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地球へ
第187話 戦闘は回避したが大切なモノを失った
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これは西暦9980年のはるか未来のお話し。
ここ数話、色々とキャラが出てきて、よく分からない読者さんもいると思う。
なので軽く登場人物紹介をしようと思う。
マイ
西暦2020年頃からの召喚者。
この物語の主人公。
中身おっさんの設定だが、本人は召喚前の記憶がほとんど薄れてしまい、よく分からない。
マイン
西暦2300年頃からの召喚者。
幼少期に受けた虐待により、大の男嫌い。
マイと仲良しさんだったが、40話くらいから出番もなく、最近まで液体漬けだった。
アイ
マイのパートナーのサポートAI。
マインの尋問を受けて、傷ついて寝てる。
ミサ
マインのパートナーのサポートAI。
マインの復活を喜ぶ反面、マインがアイを傷つけるのを止められなかった事を、激しく後悔。
アイツウ
メドーラのパートナーのサポートAI。
パートナーのメドーラは、単独行動中で、アイツウは暇してる。
ナコ
リムのパートナーのサポートAI。
パートナーのリムは、神武七龍神のブルードラゴンの加護を受け、変わり果ててしまう。
だからナコは現在、マイの部屋にテントを張ってふて寝中。
ユアとケイ
マイ達と同じ召喚者仲間。
先の北部戦線にて離脱。
おそらくふたり共、この後出番は無い。
メカニックマンのジョー
マイのアバター体を女性型に作った張本人。
今は別区画で戦闘機用シミュレータの修理中で、ここにはいない。
そんな感じで、マイの仲間達は、マイのそばから離れていった。
残ったのは、長い事液体漬けだったマインのみ。
しかしそんなマインは、復活早々、アイに深傷を負わせてしまう。
それがマイにとって、凄くショックだった。
「そうだったの。ごめんなさいね。」
マインは泣き崩れるマイの前にしゃがみ込み、マイの肩に手を置く。
「僕じゃなくて、アイに謝ってよ。」
マイは涙をぬぐいながら、マインに言う。
「そうね。」
と言ってマインは、眠っているアイを覗き込む。
マインは気づく。
アイは寝ていない。
ただ目を閉じてるだけで、内心にやにやして、マインの行動を待っている。
マインは思わずミサの方に視線を向ける。
ミサは目を閉じてうつむくと、首をふる。
それは、マイとアイの思い通りにしてやれと、マインに告げている。
マインは内心嫌なのだが。
「ごめんなさい、アイ。」
マインはアイに操る。
寝たふりのアイは、笑いをこらえている。
「許さないよ。」
そんなふたりを尻目に、マイがつぶやく。
「なんでこんなひどい事したのよ!」
マインが態度を軟化させた分、今度はマイの怒りがふつふつとわいてくる。
マイの身体が、ほのかに青白い光りを放ち始める。
「え?」
マインはマイの発光に驚くが、まばたきと同時に、マイの放つ青白い光りは見えなくなる。
「マイ!」
マイの青白い光りを感じたアイは、はね起きる。
そしてマイの上半身に抱きつく。
「私は大丈夫だから!」
「え?」
「私は大丈夫だから、マイ、怒っちゃ駄目。」
アイは、怒りの感情を顕にするマイを、なんとかなだめる。
「よかった。アイ、無事だったんだね。」
マイはアイに対して、安堵の表情を見せる。
だけど、マインに対しては違う。
「マイン、あんたは許さないよ。」
マインをにらむマイの表情は、怒りに満ちている。
「だからマイ、私、マインの事怒ってないから!」
アイは腰ほどの高さのあるベッドから飛び降りると、マイを前方から抱きしめる。
「何言ってんの、アイをこんなに傷つけたんだよ。
許せる訳ないじゃん。」
マイの感情を押し殺したその声は、マイの怒りの深さを感じさせる。
このままではマイを止められないと判断したアイは、反転して、素早くマインに駆け寄る。
そしてマインの両手を握る。
「ほら、私たちはこんなに仲良しなのよ。」
とアイはニヤけるが、マインは突然の事に、きょとんとしている。
「何やってんの、あんたも合わせて。」
アイはマインの耳元でつぶやく。
「あ、ああ。」
マインもアイの意図を、なんとか理解する。
「わ、私もアイ大好きぃ。
さっきはやりすぎちゃって、ほんとごめんねー。」
マインも棒読みながら、アイとの仲の良さをアピール。
「ぷ。」
その様子にミサもアイツウも、テント引き篭もるナコも吹き出した。
だけどマイは、そんなふたりをまじまじと見つめている。
「も、もう。ほんと痛かったんだからね。」
「ごめんよ。愛情表現が、ちょっと過ぎちゃったかな。」
「もっと優しくしてくれても、よかったじゃない。」
「私も、やりすぎちゃった。今度から気をつけるから、許して。」
「ほんとに優しくしてくれる?」
「もちろんさ。私が大好きなアイに、嘘ついた事なんて無いだろ。」
「だったら、許そかな。」
ちら。
小芝居を続けたアイとマインは、マイの様子をちら見する。
マイは、顔を真っ赤にしている。
「え、え?
