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異次元からの侵略者
第102話 復活!金色の麗鳥
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これは西暦9980年のはるか未来のお話。
人類が宇宙へと進出したこの時代、それでも人類は、争う事をやめられなかった。
脱出用システムの構築により、誰も死なない戦争も可能となった。
そしてこの脱出用システムは、魂の波長が合う者にしか使えなかった。
そんなヤツはこの時代にいなかったので、合う者が過去の時代から召喚される事になる。
宇宙中でそんな戦争が繰り広げられるのだが、宇宙は広かった。
未知の侵略者との戦争は、今まで通りにはいかなかった。
今までの常識は通用しなかった。
そんな相手に、メドーラとユアが苦戦していた。
ふたりを救うため、マイが北部戦線へと急ぐ。
「遅かったですね。」
宇宙ステーションを飛び出したマイの戦闘機。
宇宙ステーションを離れ、安定飛行に入った所で、パートナーであるサポートAIのアイが話しかける。
「うん、ちょっとジョーと話してたから。」
マイはジョーの言葉を思い出す。
脱出用ポッドは、使えない。
ヒューマノイドシルエット、大型の人型機体の投影は、使えない。
こちらの奥の手と必殺技を封じられた気分だ。
「ジョーとですか。」
ここ最近のジョーの言動には、アイは少し不信感を持っていた。
ジョーの言動で、マイに危機が迫ったのも、幾度もあった。
「マイ、ジョーの事は、あまり信用しない方がいいですよ。」
この様な忠告をアイがする事に、マイも理解出来た。
だけど、今回のジョーの言葉は、ただの忠告だった。
いや、警告と言うべきかもしれない。
そうこうするうちに、マイの戦闘機はワープ地点にさしかかる。
北部戦線への道のりは、はるかに遠い。
長距離ワープを数回繰り返すのだが、そのワープインする空間は決められていた。
これ程の長距離となると、好き勝手にワープしても、効率が悪かった。
最短時間で行くには、ワープインする空間への突入角度と速度が求められていた。
突然、マイの戦闘機のレーダーは、二機の機影をとらえる。
「レンジワンに、機影出現。」
「な。」
アイは時空間レーダーに、二機の機影が現れた事を告げる。
だがそれは、マイにも既に目視出来た。
マイの前方に現れた二機の機影は、一機はマイの上方へまわり、もう一機は正面からレーザー光線を撃ってくる。
マイは機体を左に傾けて、上昇してかわす。
そこにもう一機が待ち構えていた。
「なに?」
その機体の攻撃をかわすマイ。
だが、その機体にマイは驚く。
思わずもう一機にも目を向ける。
この二機は、人型機体だった。
それも、メドーラとユアの機体である。
「どう言う事、これ?」
いきなり襲ってくるメドーラとユアに、マイの理解は追いつかない。
「マイ、落ち着いて。この二機は、立体映像です。」
マイの行手を阻むため、何者かが投影した、立体映像。
これが目の前のメドーラとユアの機体の正体である。
メドーラの人型機体が中距離から砲撃攻撃を仕掛け、かわしたマイの機体を、ユアの人型機体が待ち受ける。
拙いながらも、連携の取れた攻撃に、マイは苦戦する。
いや、今はこの二機にかまってる暇はない。
今は一刻も早く、メドーラとユアの元に駆けつけたい。
本物のふたりの元へ。
マイがワープインしたい場所を心得ているのか、二機は巧みに邪魔をする。
マイの焦りが、動きを単調にする。
マイの機体の行手を、ユアの人型機体が遮る!
ユアの人型機体はゆっくり剣を振り上げる。
マイは機銃掃射で応戦するも、ユアの人型機体は剣を振り上げたまま、右にかわす。
そして剣を振り下ろす!
ガキーン!
