116 / 215
異次元からの侵略者
第116話 さて、どうしよう
しおりを挟む
これは西暦9980年のはるか未来のお話し。
衛星基地ソゴムの中心近くに起きた、次元の歪み。
北部戦線での戦闘開始までに、安全宙域まで脱出する事が出来ないマイとユアとメドーラの三人。
三人は、次元の歪みを切り裂き、別次元に飛び込んだ。
飛び込んだその先で、戦闘経験の乏しいマイに行動により、三人は足止めをくらう事になる。
そして、異次元からの侵略者が使う出入り口をふさぐため、衛星基地ソゴムが破壊される事を、マイ達はまだ知らない。
「これから、どうしよっか。」
人質になってしまったマイ。
マイを人質にとったケイを、逆に人質にしたマイ達三人。
マイ達三人の周りには、ケイの姿をした人物が、複数人集まっている。
その数は、すでに六人。
騒ぎを聞きつけ、野次馬が集まるように、ワラワラと人数を増やす。
遠くのざわめきを察するに、軽く五十人は越えそうだ。
その野次馬達は、どれもケイの姿をしている。
「降参、する?それとも、逃げる?」
周りを見渡し、ユアがゆっくりと口にする。
「私達の作戦は、失敗のようですね。」
メドーラも、ユアと同じ分析をする。
この人数を相手にしても、勝ち目はない。
なんとか虚を突ければ、逃げきれるかもしれない。
周りの野次馬に、敵意が無さそうなのは幸いだった。
お陰で作戦会議もスムーズに出来る。
言語も、どうやら違うらしい。
人質にとったケイに似た人物の話す言葉も、決まり文句というか、定型文にしか対応出来ない感じだった。
元々、こちらの次元空間にきたら、暴れ回るつもりだった。
総攻撃してくる戦力を、少しでも割くために。
だけど、こちらの次元空間が、普通に元居た次元空間と同様だったため、少し戸惑った。
その迷いが、致命的だった。
「作戦って、何よ?」
ユアとメドーラが深刻な顔をしている横で、マイが素朴な疑問をぶつけてくる。
「へ?」
これにはユアもメドーラも、言葉が出ない。
「マイ、あんたねえ。」
ユアはこめかみ辺りをひくひくさせる。
「そう言えば、言葉にはしませんでしたわね。」
メドーラはここに来た経緯を振り返る。
そう、今回初めて作戦という物を書いた。
今までそんなもん、これを書いてるヤツの頭にも、無かったのだ!
「でも、分かりそうなもんじゃない?
ここに来る時点で、やる事はひとつでしょ。」
言われなくても分かれよと、ユアは思う。
ごめん、書いてるヤツも、分からなかったよ。
「でも、ケイの姿をしてる人を攻撃するのはちょっと。」
マイもこれ以上ユアを怒らせないよう、恐る恐る発言する。
「あんたねえ。」
ユアも怒りを通り越し、少し呆れてしまう。
「ちょっと前まで、対峙してたでしょ、こいつと。忘れたの?」
ユアは人質のケイの頭に当てた拳銃を、ぐりぐりする。
「ひっ。」
人質のケイは恐怖のあまり、握りしめていた拳銃を落としてしまう。
「おっと。」
マイはケイが拳銃を持っていた右手の手首を握りしめていたが、一度手首を離し、その手で落ちる拳銃をつかむ。
武器を失ったケイは、震えだす。
このケイの恐怖の感情は、野次馬のケイ達にも伝染する。
いつの間にか十人をこえていた野次馬のケイ達は、おどおどと後退る。
「ねえ、この人、あの時のケイとは違うみたいよ?」
マイは手にした拳銃を、普通に人質のケイに返す。
「ひっ。」
人質のケイは、受け取らない。
頭に拳銃を突きつけられている今、差し出された拳銃を手にする事は、その時点で殺されるだろう。
何の敵意もなく、普通に接するマイ。
敵意むき出しで威嚇するユア。
そして、表情からは感情をうかがい知る事の出来ないメドーラ。
三者三様、三人居て各々違う事が、この場のケイ達の恐怖心を、さらにかきたてる。
マイは人質のケイの右手に、拳銃を握らせる。
「はい、あなたのでしょ、これ。」
「ひっ。」
だが人質のケイは、拳銃を握ろうとはしない!