アイのその傷って、え、そゆ事?」
「そゆ事?」
マインは、マイの言いたい事が分からなかった。
「ち、違うのよ。あ、違くないけど、違うのよ。」
アイは、マイの勘違いに気がついた。
だけど全否定は出来ない状況だった。
「あんたが変な事言うから、ややこしくなったじゃない。」
アイは小声でつぶやく。
「え、あ、ち、違うんだマイ。勘違いするなよ。」
マインも、マイの勘違いに気づく。
「も、もう、そんなに全否定しなくてもいいじゃない。」
とマイは、勘違いを続ける。
「ふたりがそんな仲だったなんて、僕知らなかったよ。きゃ。」
マイは顔をそらしながら、両手で顔を隠す。
真顔で見つめあうマインとアイ。
「おい、どうするんだ、これ。」
「しばらく、勘違いは続きそうね。」
「しばらくで済むのか、これ。」
「ぷぷ、まあいいじゃないか、マイの怒りも治まった事だし。」
ふたりの会話に、ミサも混ざった。
「それもそうね。」
とアイは、マイの近くに歩み寄る。
「ねえ、勘違いしてる所、悪いんだけどさ。」
とアイはマイに声をかける。
顔を隠してたマイは、両手をどけて、アイを見る。
アイはマイに尋ねる。
「あなたって、やっぱり男なの?」
マイはばかツラのまま固まる。
「おい、その話しは、もういいだろ。」
とミサが突っ込む。
「あら、私もこんな目にあったのよ。
聞く権利くらいあるわよ。ねえ。」
とアイはマインに話しをふる。
「あ、いや、それはもう、ね。」
マインは少しきょどる。
「おまえだって分かってるだろ、事の真相くらい。」
「そうね、ついにこの時が来てしまったって事ね。」
「え?」
思わせぶりなミサとアイの会話に、マインは少し驚く。
その横に居るアイツウも、ふたりの会話に入れない。
「マイの変調。」
ミサにそう言われて、マイのばかツラが元に戻る。
「マインへの精神干渉。」
とアイは呼応する。
ミサとアイは見つめあい、うなずく。
「来てしまったのね、歴史が動く、この時が。」
アイはマイを見つめ、そう締めた。
ここ数話、色々とキャラが出てきて、よく分からない読者さんもいると思う。
なので軽く登場人物紹介をしようと思う。
マイ
西暦2020年頃からの召喚者。
この物語の主人公。
中身おっさんの設定だが、本人は召喚前の記憶がほとんど薄れてしまい、よく分からない。
マイン
西暦2300年頃からの召喚者。
幼少期に受けた虐待により、大の男嫌い。
マイと仲良しさんだったが、40話くらいから出番もなく、最近まで液体漬けだった。
アイ
マイのパートナーのサポートAI。
マインの尋問を受けて、傷ついて寝てる。
ミサ
マインのパートナーのサポートAI。
マインの復活を喜ぶ反面、マインがアイを傷つけるのを止められなかった事を、激しく後悔。
アイツウ
メドーラのパートナーのサポートAI。
パートナーのメドーラは、単独行動中で、アイツウは暇してる。
ナコ
リムのパートナーのサポートAI。
パートナーのリムは、神武七龍神のブルードラゴンの加護を受け、変わり果ててしまう。
だからナコは現在、マイの部屋にテントを張ってふて寝中。
ユアとケイ
マイ達と同じ召喚者仲間。
先の北部戦線にて離脱。
おそらくふたり共、この後出番は無い。
メカニックマンのジョー
マイのアバター体を女性型に作った張本人。
今は別区画で戦闘機用シミュレータの修理中で、ここにはいない。
そんな感じで、マイの仲間達は、マイのそばから離れていった。
残ったのは、長い事液体漬けだったマインのみ。
しかしそんなマインは、復活早々、アイに深傷を負わせてしまう。
それがマイにとって、凄くショックだった。
「そうだったの。ごめんなさいね。」
マインは泣き崩れるマイの前にしゃがみ込み、マイの肩に手を置く。
「僕じゃなくて、アイに謝ってよ。」
マイは涙をぬぐいながら、マインに言う。
「そうね。」
と言ってマインは、眠っているアイを覗き込む。
マインは気づく。
アイは寝ていない。
ただ目を閉じてるだけで、内心にやにやして、マインの行動を待っている。
マインは思わずミサの方に視線を向ける。
ミサは目を閉じてうつむくと、首をふる。
それは、マイとアイの思い通りにしてやれと、マインに告げている。
マインは内心嫌なのだが。
「ごめんなさい、アイ。」
マインはアイに操る。
寝たふりのアイは、笑いをこらえている。
「許さないよ。」
そんなふたりを尻目に、マイがつぶやく。
「なんでこんなひどい事したのよ!」
