先にも、お店があった。
「で、ここは何屋です?」
 俺は話しかけた人に、聞いてみる。

 もう一件は武器屋だが、この人のお店が分からない。

「ここ?ここは魔法の鍵屋だよ。
 一個200円。買ってくかい?」
 たけー!
 確か、80円くらいで買えなかったか?
「ははは、よそはよそ。うちはうちだよ。」
 んー、まあでも、ここからサカドに行くのも、あ、ユミコの転移呪文なら、即行けるのか。

 一瞬買おうか迷った俺だが、やめといた。
 で、俺は武器屋を覗く。

 炎の剣 9800円
 水鏡の盾 14800円

 はあ?
 くっそたけーんですけど!
 今の所持金は、17433円。
 回収出来るピザ代の1583円プラスしても、全然足りない。

 俺はふたつ同時購入をあきらめ、炎の剣だけを購入する。
 魔物を倒して金貯めたら、また来るか。

「あ、あのー。」
 立ち去ろうとする俺を、シスターっぽい人が呼びとめる。
「もしよろしかったら、お守りはいかがですか?」
「お守り?」
 シスターのお手てには、丸っこいお守りが乗っていた。
 そこには精霊ルギアを司るシンボルマークが刻まれていた。

「へー、いいデザインじゃん。もらおうかな。」
「はい、おひとつ7600円になります。」
「はあ?くっそたけーな!」
「ひいっ、」

 笑顔で接してたシスターも、俺の驚きの声に怯える。
「す、すみません。このお守りには、ルギア様のご加護がありまして、このお値段でしか、お売り出来ないのです。」
「あ、いや、俺もまけろとか、言ってんじゃないんだよ。」
 怯えるシスターに、俺も気がひける。
 つか、俺の所持金ギリギリをついた値段設定に、ルギア様の底意地の悪さを感じるのだが、気のせいだろうか。

「ま、まけてさしあげたい気持ちもありますが、私の生活もありまして、な、何より、ルギア様がこの値段じゃないと、駄目って言ってまして、あれ、私何言ってるんだろ。す、すみません、勇者様!」
「勇者様?」
 なぜかテンパってるシスター。
 だけどこのシスター。なんで俺が勇者だと分かるのだろう。

「あ、いえ、その。」
 シスターはルギアのお守りを持った両手を差し出して、頭を下げる。話すとボロが出るので、喋らない事にしたらしい。

 とりあえず俺は、このルギアのお守りを買う事にした。
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