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第198話 クローンの身体とアバター体
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これは西暦9980年のはるか未来のお話し。
シリウス構想の元になった古文書を書いたのは、なんと、マイだった。
古文書を書いた人物の魂として、マイは召喚された。
しかしマイの魂の召喚は、極めて困難だった。
それは、マイが歴史に名を残した人物ではないからだ。
レコード次元を解析した所で、無名の一般人の事など、おぼろげにしか分からない。
だから、この人物の魂を召喚するには、目印となる存在が必要だった。
それが、マインだった。
マインは予言者として、歴史に名を残している。
生前は誰も信じなかったが、彼女の死後、その予言はことごとく的中した。
そんなマインは、この古文書に触れた事があった。
それは数代前の先祖が埋めたとされる、タイムカプセルの取り出しに立ち会った時の事。
そこに先祖の友人が収めた物として、その古文書はあった。
マインは歴史的な骨董品があるのではと期待したが、その期待は裏切られた。
そんなマインを目印に、古文書を書いた人物、マイの魂を召喚するのだが、この召喚は困難を極めた。
マイの様な一般人は、以外と多かった。
西暦2300年のマインを目印にしながらも、それより後の時代の魂が召喚される事も、度々あった。
そしてマイ本人の召喚も、数回繰り返した。
マイの魂の召喚は、ひとり目のクローン、アルファに対抗するためである。
それに耐えられないと、ふたり目のクローン、ベータが判断したため、年齢を変えて、何度も召喚された。
もっとも、この時代で才能を開花させたクローンに、歴史に埋もれた一般人の魂が対抗出来るのだろうか。
その事を、この時代の人間は考えなかった。
そのため、ベータが色々細工する事になる。
こうして十人目に召喚されたのが、おっさんの魂である、今のマイだった。
ベータの長ったらしい説明がおわる。
サポートAIを介してダウンロードすれば一瞬だが、ベータの言葉は、命ある者にしか伝わらない。
例えサポートAIのアイに憑依していても、思いの共有は出来ない。
古文書の解読を目的に創られたクローンのアルファ。
そんなアルファは、古文書の内容を現代的に解釈。
死の星と化した地球を甦らせ、支配してしまう。
それに対抗するために創られたクローンのベータ。
夢の中で育てられ、集団無意識に到達した彼は、古文書の解釈をさらに進める。
そしてベータは、集団無意識を通じてアルファと意気投合。
表面上は対立を装い、膠着状態を続ける。
それに剛を煮やしたこの時代の人間は、クローンの本体である人間に、なんとかしてもらおうと、その人物を召喚する。
「いや、そんなのに巻き込まれても、僕に出来る事なんてないよ。」
マイはベータの説明に、途方に暮れる。
「だよね。あはは、この時代の人間って、何考えてんだろね。」
ベータもマイの言葉に同意する。
「それは、私達も同意する。
こんなくだらない事に、巻き込みやがって。」
ミサもアイの気持ちを踏まえ、ベータの言葉に同意する。
ベータがアイに取り憑いている事は、気に食わないが。
「それよりも気になる事は、」
と言ってマインは何かの装置に入って液体漬けのベータの身体に視線を向ける。
「これがマイのクローンだとしたら、やっぱりマイって男なの?」
「あ。」
マインに言われて、マイも初めて気がつく。
召喚前の記憶など、もうほとんど残っていないマイにとって、以前の自分の姿も記憶にない。
今の女性型のアバター体でも、違和感なかった。
「これが、僕。」
マイは液体漬けの少年の身体を、まじまじと見つめる。
歳は12歳くらいに見える、全裸の少年。
その少年の股間には、まだ毛の生えていない、可愛らしいモノが見える。
「きゃっ。」
思わずマイは、両手で顔を覆う。
「きゃじゃねーよ。」
とマインはつぶやく。
「ねえ、マイが男なら、なんでこの姿で召喚しなかったのよ。」
マインは液体漬けの少年を見ながら、その理由をベータに求める。
「それは、おまえが男嫌いだからさ。」
とベータは答える。
「私が?」
「ああ、おまえが男のマイと仲良くなれる確率は、65535分の1。」
「嘘ね。そんな確率、ゼロよ。」
その確率65535分の1の奇跡は、実際起きている。
マインをマインお姉ちゃんと慕った、あの少年。
この少年にマインは心を開いていた。
