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宇宙召喚編
第36話 逆襲の長女
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これは西暦9980年のはるか未来のお話。
この時代に召喚されたマイは、敵であったメドーに同情し、基地に連れ帰ってしまう。
メドーを恨む同胞は多い。
メドーは、マイ達のチームの一員として、振る舞う事になった。
メドーが来てから、数日が経った。
メドーはマイの部屋で、マイを観察する。
ジョーの好みが、マイだったからだ。
マイが訓練等で基地外に出る時は、サポートAIのアイが入る専用カプセルの横で、モニター越しにマイを観察する。
そんなある日、異変が起きた。
ゴンゴル三姉妹のひとり、ステーノが攻めてきたのだ。単独で。
ステーノの機体は、基地の防衛網に引っかかる。
防衛網とは、文字通りの網だった。
多次元空間に設置された罠に触れると、網が放出され、敵の機体をがんじがらめにする。
この罠は、敵の規模によって、複数のバリエーションがあった。
そしてゴンゴル三姉妹のステーノにとって、この罠の解除はたやすかった。
今はわざと、罠にかかっていた。
基地内のある区画にだけ、警報が響く。
そう、マイ達の区画だ。
というのも、ステーノが叫んでいるからだ。
「シリウスアルファーワン、アルファーツー!出て来い!」
区画内の司令室に、マイ達が集う。
ケイは、星間パトロール中で、いなかった。
ユアは、ファンクラブの集いで、いなかった。
リムは、休養中だったが、司令室に駆けつけた。
マインは、討伐ミッションが終わって、帰還したところだった。
マイは、実戦訓練を受けていたが、きりあげて駆けつけた。
メドーも当然、駆けつける。
マイ達がそろったところで、ジョーが状況を説明する。
「知っての通り、ゴンゴル三姉妹のひとり、ステーノが攻め込んできた。
三姉妹のもうひとり、エアレーの姿は確認されていない。
おそらく、ステーノの単独行動だと思われる。
ステーノはマイとマインをご指名なので、うちが対処する事になった。」
ゴンゴル三姉妹の残りのひとり、メドーの顔が青ざめる。
お姉さまが、なぜここに?私が生きてるのがバレた?殺しにきたの
そんなメドーを、マイは優しく抱きしめる。
「対処するって、どうするのよ。主砲でもぶっ放せば楽なんでしょうけど。」
ジョーの言葉に、リムは現状最良と思える対処法を提言してみるが、それが不可能な事は分かってる。
ここで言う主砲とは、この宇宙ステーションの主砲である。
「戦艦の大軍が攻め込んできたならともかく、戦闘機一機に、そんな事は出来ん。」
「でしょうね。」
ジョーの返しに、リムはうなづく。
「だったら、ふたりが出撃するしかないんだけれど。」
リムは、マイとマインに視線を向ける。
ふたりはうつむいている。
このところ、ふたりの仲はぎくしゃくしている。
完全に息のあった状況でないと、擬似ブレイブの戦法は使えない。
必勝の戦法が使えない今、素の戦闘力での戦いになる。
それは、あまりにも厳しい戦いだ。
「さて、どうしたもんかねえ。」
リムはため息をつく。ふたりが擬似ブレイブを使えれば楽なのに。
「ねえ、ステーノと通信出来ないの?」
おもむろに、マイが尋ねる。
「出来るけど、どうすんだ?」
「戦う前に、確かめたい事があるの。」
「分かった。」
ジョーは、ステーノとの通信回線を繋ぐ。
「僕はアルファーワンのパイロット、マイ!」
「お、期待の超新星か!命乞いなら聞かんぞ、早く出て来い!」
ステーノの声が、大音量で司令室内に響く。
マイ以外、全員が思わず耳をふさぐ。
メドーは抱きついたマイの身体に顔を埋め、震える。
「戦う前に、聞きたい事があるわ!」
「命乞いなら、聞かん!」
「違う!あなたがここに来た理由よ!」
「理由?お前らを殺す以外、理由なんてないだろ!」
「それは、メドーの仇打ちって事かしら!」
「かたきうち?」
ステーノがそうつぶやくと、しばし沈黙が場を支配する。
メドーはマイに抱きついたまま、震えている。
が、その沈黙も長くは続かない。
「あっはっははは。」
突然のステーノの高笑い。
「何がおかしい!」
マイは怒鳴る。