ユアの剣は、何者かの銃撃で、弾き飛ばされた。
「マイ、助けに来たわよ!」
それは、リムの機体だった。
リムの登場で、ユアとメドーラの連携も乱れる。
「リム、身体はもう大丈夫なの?」
リムは北部戦線での戦いで、重傷を負って右半身が麻痺していた。
「何言ってるの、私達の身体はアバターでしょ。
あれくらい、どうって事ないわ!」
そう、リムの身体はアバター体だった。
アバター体の修理なら、生身の肉体の治療よりも容易い。
問題は、いかに精神を馴染ませるか、である。
「ここは私が引き受けるから、マイは先に行って!」
リムはユアの機体に集中砲火しながら、マイに叫ぶ。
「で、でも。」
リムの提言は、マイには素直に受け入れられない。
リムは最近まで、車椅子生活だったのだ。
「リムは病み上がりでしょ、まだ無理よ!」
マイもメドーラの機体を攻撃しながら叫ぶ。
「私を甘く見ないでよ。ヒューマノイドチェンジ!」
リムは機体を人型に変形させる。
「リハビリには、丁度いいわ。」
リムはコックピットで右手をにぎにぎする。
「ずるーい。」
リムの人型機体を見て、マイは思わず叫ぶ。
マイの機体は、変形システムの搭載が不可能だった。
それでやむなく、自機座標に立体映像の投影で代用している。
戦闘機を人型にするのは、戦闘力的にどうなのかは疑問である。
だが人型機体は、マイのロマンであった。
「訳分かんない事言ってないで、早く行きなさい。
私が援護してあげてるのよ!」
リムの人型機体は、右手の剣でユアの人型機体と応戦し、左手の銃でメドーラの人型機体を牽制する。
「ここはリムに任せましょう!」
態度を決めかねてるマイに、アイは言う。
「メドーラとユアが、あなたを待ってるのですよ。」
「分かってる!分かってるけど。」
マイは、一刻も早く、ふたりの元へ駆けつけてたい。
その気持ちに変わりはない。
だが、マイは気づいている。
リムの魂も、脱出用システムに耐えられない事を。
そんなマイに、リムが威嚇射撃!
「早く行きなさい!」
突然のリムの攻撃に驚くマイ。
リムと応戦していたユアの人型機体は、この隙を突く!
リムは人型機体を戦闘機に変形させて、その攻撃をかわす。
「侮辱しないで!
私がこんな偽物に、負けるわけないでしょ!」
リムの言葉に、マイも心を決める。
「分かったよ、リム。ここは任せた!」
マイはこの場をリムに任せて、ワープイン。
メドーラとユアを助けに、北部戦線へと向かう。
人類が宇宙へと進出したこの時代、それでも人類は、争う事をやめられなかった。
脱出用システムの構築により、誰も死なない戦争も可能となった。
そしてこの脱出用システムは、魂の波長が合う者にしか使えなかった。
そんなヤツはこの時代にいなかったので、合う者が過去の時代から召喚される事になる。
宇宙中でそんな戦争が繰り広げられるのだが、宇宙は広かった。
未知の侵略者との戦争は、今まで通りにはいかなかった。
今までの常識は通用しなかった。
そんな相手に、メドーラとユアが苦戦していた。
ふたりを救うため、マイが北部戦線へと急ぐ。
「遅かったですね。」
宇宙ステーションを飛び出したマイの戦闘機。
宇宙ステーションを離れ、安定飛行に入った所で、パートナーであるサポートAIのアイが話しかける。
「うん、ちょっとジョーと話してたから。」
マイはジョーの言葉を思い出す。
脱出用ポッドは、使えない。
ヒューマノイドシルエット、大型の人型機体の投影は、使えない。
こちらの奥の手と必殺技を封じられた気分だ。
「ジョーとですか。」
ここ最近のジョーの言動には、アイは少し不信感を持っていた。
ジョーの言動で、マイに危機が迫ったのも、幾度もあった。
「マイ、ジョーの事は、あまり信用しない方がいいですよ。」
この様な忠告をアイがする事に、マイも理解出来た。
だけど、今回のジョーの言葉は、ただの忠告だった。
いや、警告と言うべきかもしれない。
そうこうするうちに、マイの戦闘機はワープ地点にさしかかる。
北部戦線への道のりは、はるかに遠い。
長距離ワープを数回繰り返すのだが、そのワープインする空間は決められていた。
これ程の長距離となると、好き勝手にワープしても、効率が悪かった。
最短時間で行くには、ワープインする空間への突入角度と速度が求められていた。
突然、マイの戦闘機のレーダーは、二機の機影をとらえる。
「レンジワンに、機影出現。」
「な。」
アイは時空間レーダーに、二機の機影が現れた事を告げる。
だがそれは、マイにも既に目視出来た。
マイの前方に現れた二機の機影は、一機はマイの上方へまわり、もう一機は正面からレーザー光線を撃ってくる。
マイは機体を左に傾けて、上昇してかわす。
そこにもう一機が待ち構えていた。
「なに?」
その機体の攻撃をかわすマイ。
だが、その機体にマイは驚く。
思わずもう一機にも目を向ける。
この二機は、人型機体だった。
それも、メドーラとユアの機体である。
「どう言う事、これ?」
いきなり襲ってくるメドーラとユアに、マイの理解は追いつかない。
「マイ、落ち着いて。この二機は、立体映像です。」
マイの行手を阻むため、何者かが投影した、立体映像。
これが目の前のメドーラとユアの機体の正体である。
メドーラの人型機体が中距離から砲撃攻撃を仕掛け、かわしたマイの機体を、ユアの人型機体が待ち受ける。
拙いながらも、連携の取れた攻撃に、マイは苦戦する。
いや、今はこの二機にかまってる暇はない。
今は一刻も早く、メドーラとユアの元に駆けつけたい。
本物のふたりの元へ。
マイがワープインしたい場所を心得ているのか、二機は巧みに邪魔をする。
マイの焦りが、動きを単調にする。
マイの機体の行手を、ユアの人型機体が遮る!
ユアの人型機体はゆっくり剣を振り上げる。
マイは機銃掃射で応戦するも、ユアの人型機体は剣を振り上げたまま、右にかわす。
そして剣を振り下ろす!
ガキーン!
ユアの剣は、何者かの銃撃で、弾き飛ばされた。
「マイ、助けに来たわよ!」
それは、リムの機体だった。
リムの登場で、ユアとメドーラの連携も乱れる。
「リム、身体はもう大丈夫なの?」
リムは北部戦線での戦いで、重傷を負って右半身が麻痺していた。
「何言ってるの、私達の身体はアバターでしょ。
あれくらい、どうって事ないわ!」
そう、リムの身体はアバター体だった。
アバター体の修理なら、生身の肉体の治療よりも容易い。
問題は、いかに精神を馴染ませるか、である。
「ここは私が引き受けるから、マイは先に行って!」
リムはユアの機体に集中砲火しながら、マイに叫ぶ。
「で、でも。」
リムの提言は、マイには素直に受け入れられない。
リムは最近まで、車椅子生活だったのだ。
「リムは病み上がりでしょ、まだ無理よ!」
マイもメドーラの機体を攻撃しながら叫ぶ。
「私を甘く見ないでよ。ヒューマノイドチェンジ!」
リムは機体を人型に変形させる。
「リハビリには、丁度いいわ。」
リムはコックピットで右手をにぎにぎする。
「ずるーい。」
リムの人型機体を見て、マイは思わず叫ぶ。
マイの機体は、変形システムの搭載が不可能だった。
それでやむなく、自機座標に立体映像の投影で代用している。
戦闘機を人型にするのは、戦闘力的にどうなのかは疑問である。
だが人型機体は、マイのロマンであった。
「訳分かんない事言ってないで、早く行きなさい。
私が援護してあげてるのよ!」
リムの人型機体は、右手の剣でユアの人型機体と応戦し、左手の銃でメドーラの人型機体を牽制する。
「ここはリムに任せましょう!」
態度を決めかねてるマイに、アイは言う。
「メドーラとユアが、あなたを待ってるのですよ。」
「分かってる!分かってるけど。」
マイは、一刻も早く、ふたりの元へ駆けつけてたい。
その気持ちに変わりはない。
だが、マイは気づいている。
リムの魂も、脱出用システムに耐えられない事を。
そんなマイに、リムが威嚇射撃!
「早く行きなさい!」
突然のリムの攻撃に驚くマイ。
リムと応戦していたユアの人型機体は、この隙を突く!
リムは人型機体を戦闘機に変形させて、その攻撃をかわす。
「侮辱しないで!
私がこんな偽物に、負けるわけないでしょ!」
リムの言葉に、マイも心を決める。
「分かったよ、リム。ここは任せた!」
マイはこの場をリムに任せて、ワープイン。
メドーラとユアを助けに、北部戦線へと向かう。
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