マインが態度を軟化させた分、今度はマイの怒りがふつふつとわいてくる。
マイの身体が、ほのかに青白い光りを放ち始める。
「え?」
マインはマイの発光に驚くが、まばたきと同時に、マイの放つ青白い光りは見えなくなる。
「マイ!」
マイの青白い光りを感じたアイは、はね起きる。
そしてマイの上半身に抱きつく。
「私は大丈夫だから!」
「え?」
「私は大丈夫だから、マイ、怒っちゃ駄目。」
アイは、怒りの感情を顕にするマイを、なんとかなだめる。
「よかった。アイ、無事だったんだね。」
マイはアイに対して、安堵の表情を見せる。
だけど、マインに対しては違う。
「マイン、あんたは許さないよ。」
マインをにらむマイの表情は、怒りに満ちている。
「だからマイ、私、マインの事怒ってないから!」
アイは腰ほどの高さのあるベッドから飛び降りると、マイを前方から抱きしめる。
「何言ってんの、アイをこんなに傷つけたんだよ。
許せる訳ないじゃん。」
マイの感情を押し殺したその声は、マイの怒りの深さを感じさせる。
このままではマイを止められないと判断したアイは、反転して、素早くマインに駆け寄る。
そしてマインの両手を握る。
「ほら、私たちはこんなに仲良しなのよ。」
とアイはニヤけるが、マインは突然の事に、きょとんとしている。
「何やってんの、あんたも合わせて。」
アイはマインの耳元でつぶやく。
「あ、ああ。」
マインもアイの意図を、なんとか理解する。
「わ、私もアイ大好きぃ。
さっきはやりすぎちゃって、ほんとごめんねー。」
マインも棒読みながら、アイとの仲の良さをアピール。
「ぷ。」
その様子にミサもアイツウも、テント引き篭もるナコも吹き出した。
だけどマイは、そんなふたりをまじまじと見つめている。
「も、もう。ほんと痛かったんだからね。」
「ごめんよ。愛情表現が、ちょっと過ぎちゃったかな。」
「もっと優しくしてくれても、よかったじゃない。」
「私も、やりすぎちゃった。今度から気をつけるから、許して。」
「ほんとに優しくしてくれる?」
「もちろんさ。私が大好きなアイに、嘘ついた事なんて無いだろ。」
「だったら、許そかな。」
ちら。
小芝居を続けたアイとマインは、マイの様子をちら見する。
マイは、顔を真っ赤にしている。
「え、え?
アイのその傷って、え、そゆ事?」
「そゆ事?」
マインは、マイの言いたい事が分からなかった。
「ち、違うのよ。あ、違くないけど、違うのよ。」
アイは、マイの勘違いに気がついた。
だけど全否定は出来ない状況だった。
「あんたが変な事言うから、ややこしくなったじゃない。」
アイは小声でつぶやく。
「え、あ、ち、違うんだマイ。勘違いするなよ。」
マインも、マイの勘違いに気づく。
「も、もう、そんなに全否定しなくてもいいじゃない。」
とマイは、勘違いを続ける。
「ふたりがそんな仲だったなんて、僕知らなかったよ。きゃ。」
マイは顔をそらしながら、両手で顔を隠す。
真顔で見つめあうマインとアイ。
「おい、どうするんだ、これ。」
「しばらく、勘違いは続きそうね。」
「しばらくで済むのか、これ。」
「ぷぷ、まあいいじゃないか、マイの怒りも治まった事だし。」
ふたりの会話に、ミサも混ざった。
「それもそうね。」
とアイは、マイの近くに歩み寄る。
「ねえ、勘違いしてる所、悪いんだけどさ。」
とアイはマイに声をかける。
顔を隠してたマイは、両手をどけて、アイを見る。
アイはマイに尋ねる。
「あなたって、やっぱり男なの?」
マイはばかツラのまま固まる。
「おい、その話しは、もういいだろ。」
とミサが突っ込む。
「あら、私もこんな目にあったのよ。
聞く権利くらいあるわよ。ねえ。」
とアイはマインに話しをふる。
「あ、いや、それはもう、ね。」
マインは少しきょどる。
「おまえだって分かってるだろ、事の真相くらい。」
「そうね、ついにこの時が来てしまったって事ね。」
「え?」
思わせぶりなミサとアイの会話に、マインは少し驚く。
その横に居るアイツウも、ふたりの会話に入れない。
「マイの変調。」
ミサにそう言われて、マイのばかツラが元に戻る。
「マインへの精神干渉。」
とアイは呼応する。
ミサとアイは見つめあい、うなずく。
「来てしまったのね、歴史が動く、この時が。」
アイはマイを見つめ、そう締めた。
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