「あいつを殺してくれたおまえらには、感謝しているよ。」
ステーノから返ってくる意外な応えに、マイの全身が怒りに震える。
「なんですって。」
マイは怒りを抑えながら、そうつぶやくのがやっとだった。
「あいつが殺されたおかげ、こうやって攻めこめるんだからな!」
「きさまぁ!首をあらって待ってろ!」
マイは通信のスイッチを叩ききる。
「お姉さま、私の事なんて、なんとも、思って、ないのね。」
メドーの眼からは涙が溢れる。
ステーノの性格の事なんか、充分分かっている。
だけど、実際言葉にされると、つらいものがある。
「あなたのお姉さま、僕が倒してくるけど、いいよね。」
マイはメドーの両肩に手を置き、メドーの眼を見て尋ねる。
「あんなの、私のお姉さまじゃない。」
明確な肯定とは言いがたいメドーの答え。だが、マイにはそれで充分だった。
「マイン、行くわよ。ステーノを倒すわよ!」
マイはマインに向き直って声をかける。
しかし、マインの表情はさえない。
「どうしたのよ、マイン。」
「マイ、あなたは正気なの?」
マイにとって、マインの返しは意外だった。
「マイン、何言ってるの?」
「そいつは敵だぞ?なんで敵のために戦える?」
「敵じゃないでしょ!震えてるだけの女の子でしょ!」
ステーノ相手に気持ちがたかぶっていたマイ。今のマイの沸点は低かった。
「マインにその気がないなら、僕ひとりで倒してくるわ!」
マイは格納庫の戦闘機に向かって走りだす。
同時に、サポートAIのアイが、戦闘用の補助カプセルに入る。
「あんたもバカよねぇ。」
リムはマインの隣に立ち、声をかける。
「メドーに堕とされた事を、まだ根に持ってる訳じゃないのに。」
「リム。」
心を見透かされたような感じがしたマイン。だが、この気持ちはなんだろう?
「マイを取られた嫉妬かしら?」
「違う!」
リムの言葉を、即座に否定する。
「ここ最近のあんた、楽しそうだったじゃない。マイが来てから、あんたは変わったわ。」
リムの言葉に、マインは返す言葉がない。
「じゃ、私は行くわね。マイは大切な仲間だし。」
リムは歩きだし、視線をサポートAI達に送る。
ナコは、笑顔で手を振って見送る。
ミサは、真剣な表情でうなづく。
リムは正面に向き直ると、片手を上げて応える。
「あんたも、気が向いたら来なさいよー。」
リムは最後にマインにそう声をかけると、部屋を後にした。
ひとり取り残されたマイン。
といっても同室にはジョーもいるのだが、召喚者達の会話に加わる気はなく、信じて見守るだけだった。
「あの、」
そんなマインに、メドーが声をかける。マインはメドーを睨む。
「あ、あなたが出撃しないなら、あなたの戦闘機を貸して下さい!」
ぱしん!
メドーの申し出に、マインは思わずメドーの頬をはたく。
「おまえ、私の戦闘機を持ち逃げするつもりか?」
「違う!」
疑いの眼差しのマインに、メドーは反論する。
メドーに対するマインの苛立ち。だが、メドーも気持ちではマインに負けていない。
「私はただ、マイと一緒に戦いたいだけ。マイを死なせたくないだけ!」
「ぐっ。」
マインはもう一度メドーの頬をはたきたい衝動にかられるが、今度は抑えた。
「おまえはスパイだろ!マイを言い訳に使うな!」
「どうして、信じてくれないの?」
マインの言葉に、メドーは泣きだす。
「私がもう、お姉さまのところに帰れない事は、あなたも知ってるよね。」
そんなメドーを見て、マインは自分の気持ちに気づく。
メドーを疑いもせずに受け入れるマイ。
そんなマイへの苛立ち。
そして、疑う事しか出来ない、自分への苛立ち。
これはリムの言うような、マイを取られた嫉妬ではない。
昔の自分なら、この状況をなんとも思わなかっただろう。
だけど、今は違う。
「マイを裏切ってみろ。もしマイを裏切ったなら、その時は私がおまえを殺す!」
マインはそう言い残して、部屋を後にした。
マイを裏切る。
そんな感情など毛頭ないメドーは、マインの言葉の意味を理解出来なかった。
そんなメドーに、ミサが声をかける。
「ごめんな、マインもおまえの事は分かってるんだよ。
でもな、頭で分かってても、おまえとマイを見ていると、不安になるんだよ。」
メドーは、とりあえずは理解を示し、うなずく。
