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異次元からの侵略者
第138話 覚悟は自分の意思で決めるもの
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これは西暦9980年のはるか未来のお話し。
衛星基地ソゴムの次元の裏側に、人工的に作られた簡易多次元空間。
そこでマイとユアとメドーラの三人の召喚者は、各々のパートナーであるサポートAIのアイとユウとアイツウの三人と再会した。
普段なら召喚者の額のチップを通じて、サポートAIとつながるのだが、この空間ではその通信は遮断されている。
サポートAIはフォログラフ投影によって、召喚者達と接触する事にした。
メドーラは、久しぶりに会ったアイツウに謝った。
自分がはちまきを外し、アイツウを拒絶してしまった事を。
アイツウは許した。
それよりも、メドーラがメドーとしての呪縛から解放された事を、心から喜んだ。
メドーラとアイツウは、その手助けをしてくれたマイに、心から礼をした。
複数人いて、同時に発生する会話シーン。
これをどの様に処理すればいいのか、この作品の作者は、その術を知らない。
ブルードラゴンを止める方法。
それは、シリウス構想の三機の機体がそろった事で、可能になった。
ケイネシアは、目の前の三機の戦闘機に目を向ける。
そして最後に、アイに視線を送る。
突然の事に、アイもびくつく。
そんなアイから視線を、マイに向けて話しだす。
「私、ミイの意志を継ぐ私も、ケイの意志を継ぐもうひとりのケイネシアも、マイと戦う事は望んでいないのだが。」
「僕だって戦いたくないよ。
でも、ブルードラゴンを止めたい。」
マイはキリッとした表情で答える。
「そう、戦闘機がある今、ここから逃げる事も可能なんだけどね。」
ケイネシアは、ブルードラゴンと対峙しようとするマイの心を、揺さぶりにかかる。
マイは、芯があるように見えて、どこか流されやすい。
ケイネシアは、そんなマイの真意を知りたかった。
本気でブルードラゴンと、ケイと向き合ってくれるのか。
生半可な覚悟では、神武七龍神の相手は務まらまい。
ただいたずらに、命を落とすだけだった。
「ここから逃げるのですか?
それは不可能です。」
ここでアイツウが口をはさむ。
「それは、どう言う事ですか。」
ケイネシアが口を開くより先に、アイツウのパートナーであるメドーラが尋ねる。
「ここ衛星基地ソゴムに、コアブレイカーが撃ち込まれます。」
「コアブレイカー?」
アイツウが口にしたその単語を、マイ達三人は、誰も知らなかった。
「そうですか。」
だけどケイネシアは知っていた。
「ソゴムを破壊して、次元の扉も破壊するつもりですね。」
「ちょっと待ってよ!」
ケイネシアの言葉にマイは恐怖した。
「ここには、住んでるひともいるんだよ。
そのひと達も、殺しちゃうの?」
マイはそのまま、アイに詰め寄る。
「ねえ、そんな事やめてよ。
ここにも生活してるひとが居るんだよ。」
「それは。」
アイは言葉につまる。
アイも、マイと同じ気持ちだ。
だけどこれは、アイにはどうする事も出来ない事だった。
「よしなよ。」
そんなマイを、ユアがたしなめる。
「これは、アイ達にはどうにも出来ない事だよ。
だから、私達を助けに来てくれたんじゃない。」
「でも、こんなの、あんまりだよ。」
マイも、ユアの言う事は理解出来る。
だけど、納得はいかなかった。
それは、アイも同じ気持ちだった。
「そうだぜ、だから私達は助けに来たんだ。
でも、他にやれる事があるようだな。」
マイをはげますユウは、その視線をケイネシアに向ける。
「ふ。退路は断たれてるって事ですか。」
ケイネシアは目を閉じてニヤける。
とは言え、別の退路からの脱出は可能である。
そのためにアイ達三人は来たのである。
「マイ、安心してください。」
ケイネシアは目を開けて、マイに話しかける。
「ここの住人達は、すでに非難しています。」
「で、でも。」
そう、マイはこの地で、ここの住人に会っている。
「あの者達は、このソゴムと運命をともにすると決めたひと達です。
彼らの意志を、尊重してやってください。」
「でも。」
マイは納得いかない。
どう言葉を並べようが、ここでひとが死ぬ事には変わりはない。
「マイ、酷なようですが、これでよかったのかもしれません。」
ケイネシアは、言い方を変えて、マイを説得する。
「もうこれで、虐待が起きる事は、ありません。
ブルードラゴンも、これ以上怒る事は、ないでしょう。
あとは、今の怒りを鎮めるだけですよ。」
ケイネシアの言葉に、マイはうなずいた。
「分かったよ、ケイネシア。
僕はブルードラゴンを止めたい。
どうすればいい?」
マイは凛とした顔つきで、ケイネシアを見据える。
「そう、マイの覚悟は分かったわ。
でも、あなた達はどうなの?」
ケイネシアはマイから視線をそらし、ユアとメドーラに尋ねる。
「私は、マイお姉さまに従います。
マイお姉さまのためなら、何でもいたします。」
と、メドーラは即答する。
ユアはメドーラの迷いのなさに、あっけにとられる。
だが、すぐに正気に戻る。
「私もメドーラも、マイが居なければ死んでたんだ。」
ユアは不敵な笑みを浮かべる。
「マイから受けた借りを、返さないとな。
私もマイに、つきあうぜ。」
ユアはその言葉とともに、右手を力強く前に突き出す。
ユアの右拳に、メドーラは自分の右手を乗せて、マイを見る。
マイもつられて、右手を乗せる。
そして、ケイネシアを見る。
「ふ、そう言う所なんだよな。」
ケイネシアは小声でつぶやく。