後はこの少年を、急速かつごく自然に、成長させるだけだった。
しかしこの少年は、脱出用システムの対象外だった惑星探査任務で、マインを庇って戦死した。
そしてこの少年の記憶は、数話前にミサによって消されている。
「だからマイは、女性型として召喚するしかなかった。」
とベータは続ける。
「まるで、私とマイは、絶対仲良くならないといけない様な、言い草ね。」
「だって君の戦闘機は、マイの戦闘機と合体するんだよ。
合体相手が男で、君は耐えられる?」
「それは、ゾッとするわね。」
ベータの言葉に、マインは思わず身震いする。
「そんな。」
そんなマインを見て、マイは少なからずショックを受ける。
「でも、今のマイとなら、どうだい?」
ベータはニヤリとマインに尋ねる。
「なるほど、そういう事。」
マインは目を閉じて、何かを確信する。
「ふふふ。」
マインは心の底から笑いがこみ上げてくるが、なんとか抑える。
「マイン?」
そんなマインに、マイは恐る恐る声をかける。
自分の中身が男だと知って、マインに嫌われてしまったのか。
マイはそう思うと、今まで通りにマインとは接しられないのかと、少し落ちこむ。
「確かに、最初からマイの中身が男だと知っていたら、私はマイと口きく事もなかった。」
マインは閉じた瞳を開き、ベータに視線を向ける。
そしてその視線を、マイに移す。
「でも、今のマイを拒む理由なんて、どこにも無いじゃない。」
マインはマイに向かって、ほほえむ。
「マイン。」
マイは思わずマインを抱きしめる。
「良かった。僕、マインに嫌われちゃったかと。」
「ちょ、ちょっとマイ、いきなり何するのよ。」
マイの突然の行動に、マインは戸惑う。
「あ、ご、ごめん。」
マイは慌てマインから離れる。
「僕嬉しくって、つい、調子に乗っちゃった。
今度から気をつけるから、許して。」
「ばか。」
今度はいきなりマインが、マイを抱きしめる。
「ちょっとマイン、僕男、みたいなんだよ。」
マインの行動に、今度はマイが戸惑う。
「何言ってんのよ。あなた、自分が男だって自覚、全然無いくせに。」
「でも僕、なんかマインを騙してるようで、なんか、」
マイは涙声になり、その後が続かない。
「だから、私がマイを拒む理由なんて、どこにも無いって。
だから、泣かないで。」
「な、泣いてないよ。」
と言ってマイもマインを抱きしめる。
マイは涙を見せたくなかったので、しばらくふたりは抱きあったままだった。
シリウス構想の元になった古文書を書いたのは、なんと、マイだった。
古文書を書いた人物の魂として、マイは召喚された。
しかしマイの魂の召喚は、極めて困難だった。
それは、マイが歴史に名を残した人物ではないからだ。
レコード次元を解析した所で、無名の一般人の事など、おぼろげにしか分からない。
だから、この人物の魂を召喚するには、目印となる存在が必要だった。
それが、マインだった。
マインは予言者として、歴史に名を残している。
生前は誰も信じなかったが、彼女の死後、その予言はことごとく的中した。
そんなマインは、この古文書に触れた事があった。
それは数代前の先祖が埋めたとされる、タイムカプセルの取り出しに立ち会った時の事。
そこに先祖の友人が収めた物として、その古文書はあった。
マインは歴史的な骨董品があるのではと期待したが、その期待は裏切られた。
そんなマインを目印に、古文書を書いた人物、マイの魂を召喚するのだが、この召喚は困難を極めた。
マイの様な一般人は、以外と多かった。
西暦2300年のマインを目印にしながらも、それより後の時代の魂が召喚される事も、度々あった。
そしてマイ本人の召喚も、数回繰り返した。
マイの魂の召喚は、ひとり目のクローン、アルファに対抗するためである。
それに耐えられないと、ふたり目のクローン、ベータが判断したため、年齢を変えて、何度も召喚された。
もっとも、この時代で才能を開花させたクローンに、歴史に埋もれた一般人の魂が対抗出来るのだろうか。
その事を、この時代の人間は考えなかった。
そのため、ベータが色々細工する事になる。
こうして十人目に召喚されたのが、おっさんの魂である、今のマイだった。
ベータの長ったらしい説明がおわる。
サポートAIを介してダウンロードすれば一瞬だが、ベータの言葉は、命ある者にしか伝わらない。
例えサポートAIのアイに憑依していても、思いの共有は出来ない。
古文書の解読を目的に創られたクローンのアルファ。
そんなアルファは、古文書の内容を現代的に解釈。
