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荒野を行く
第195話 勇者地下迷宮に突入する
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ついに俺は、魔王の城の玉座の間にたどり着く。
だがそこに、魔王の姿はなかった。
くそう、下手に物語を長引かせようだなんて、なんて姑息なヤツなんだ。
まだ次回作が出来ていないとは言え、こうもあからさまな話数稼ぎをするなんて、とんでもねーヤツだ!
俺は早速、玉座の後ろにある階段を降りる。
真っ暗だ。
だがこう言う地下の隠し通路は、案外単純な造りになっている。
なれれば灯りなしでも突破出来るものだ。
だけど、初見でそれは無理なので、素直に灯りをつける。
「ライト。」
岩盤をくり抜いた感じの地下通路が、ライトの呪文であらわになる。
横幅も縦幅も、普通に3メートルくらいはある。何か特殊な技法でも使ったのだろうか。そんな感じの地下通路だった。
俺はこの手の地下通路の迷路の法則のようなものを頼りに、この地下通路を進む。
この地下通路のために設置された魔物が、俺を襲う。
青いウロコのドラゴンの魔物。
岩を積み上げた様な岩石の魔物。
まあ、こいつらは今の俺の敵ではない。
俺も強くなりすぎていた。
いつの間にレベルを上げたのか、さらにステータス自体も強化されていて、その事についての記憶がない。
地下通路は二階へと続く。
この地下二階は、「卍」の漢字を思わせるような、なんか袋小路を連ねた様な造りになっていた。
灯りが無ければ、迷うかもしれない。
だけど灯りがあれば大丈夫。迷う事もない。
マジックパワーを節約したいなら、迷う事もあるだろう。
地下通路は三階へと続く。
たくう、魔王のヤツは、どこまで逃げたんだ?
地下通路は四階へと続く。
ふと、床に文字ブロックが落ちてる事に気づく。
えと、「て」「け」「す」「た」
???
なんだこれ?
なんかのアナグラムかもしれんと、色々並び替えてみるも、分からない。
とりあえず、放っておこう。
残り時間も少ないって設定なんだから、先を急ごう。
この階には上りと下りの階段があるみたいだ。
さて、どっちに進もうか。
まあ、魔王の気配をビンビンに感じるので、下り一択なんだけどね。
コツンと、頭を小突かれる。
振り向いても、誰もいない。
俺は気を取り直して、魔王の元へと続く階段へ向かう。
またコツンと、頭を小突かれる。
振り向いても、誰もいない。
魔物の気配とかは、感じない。
辺りに気を払ってみると、なんと、床に落ちた文字ブロックを見つけてしまった。
「て」「け」「す」「た」
先ほどと同じ、四文字の文字ブロック。
なんか意味あるんかな、これ。
俺が前方に注意を払うと、先ほど頭を小突かれた場所にも、四文字の文字ブロックが落ちている。
という事は、誰かが俺にぶつけたのだろう。
辺りから怪しい気配はしない。
なら、またぶつけてきた所を押さえるか。
俺は後方に意識を払いながら、魔王の元へと続く階段に向かった。
だがそこに、魔王の姿はなかった。
くそう、下手に物語を長引かせようだなんて、なんて姑息なヤツなんだ。
まだ次回作が出来ていないとは言え、こうもあからさまな話数稼ぎをするなんて、とんでもねーヤツだ!
俺は早速、玉座の後ろにある階段を降りる。
真っ暗だ。
だがこう言う地下の隠し通路は、案外単純な造りになっている。
なれれば灯りなしでも突破出来るものだ。
だけど、初見でそれは無理なので、素直に灯りをつける。
「ライト。」
岩盤をくり抜いた感じの地下通路が、ライトの呪文であらわになる。
横幅も縦幅も、普通に3メートルくらいはある。何か特殊な技法でも使ったのだろうか。そんな感じの地下通路だった。
俺はこの手の地下通路の迷路の法則のようなものを頼りに、この地下通路を進む。
この地下通路のために設置された魔物が、俺を襲う。
青いウロコのドラゴンの魔物。
岩を積み上げた様な岩石の魔物。
まあ、こいつらは今の俺の敵ではない。
俺も強くなりすぎていた。
いつの間にレベルを上げたのか、さらにステータス自体も強化されていて、その事についての記憶がない。
地下通路は二階へと続く。
この地下二階は、「卍」の漢字を思わせるような、なんか袋小路を連ねた様な造りになっていた。
灯りが無ければ、迷うかもしれない。
だけど灯りがあれば大丈夫。迷う事もない。
マジックパワーを節約したいなら、迷う事もあるだろう。
地下通路は三階へと続く。
たくう、魔王のヤツは、どこまで逃げたんだ?
地下通路は四階へと続く。
ふと、床に文字ブロックが落ちてる事に気づく。
えと、「て」「け」「す」「た」
???
なんだこれ?
なんかのアナグラムかもしれんと、色々並び替えてみるも、分からない。
とりあえず、放っておこう。
残り時間も少ないって設定なんだから、先を急ごう。
この階には上りと下りの階段があるみたいだ。
さて、どっちに進もうか。
まあ、魔王の気配をビンビンに感じるので、下り一択なんだけどね。
コツンと、頭を小突かれる。
振り向いても、誰もいない。
俺は気を取り直して、魔王の元へと続く階段へ向かう。
またコツンと、頭を小突かれる。
振り向いても、誰もいない。
魔物の気配とかは、感じない。
辺りに気を払ってみると、なんと、床に落ちた文字ブロックを見つけてしまった。
「て」「け」「す」「た」
先ほどと同じ、四文字の文字ブロック。
なんか意味あるんかな、これ。
俺が前方に注意を払うと、先ほど頭を小突かれた場所にも、四文字の文字ブロックが落ちている。
という事は、誰かが俺にぶつけたのだろう。
辺りから怪しい気配はしない。
なら、またぶつけてきた所を押さえるか。
俺は後方に意識を払いながら、魔王の元へと続く階段に向かった。
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