五本の指をしっかり開き、手のひらに置かれた拳銃を握らない!
そう、頭に拳銃を突きつけられている今、この拳銃を手にする事は、死を意味する!
「もう、訳分からない意地は張らないの!」
マイは、ケイの開かれた五本の指を無理やり閉じて、拳銃を握らせる。
その瞬間、恐怖の感情が極限に達した人質のケイは、気絶した。
同時に、野次馬のケイ達も、われ先に逃げ出した。
「よっぽど眠かったのかな?」
気絶してよりかかってくるケイを支えながら、マイはつぶやく。
「はあ、そんなはずないでしょ。」
ユアは拳銃をソウルブレイドのクダに戻すと、右脚の太ももに装着する。
「どうやら、非戦闘員の一般人みたいですね。」
メドーラも円盾をソウルブレイドのクダに戻し、ユアと同じく、右脚の太ももに装着する。
「次元の扉を越えたこっちも衛星基地ソゴムと同じなら、一般人もいるか。」
ユアはメドーラの意見に同意する。
マイ達の次元空間に存在する衛星基地ソゴムは、地球の月の四分の一の大きさで、人口はおよそ二百万。
軍人の家族や関係者。そして、彼らの生活を支える多くの人で成り立っていた。
それは、一つの街、一つの国家と言っても間違いなかった。
「ここもソゴムと同じなら、軍事拠点があるはずですわ。
まずは、そこを目指しましょう。」
メドーラがこれからの指針を提案する。
「そうね、そこなら詳しい情報が手に入るかもね。」
ユアは右脚の太ももに装着されたソウルブレイドのクダに、手をそえる。
「ちょっと、物騒な事考えてるんじゃないよね。」
気絶したケイを公園のベンチに休ませて、マイは戻ってきた。
「あ?」
マイの発言にユアは、カチンとくる。
ここは敵地である。
それも、自分達の次元空間とは、別の次元空間である。
基本、出会ったヤツは殺すべき敵である。
それなのに、ケイの姿をしてるというだけで、殺そうとはしないマイ。
そもそもケイは、千年前にタイムスリップさせられ、既にこの世にはいない。
つまり、ケイの姿をしていても、ケイ本人ではない。
ユアはマイに対しての、イライラがつのる!
「友好的な人種なら、いいんですけどね。」
一触即発なユアとマイに、メドーラは水をさす。
「ソゴムと同じなら、第五作戦本部が近いです。」
メドーラはオフロードバイクのエンジンをふかす。
「そうね、急ぎましょう。」
ユアもオフロードバイクのエンジンをふかす。
そして、マイをにらむ。
「北部戦線の惨状を見て、あなたは何も思わないの?