「私はおまえを追いつめるつもりはないが、もしマイを裏切ったなら、その時はマインと同じ気持ちだ。」
ミサが戦闘用の補助カプセルに入った頃、ステーノとマイとの決戦は、既に始まっていた。
この時代に召喚されたマイは、敵であったメドーに同情し、基地に連れ帰ってしまう。
メドーを恨む同胞は多い。
メドーは、マイ達のチームの一員として、振る舞う事になった。
メドーが来てから、数日が経った。
メドーはマイの部屋で、マイを観察する。
ジョーの好みが、マイだったからだ。
マイが訓練等で基地外に出る時は、サポートAIのアイが入る専用カプセルの横で、モニター越しにマイを観察する。
そんなある日、異変が起きた。
ゴンゴル三姉妹のひとり、ステーノが攻めてきたのだ。単独で。
ステーノの機体は、基地の防衛網に引っかかる。
防衛網とは、文字通りの網だった。
多次元空間に設置された罠に触れると、網が放出され、敵の機体をがんじがらめにする。
この罠は、敵の規模によって、複数のバリエーションがあった。
そしてゴンゴル三姉妹のステーノにとって、この罠の解除はたやすかった。
今はわざと、罠にかかっていた。
基地内のある区画にだけ、警報が響く。
そう、マイ達の区画だ。
というのも、ステーノが叫んでいるからだ。
「シリウスアルファーワン、アルファーツー!出て来い!」
区画内の司令室に、マイ達が集う。
ケイは、星間パトロール中で、いなかった。
ユアは、ファンクラブの集いで、いなかった。
リムは、休養中だったが、司令室に駆けつけた。
マインは、討伐ミッションが終わって、帰還したところだった。
マイは、実戦訓練を受けていたが、きりあげて駆けつけた。
メドーも当然、駆けつける。
マイ達がそろったところで、ジョーが状況を説明する。
「知っての通り、ゴンゴル三姉妹のひとり、ステーノが攻め込んできた。
三姉妹のもうひとり、エアレーの姿は確認されていない。
おそらく、ステーノの単独行動だと思われる。
ステーノはマイとマインをご指名なので、うちが対処する事になった。」
ゴンゴル三姉妹の残りのひとり、メドーの顔が青ざめる。
お姉さまが、なぜここに?私が生きてるのがバレた?殺しにきたの
そんなメドーを、マイは優しく抱きしめる。
「対処するって、どうするのよ。主砲でもぶっ放せば楽なんでしょうけど。」
ジョーの言葉に、リムは現状最良と思える対処法を提言してみるが、それが不可能な事は分かってる。
ここで言う主砲とは、この宇宙ステーションの主砲である。
「戦艦の大軍が攻め込んできたならともかく、戦闘機一機に、そんな事は出来ん。」
「でしょうね。」
ジョーの返しに、リムはうなづく。
「だったら、ふたりが出撃するしかないんだけれど。」
リムは、マイとマインに視線を向ける。
ふたりはうつむいている。
このところ、ふたりの仲はぎくしゃくしている。
完全に息のあった状況でないと、擬似ブレイブの戦法は使えない。
必勝の戦法が使えない今、素の戦闘力での戦いになる。
それは、あまりにも厳しい戦いだ。
「さて、どうしたもんかねえ。」
リムはため息をつく。ふたりが擬似ブレイブを使えれば楽なのに。
「ねえ、ステーノと通信出来ないの?」
おもむろに、マイが尋ねる。
「出来るけど、どうすんだ?」
「戦う前に、確かめたい事があるの。」
「分かった。」
ジョーは、ステーノとの通信回線を繋ぐ。
「僕はアルファーワンのパイロット、マイ!」
「お、期待の超新星か!命乞いなら聞かんぞ、早く出て来い!」
ステーノの声が、大音量で司令室内に響く。
マイ以外、全員が思わず耳をふさぐ。
メドーは抱きついたマイの身体に顔を埋め、震える。
「戦う前に、聞きたい事があるわ!」
「命乞いなら、聞かん!」
「違う!あなたがここに来た理由よ!」
「理由?お前らを殺す以外、理由なんてないだろ!」
「それは、メドーの仇打ちって事かしら!」
「かたきうち?」
ステーノがそうつぶやくと、しばし沈黙が場を支配する。
メドーはマイに抱きついたまま、震えている。
が、その沈黙も長くは続かない。
「あっはっははは。」
突然のステーノの高笑い。
「何がおかしい!」
マイは怒鳴る。
「あいつを殺してくれたおまえらには、感謝しているよ。」
ステーノから返ってくる意外な応えに、マイの全身が怒りに震える。
「なんですって。」
マイは怒りを抑えながら、そうつぶやくのがやっとだった。
「あいつが殺されたおかげ、こうやって攻めこめるんだからな!」
「きさまぁ!首をあらって待ってろ!」
マイは通信のスイッチを叩ききる。
「お姉さま、私の事なんて、なんとも、思って、ないのね。」
メドーの眼からは涙が溢れる。
ステーノの性格の事なんか、充分分かっている。
だけど、実際言葉にされると、つらいものがある。
「あなたのお姉さま、僕が倒してくるけど、いいよね。」
マイはメドーの両肩に手を置き、メドーの眼を見て尋ねる。
「あんなの、私のお姉さまじゃない。」
明確な肯定とは言いがたいメドーの答え。だが、マイにはそれで充分だった。
「マイン、行くわよ。ステーノを倒すわよ!」
マイはマインに向き直って声をかける。
しかし、マインの表情はさえない。
「どうしたのよ、マイン。」
「マイ、あなたは正気なの?」
マイにとって、マインの返しは意外だった。
「マイン、何言ってるの?」
「そいつは敵だぞ?なんで敵のために戦える?」
「敵じゃないでしょ!震えてるだけの女の子でしょ!」
ステーノ相手に気持ちがたかぶっていたマイ。今のマイの沸点は低かった。
「マインにその気がないなら、僕ひとりで倒してくるわ!」
マイは格納庫の戦闘機に向かって走りだす。
同時に、サポートAIのアイが、戦闘用の補助カプセルに入る。
「あんたもバカよねぇ。」
リムはマインの隣に立ち、声をかける。
「メドーに堕とされた事を、まだ根に持ってる訳じゃないのに。」
「リム。」
心を見透かされたような感じがしたマイン。だが、この気持ちはなんだろう?
「マイを取られた嫉妬かしら?」
「違う!」
リムの言葉を、即座に否定する。
「ここ最近のあんた、楽しそうだったじゃない。マイが来てから、あんたは変わったわ。」
リムの言葉に、マインは返す言葉がない。
「じゃ、私は行くわね。マイは大切な仲間だし。」
リムは歩きだし、視線をサポートAI達に送る。
ナコは、笑顔で手を振って見送る。
ミサは、真剣な表情でうなづく。
リムは正面に向き直ると、片手を上げて応える。
「あんたも、気が向いたら来なさいよー。」
リムは最後にマインにそう声をかけると、部屋を後にした。
ひとり取り残されたマイン。
といっても同室にはジョーもいるのだが、召喚者達の会話に加わる気はなく、信じて見守るだけだった。
「あの、」
そんなマインに、メドーが声をかける。マインはメドーを睨む。
「あ、あなたが出撃しないなら、あなたの戦闘機を貸して下さい!」
ぱしん!
メドーの申し出に、マインは思わずメドーの頬をはたく。
「おまえ、私の戦闘機を持ち逃げするつもりか?」
「違う!」
疑いの眼差しのマインに、メドーは反論する。
メドーに対するマインの苛立ち。だが、メドーも気持ちではマインに負けていない。
「私はただ、マイと一緒に戦いたいだけ。マイを死なせたくないだけ!」
「ぐっ。」
マインはもう一度メドーの頬をはたきたい衝動にかられるが、今度は抑えた。
「おまえはスパイだろ!マイを言い訳に使うな!」
「どうして、信じてくれないの?」
マインの言葉に、メドーは泣きだす。
「私がもう、お姉さまのところに帰れない事は、あなたも知ってるよね。」
そんなメドーを見て、マインは自分の気持ちに気づく。
メドーを疑いもせずに受け入れるマイ。
そんなマイへの苛立ち。
そして、疑う事しか出来ない、自分への苛立ち。
これはリムの言うような、マイを取られた嫉妬ではない。
昔の自分なら、この状況をなんとも思わなかっただろう。
だけど、今は違う。
「マイを裏切ってみろ。もしマイを裏切ったなら、その時は私がおまえを殺す!」
マインはそう言い残して、部屋を後にした。
マイを裏切る。
そんな感情など毛頭ないメドーは、マインの言葉の意味を理解出来なかった。
そんなメドーに、ミサが声をかける。
「ごめんな、マインもおまえの事は分かってるんだよ。
でもな、頭で分かってても、おまえとマイを見ていると、不安になるんだよ。」
メドーは、とりあえずは理解を示し、うなずく。
「私はおまえを追いつめるつもりはないが、もしマイを裏切ったなら、その時はマインと同じ気持ちだ。」
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