誰にも聞き取れなかったが、マイのパートナーであるアイには分かった。
そう、手を重ねるこの行為は、マイに先陣をきってほしかった。
衛星基地ソゴムの次元の裏側に、人工的に作られた簡易多次元空間。
そこでマイとユアとメドーラの三人の召喚者は、各々のパートナーであるサポートAIのアイとユウとアイツウの三人と再会した。
普段なら召喚者の額のチップを通じて、サポートAIとつながるのだが、この空間ではその通信は遮断されている。
サポートAIはフォログラフ投影によって、召喚者達と接触する事にした。
メドーラは、久しぶりに会ったアイツウに謝った。
自分がはちまきを外し、アイツウを拒絶してしまった事を。
アイツウは許した。
それよりも、メドーラがメドーとしての呪縛から解放された事を、心から喜んだ。
メドーラとアイツウは、その手助けをしてくれたマイに、心から礼をした。
複数人いて、同時に発生する会話シーン。
これをどの様に処理すればいいのか、この作品の作者は、その術を知らない。
ブルードラゴンを止める方法。
それは、シリウス構想の三機の機体がそろった事で、可能になった。
ケイネシアは、目の前の三機の戦闘機に目を向ける。
そして最後に、アイに視線を送る。
突然の事に、アイもびくつく。
そんなアイから視線を、マイに向けて話しだす。
「私、ミイの意志を継ぐ私も、ケイの意志を継ぐもうひとりのケイネシアも、マイと戦う事は望んでいないのだが。」
「僕だって戦いたくないよ。
でも、ブルードラゴンを止めたい。」
マイはキリッとした表情で答える。
「そう、戦闘機がある今、ここから逃げる事も可能なんだけどね。」
ケイネシアは、ブルードラゴンと対峙しようとするマイの心を、揺さぶりにかかる。
マイは、芯があるように見えて、どこか流されやすい。
ケイネシアは、そんなマイの真意を知りたかった。
本気でブルードラゴンと、ケイと向き合ってくれるのか。
生半可な覚悟では、神武七龍神の相手は務まらまい。
ただいたずらに、命を落とすだけだった。
「ここから逃げるのですか?
それは不可能です。」
ここでアイツウが口をはさむ。
「それは、どう言う事ですか。」
ケイネシアが口を開くより先に、アイツウのパートナーであるメドーラが尋ねる。
「ここ衛星基地ソゴムに、コアブレイカーが撃ち込まれます。」
「コアブレイカー?」
アイツウが口にしたその単語を、マイ達三人は、誰も知らなかった。
「そうですか。」
だけどケイネシアは知っていた。
「ソゴムを破壊して、次元の扉も破壊するつもりですね。」
「ちょっと待ってよ!」
ケイネシアの言葉にマイは恐怖した。
「ここには、住んでるひともいるんだよ。
そのひと達も、殺しちゃうの?」
マイはそのまま、アイに詰め寄る。
「ねえ、そんな事やめてよ。
ここにも生活してるひとが居るんだよ。」
「それは。」
アイは言葉につまる。
アイも、マイと同じ気持ちだ。
だけどこれは、アイにはどうする事も出来ない事だった。
「よしなよ。」
そんなマイを、ユアがたしなめる。
「これは、アイ達にはどうにも出来ない事だよ。
だから、私達を助けに来てくれたんじゃない。」
「でも、こんなの、あんまりだよ。」
マイも、ユアの言う事は理解出来る。
だけど、納得はいかなかった。
それは、アイも同じ気持ちだった。
「そうだぜ、だから私達は助けに来たんだ。
でも、他にやれる事があるようだな。」
マイをはげますユウは、その視線をケイネシアに向ける。
「ふ。退路は断たれてるって事ですか。」
ケイネシアは目を閉じてニヤける。
とは言え、別の退路からの脱出は可能である。
そのためにアイ達三人は来たのである。
「マイ、安心してください。」
ケイネシアは目を開けて、マイに話しかける。
「ここの住人達は、すでに非難しています。」
「で、でも。」
そう、マイはこの地で、ここの住人に会っている。
「あの者達は、このソゴムと運命をともにすると決めたひと達です。
彼らの意志を、尊重してやってください。」
「でも。」
マイは納得いかない。
どう言葉を並べようが、ここでひとが死ぬ事には変わりはない。
「マイ、酷なようですが、これでよかったのかもしれません。」
ケイネシアは、言い方を変えて、マイを説得する。
「もうこれで、虐待が起きる事は、ありません。
ブルードラゴンも、これ以上怒る事は、ないでしょう。
あとは、今の怒りを鎮めるだけですよ。」
ケイネシアの言葉に、マイはうなずいた。
「分かったよ、ケイネシア。
僕はブルードラゴンを止めたい。
どうすればいい?」
マイは凛とした顔つきで、ケイネシアを見据える。
「そう、マイの覚悟は分かったわ。
でも、あなた達はどうなの?」
ケイネシアはマイから視線をそらし、ユアとメドーラに尋ねる。
「私は、マイお姉さまに従います。
マイお姉さまのためなら、何でもいたします。」
と、メドーラは即答する。
ユアはメドーラの迷いのなさに、あっけにとられる。
だが、すぐに正気に戻る。
「私もメドーラも、マイが居なければ死んでたんだ。」
ユアは不敵な笑みを浮かべる。
「マイから受けた借りを、返さないとな。
私もマイに、つきあうぜ。」
ユアはその言葉とともに、右手を力強く前に突き出す。
ユアの右拳に、メドーラは自分の右手を乗せて、マイを見る。
マイもつられて、右手を乗せる。
そして、ケイネシアを見る。
「ふ、そう言う所なんだよな。」
ケイネシアは小声でつぶやく。
誰にも聞き取れなかったが、マイのパートナーであるアイには分かった。
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