マイ、あなたは甘すぎるわ。絶対命を落とすわよ。」
マイは何も、言い返せなかった。
衛星基地ソゴムの中心近くに起きた、次元の歪み。
北部戦線での戦闘開始までに、安全宙域まで脱出する事が出来ないマイとユアとメドーラの三人。
三人は、次元の歪みを切り裂き、別次元に飛び込んだ。
飛び込んだその先で、戦闘経験の乏しいマイに行動により、三人は足止めをくらう事になる。
そして、異次元からの侵略者が使う出入り口をふさぐため、衛星基地ソゴムが破壊される事を、マイ達はまだ知らない。
「これから、どうしよっか。」
人質になってしまったマイ。
マイを人質にとったケイを、逆に人質にしたマイ達三人。
マイ達三人の周りには、ケイの姿をした人物が、複数人集まっている。
その数は、すでに六人。
騒ぎを聞きつけ、野次馬が集まるように、ワラワラと人数を増やす。
遠くのざわめきを察するに、軽く五十人は越えそうだ。
その野次馬達は、どれもケイの姿をしている。
「降参、する?それとも、逃げる?」
周りを見渡し、ユアがゆっくりと口にする。
「私達の作戦は、失敗のようですね。」
メドーラも、ユアと同じ分析をする。
この人数を相手にしても、勝ち目はない。
なんとか虚を突ければ、逃げきれるかもしれない。
周りの野次馬に、敵意が無さそうなのは幸いだった。
お陰で作戦会議もスムーズに出来る。
言語も、どうやら違うらしい。
人質にとったケイに似た人物の話す言葉も、決まり文句というか、定型文にしか対応出来ない感じだった。
元々、こちらの次元空間にきたら、暴れ回るつもりだった。
総攻撃してくる戦力を、少しでも割くために。
だけど、こちらの次元空間が、普通に元居た次元空間と同様だったため、少し戸惑った。
その迷いが、致命的だった。
「作戦って、何よ?」
ユアとメドーラが深刻な顔をしている横で、マイが素朴な疑問をぶつけてくる。
「へ?」
これにはユアもメドーラも、言葉が出ない。
「マイ、あんたねえ。」
ユアはこめかみ辺りをひくひくさせる。
「そう言えば、言葉にはしませんでしたわね。」
メドーラはここに来た経緯を振り返る。
そう、今回初めて作戦という物を書いた。
今までそんなもん、これを書いてるヤツの頭にも、無かったのだ!
「でも、分かりそうなもんじゃない?
ここに来る時点で、やる事はひとつでしょ。」
言われなくても分かれよと、ユアは思う。
ごめん、書いてるヤツも、分からなかったよ。
「でも、ケイの姿をしてる人を攻撃するのはちょっと。」
マイもこれ以上ユアを怒らせないよう、恐る恐る発言する。
「あんたねえ。」
ユアも怒りを通り越し、少し呆れてしまう。
「ちょっと前まで、対峙してたでしょ、こいつと。忘れたの?」
ユアは人質のケイの頭に当てた拳銃を、ぐりぐりする。
「ひっ。」
人質のケイは恐怖のあまり、握りしめていた拳銃を落としてしまう。
「おっと。」
マイはケイが拳銃を持っていた右手の手首を握りしめていたが、一度手首を離し、その手で落ちる拳銃をつかむ。
武器を失ったケイは、震えだす。
このケイの恐怖の感情は、野次馬のケイ達にも伝染する。
いつの間にか十人をこえていた野次馬のケイ達は、おどおどと後退る。
「ねえ、この人、あの時のケイとは違うみたいよ?」
マイは手にした拳銃を、普通に人質のケイに返す。
「ひっ。」
人質のケイは、受け取らない。
頭に拳銃を突きつけられている今、差し出された拳銃を手にする事は、その時点で殺されるだろう。
何の敵意もなく、普通に接するマイ。
敵意むき出しで威嚇するユア。
そして、表情からは感情をうかがい知る事の出来ないメドーラ。
三者三様、三人居て各々違う事が、この場のケイ達の恐怖心を、さらにかきたてる。
マイは人質のケイの右手に、拳銃を握らせる。
「はい、あなたのでしょ、これ。」
「ひっ。」
だが人質のケイは、拳銃を握ろうとはしない!
五本の指をしっかり開き、手のひらに置かれた拳銃を握らない!
そう、頭に拳銃を突きつけられている今、この拳銃を手にする事は、死を意味する!