死の星と化した地球を甦らせ、支配してしまう。
それに対抗するために創られたクローンのベータ。
夢の中で育てられ、集団無意識に到達した彼は、古文書の解釈をさらに進める。
そしてベータは、集団無意識を通じてアルファと意気投合。
表面上は対立を装い、膠着状態を続ける。
それに剛を煮やしたこの時代の人間は、クローンの本体である人間に、なんとかしてもらおうと、その人物を召喚する。
「いや、そんなのに巻き込まれても、僕に出来る事なんてないよ。」
マイはベータの説明に、途方に暮れる。
「だよね。あはは、この時代の人間って、何考えてんだろね。」
ベータもマイの言葉に同意する。
「それは、私達も同意する。
こんなくだらない事に、巻き込みやがって。」
ミサもアイの気持ちを踏まえ、ベータの言葉に同意する。
ベータがアイに取り憑いている事は、気に食わないが。
「それよりも気になる事は、」
と言ってマインは何かの装置に入って液体漬けのベータの身体に視線を向ける。
「これがマイのクローンだとしたら、やっぱりマイって男なの?」
「あ。」
マインに言われて、マイも初めて気がつく。
召喚前の記憶など、もうほとんど残っていないマイにとって、以前の自分の姿も記憶にない。
今の女性型のアバター体でも、違和感なかった。
「これが、僕。」
マイは液体漬けの少年の身体を、まじまじと見つめる。
歳は12歳くらいに見える、全裸の少年。
その少年の股間には、まだ毛の生えていない、可愛らしいモノが見える。
「きゃっ。」
思わずマイは、両手で顔を覆う。
「きゃじゃねーよ。」
とマインはつぶやく。
「ねえ、マイが男なら、なんでこの姿で召喚しなかったのよ。」
マインは液体漬けの少年を見ながら、その理由をベータに求める。
「それは、おまえが男嫌いだからさ。」
とベータは答える。
「私が?」
「ああ、おまえが男のマイと仲良くなれる確率は、65535分の1。」
「嘘ね。そんな確率、ゼロよ。」
その確率65535分の1の奇跡は、実際起きている。
マインをマインお姉ちゃんと慕った、あの少年。
この少年にマインは心を開いていた。
後はこの少年を、急速かつごく自然に、成長させるだけだった。
しかしこの少年は、脱出用システムの対象外だった惑星探査任務で、マインを庇って戦死した。
そしてこの少年の記憶は、数話前にミサによって消されている。
「だからマイは、女性型として召喚するしかなかった。」
とベータは続ける。
「まるで、私とマイは、絶対仲良くならないといけない様な、言い草ね。」
「だって君の戦闘機は、マイの戦闘機と合体するんだよ。
合体相手が男で、君は耐えられる?」
「それは、ゾッとするわね。」
ベータの言葉に、マインは思わず身震いする。
「そんな。」
そんなマインを見て、マイは少なからずショックを受ける。
「でも、今のマイとなら、どうだい?」
ベータはニヤリとマインに尋ねる。
「なるほど、そういう事。」
マインは目を閉じて、何かを確信する。
「ふふふ。」
マインは心の底から笑いがこみ上げてくるが、なんとか抑える。
「マイン?」
そんなマインに、マイは恐る恐る声をかける。
自分の中身が男だと知って、マインに嫌われてしまったのか。
マイはそう思うと、今まで通りにマインとは接しられないのかと、少し落ちこむ。
「確かに、最初からマイの中身が男だと知っていたら、私はマイと口きく事もなかった。」
マインは閉じた瞳を開き、ベータに視線を向ける。
そしてその視線を、マイに移す。
「でも、今のマイを拒む理由なんて、どこにも無いじゃない。」
マインはマイに向かって、ほほえむ。
「マイン。」
マイは思わずマインを抱きしめる。
「良かった。僕、マインに嫌われちゃったかと。」
「ちょ、ちょっとマイ、いきなり何するのよ。」
マイの突然の行動に、マインは戸惑う。
「あ、ご、ごめん。」
マイは慌てマインから離れる。
「僕嬉しくって、つい、調子に乗っちゃった。
今度から気をつけるから、許して。」
「ばか。」
今度はいきなりマインが、マイを抱きしめる。
「ちょっとマイン、僕男、みたいなんだよ。」
マインの行動に、今度はマイが戸惑う。
「何言ってんのよ。あなた、自分が男だって自覚、全然無いくせに。」
「でも僕、なんかマインを騙してるようで、なんか、」
マイは涙声になり、その後が続かない。
「だから、私がマイを拒む理由なんて、どこにも無いって。
だから、泣かないで。」
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