「もう、訳分からない意地は張らないの!」
マイは、ケイの開かれた五本の指を無理やり閉じて、拳銃を握らせる。
その瞬間、恐怖の感情が極限に達した人質のケイは、気絶した。
同時に、野次馬のケイ達も、われ先に逃げ出した。
「よっぽど眠かったのかな?」
気絶してよりかかってくるケイを支えながら、マイはつぶやく。
「はあ、そんなはずないでしょ。」
ユアは拳銃をソウルブレイドのクダに戻すと、右脚の太ももに装着する。
「どうやら、非戦闘員の一般人みたいですね。」
メドーラも円盾をソウルブレイドのクダに戻し、ユアと同じく、右脚の太ももに装着する。
「次元の扉を越えたこっちも衛星基地ソゴムと同じなら、一般人もいるか。」
ユアはメドーラの意見に同意する。
マイ達の次元空間に存在する衛星基地ソゴムは、地球の月の四分の一の大きさで、人口はおよそ二百万。
軍人の家族や関係者。そして、彼らの生活を支える多くの人で成り立っていた。
それは、一つの街、一つの国家と言っても間違いなかった。
「ここもソゴムと同じなら、軍事拠点があるはずですわ。
まずは、そこを目指しましょう。」
メドーラがこれからの指針を提案する。
「そうね、そこなら詳しい情報が手に入るかもね。」
ユアは右脚の太ももに装着されたソウルブレイドのクダに、手をそえる。
「ちょっと、物騒な事考えてるんじゃないよね。」
気絶したケイを公園のベンチに休ませて、マイは戻ってきた。
「あ?」
マイの発言にユアは、カチンとくる。
ここは敵地である。
それも、自分達の次元空間とは、別の次元空間である。
基本、出会ったヤツは殺すべき敵である。
それなのに、ケイの姿をしてるというだけで、殺そうとはしないマイ。
そもそもケイは、千年前にタイムスリップさせられ、既にこの世にはいない。
つまり、ケイの姿をしていても、ケイ本人ではない。
ユアはマイに対しての、イライラがつのる!
「友好的な人種なら、いいんですけどね。」
一触即発なユアとマイに、メドーラは水をさす。
「ソゴムと同じなら、第五作戦本部が近いです。」
メドーラはオフロードバイクのエンジンをふかす。
「そうね、急ぎましょう。」
ユアもオフロードバイクのエンジンをふかす。
そして、マイをにらむ。
「北部戦線の惨状を見て、あなたは何も思わないの?
マイ、あなたは甘すぎるわ。絶対命を落とすわよ。」
マイは何も、言い返せなかった。
0
あなたにおすすめの小説
Re:コード・ブレイカー ~落ちこぼれと嘲られた少年、世界最強の異能で全てをねじ伏せる~
たまごころ
ファンタジー
高校生・篠宮レンは、異能が当然の時代に“無能”として蔑まれていた。
だがある日、封印された最古の力【再構築(Rewrite)】が覚醒。
世界の理(コード)を上書きする力を手に入れた彼は、かつて自分を見下した者たちに逆襲し、隠された古代組織と激突していく。
「最弱」から「神域」へ――現代異能バトル成り上がり譚が幕を開ける。
ゲームコインをザクザク現金化。還暦オジ、田舎で世界を攻略中
あ、まん。@田中子樹
ファンタジー
仕事一筋40年。
結婚もせずに会社に尽くしてきた二瓶豆丸。
定年を迎え、静かな余生を求めて山奥へ移住する。
だが、突如世界が“数値化”され、現実がゲームのように変貌。
唯一の趣味だった15年続けた積みゲー「モリモリ」が、 なぜか現実世界とリンクし始める。
化け物が徘徊する世界で出会ったひとりの少女、滝川歩茶。
彼女を守るため、豆丸は“積みゲー”スキルを駆使して立ち上がる。
現金化されるコイン、召喚されるゲームキャラたち、 そして迫りくる謎の敵――。
これは、還暦オジが挑む、〝人生最後の積みゲー〟であり〝世界最後の攻略戦〟である。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる