触手無双 エッチなスキルとはもう言わせない

イッシー

文字の大きさ
4 / 32
第一章 出会い

三本目 チョロインお持ち帰り

しおりを挟む
 アーゼを背負い、家に戻るとガルマーダは目を丸くしてオレとアーゼを見比べてきた。

「お持ち帰りか……やるな!」
「違うし」

 いい笑顔でサムアップしてガルマーダを無視して、ぺちぺちアーゼの頬を叩く。

 パチッと目蓋を開けて、オレを見た次の瞬間。悲鳴をあげて退かれた。

「ば、化け物!」
「失礼な。オレのどこが化け物と申すか」
「現在進行形にクマを咀嚼してるからだろ」

 あ。まだハンバーグにしてたの忘れていた。

 アーゼはそれからというもの、騒いで騒いで騒いで、遂にはガルマーダの拳骨で落ち着いた。痛そうなり。

「うぅ……なんなのですの。なんでわたくしが追放なのですの。シラム公国で立派な国母になるために幼い頃からずっとダンス、マナーを稽古してきたのに。勉強も恥じることがないように必死に努力してきたのに……。それをあのイモ娘を貴族として注意しただけですのに、なんでこうなるのですの……」
「つまりあれか。どこの出のイモ娘に愛しの王子(笑)を寝取られたってことだな」
「なんでわかるのですの!? 一言も王子とは言ってないのに!」
「乙女ゲーっぽいテンプレ展開していたから」
「わけがわかりませんわ!?」

 怒鳴られた。どうやらここに乙女がはないようだ。乙女ゲーしたことないし、しようと思わないけど。

「落ち着け嬢ちゃん。アンタが国からしたらお尋ね者みたいなもんになったことがよくわかった。安心しろ。俺達はアンタをどうこうするつもりはねぇ。むしろ、立ち直るまでここにいてもいいぜ」
「が、ガルマーダ様……」

 あのガルマーダを様付けだと!? このオヤジ。マジでスゲーんだな。

 と呟くとアーゼが食って掛かるように言い始めた。

「当たり前ですわ! シラムでも救国の傭兵とうたわれている伝説のギルダー! 教科書にも載っているほどの大有名人ですわ!」
「ところでギルダーってなんぞや」
「人の話を聞きなさい!」

 アーゼをスルーして、ガルマーダにギルダーのことを詳しく聞く。この前、水面下な感じの説明だったしな。

 ギルド協会の組員は【ギルダー】と呼ばれ、ライセンスが発行されている。その免許証みたいなものが、ギルダーである証であり、ランクの証明にもなるらしい。

「Sランクだとオリハルコンのカード。ちなみに俺のエーテルでこのカードに文字が浮かび上がり、証明書となるんだ。俺以外が使うと文字は浮かび上がらない」
「うわぁー。便利な免許証」
「マネー機能もあるんだぜ」
「マジでか。クレジットとして機能するのか」

 ガルマーダのカードはガルマーダしか使えない。盗まれても悪用、乱用されない。

 もしそうなればカードにアラームが鳴って、ギルダーが追いかけてくるとか。大分前に盗人が使おうとしたら、ギルダー達によってボコボコにされて、留置場に入れられたそうだ。

 その牢獄で何があったのか……。彼は盗人から男性客専用のMに目覚めたらしい。

 ある意味、日本の牢獄よりも怖いって。出所したら変態になってるってこぇーよ。

「わ、わたくしの……はなしを……きいてぐだざいまじぃぃぃ……」

 スルーしすぎてアーゼが咽び泣きはじめたので、彼女の話を聞くことにした。

 シラム公国の公爵令嬢だったアーゼはテンプレよろしくのごとく、イモ娘をいじめた罪として国外追放されたらしい。

 しかし、その罪は免罪だった。実行していたのはアーゼの取り巻き達だったのだが、結果的にアーゼが企てた思われ、父親からも見放され、追放された。

 良かれ悪かれと思ってのことか知らないが、部下をちゃんと見張っていなかったアーゼが悪い。

「そうですわ。けれど、わたくしだって忙しかったのですわ。王妃様のお茶会、活動していない生徒会のフォロー。おまけに父の人脈作り……。イモ娘の面倒を見ている暇もないですわ!」
「なんか仕事を言い訳にしている親みたい」
「うっ……似てほしくないところが似てしまっていたですわ……」

 愕然とするアーゼをとりあえず、頭を撫でてやる……触手で。

「なんで触手ですの! そこはあなの暖かい手でするものでしょ!?」
「気安く触れちゃいけないと思って」
「触手の方が何倍も傷つきますわ!」

 文句があったので仕方がなく手で撫でてやる。顔を綻ばせて、喜んでいる。

「……そうですわ。この温もりがほしかったのですわ。地位や名誉よりも……暖かい手で誰かにほめられたかった……」
「撫でられたことねぇーのかよ」
「はい……わたくしはできて当然って……。わたくしだってできるために必死にがんばったのですよ。でも……でもぉ……」

 再びポロポロ目から雫を流すアーゼ。

 悔しいだろうなぁ。せっかく努力したのに報われないとか。

 結果が全てだと誰かが言うけど、それは本当に努力してないから言えることじゃないだろうか。

 だって、努力したのに駄目だった――と簡単に受け入れられないものだろ?

 納得できない。認めたくない――――――そんな想いに支配されて感情的になるものだろ?

 アーゼが泣きたい理由はそんなところだろう。何もかも理不尽で、何も言い返せないまま、追放されたってことが。

 しばらくアーゼは泣き続け、オレは終わるまで頭から手を離さなかった。



アーゼside


 わたくし、アリアーゼ・フォーラムは元公爵令嬢でした。

 大好きだった母を亡くし、父の人脈を固めようと必死に社交界の花になろうとしていました。

 それだけでなく、勉学やマナー、ダンスも家に傷がつかないように努力してきました。

 生徒会もそうです。イモ娘によって機能しなくなった生徒会をフォローするために、必死にがんばってきましたわ。

 けれど、その末が理不尽な末路でした。

 いじめたこともないイモ娘の証言によって、婚約破棄され、役立たずとなったわたくしを父は追放しました。

 この服装のまま、家から無理矢理出ていかせ、転移で二度とフォーラムの家へ戻れないようにしたのです。

 わたくしはいったい何をしたと言うのですか……。貴族らしくないイモ娘を注意しただけなのに、いじめられたのは納得できない。

 わたくしは何もかも絶望し、放浪とさ迷い、木の穴を見つけて横になりました。

 干し草と思われるもので寝るのははじめてで少し寝づらかったですけど、疲れ果てたわたくしはそのまま眠りました。

 もう二度と目を覚めたくなかった。

 けれど、そんなときわたくしより歳下の少年に起こされましたわ。

 年齢的には五歳歳下。十六歳のわたくしより幼い少年が話しかけてきました。

 髪は黒で瞳が紅い少年の服装は明らかに平民のものでした。

 その少年はわたくしに危ないから出ろという言い方をしたので、わたくしは拒否しました。

 元は付くとは言え公爵令嬢。平民に指図されたくないという小さく愚かなプライドですわ。

「あ。つまりただの馬鹿ってわけね」
「いきなり馬鹿呼ばわりとは失礼ですわね!」
「事実馬鹿だろ。子ども一人でこんなところにいるなんて、馬鹿なの。死ぬの?」
「な、生意気な……。平民の分際で!」
「じゃあお前、貴族なの?」
「当たり前ですわ! 【シラム公国】四代公爵の令嬢こそがわたくしですわ!」
「捨てられたのに?」

 そう言われてグサリと何かが突き刺さりました。思わず、涙声になってしまいましたわ。

「そ、そんなことないですわ。わたくしが捨てられたなんてことは……き、きっとないですわ! そうですわ! お父様もこのわたくしを捨てるなんて……捨てるなんてこと…………うぅ……」

 こんな少年の前で泣き言だなんて、今思えば恥ずかしい。

「泣くなよ豆腐」
「トーフじゃないですわ! アーゼですわ!」

 あろうことかトーフとはなんですトーフとは! なんか馬鹿にされてる気がしますわ!!

「じゃあ、アーゼたん。早くここから出た方がいいぞ」

 今度は『たん』!? どれだけ生意気な口を!

 わたくしは喚きながら、指をさされた方へ振り返る――――あら、既に住んでる方がいらっしゃったわ。

 ええ、クマさんことキングベアーさんが。

「きゃ、きゃあぁぁぁぁぁ!」

 悲鳴をあげて飛び出したわたくし。下の方が少し湿った気がします。恥ずかしいですわ……。

「おー。デケーなオイ」
「なんでそれほど暢気に言ってるのです!? キングベアーですのよ! Sランクの魔物ですのよ!!」

 呑気に感想を言う平民少年に事の重大さを伝えたものの、気にせず、やる気満々になっていた。

「とりあえず、売られた勝負はいどまねーとな。よし、いっちょやるか」
「逃げないのですか!?」
「逃げるという文字はオレの辞書にはねぃ。あ、逃走するって文字はあるけど」
「それも逃げるってことですわよ! とにかく逃げるのが一番ですわ! 走りましょう!」

 逃げるのが一番。わたくしとて、魔法が使える身であります。少年を逃がすことくらいは……できる、はず。

「えぇー。やだよめんどくさい。アーゼ一人でやってて」
「わたくし一人で逃げろと言うのですか! 公爵家の娘として、しもじもの前で背中を向けてなるものですか!」

 それこそ末代までの恥。お母様に顔向けできないことですわ。

 キングベアーが大きな身体を見せはじめると、少年は触手のようなものを伸ばしていた。

 白けた目で少年を見て、尋ねた。

「なんですの……それ」
「触手」
「どこから伸ばしましたの」
「背中」
「そんなえっちぃスキルでキングベアーに勝てるものですかー!!」

 うがぁーと叫んだ。それに刺激されて、キングベアーがわたくしに襲いかかった。

 もう無理だ。わたくしのような小さな存在が、Sランクの魔物に勝てるはずがない。

 恐怖のあまりわたくしはらしくない悲鳴をあげてしまっていたのだ。



 涎を垂らして襲いかかったキングベアー。



 それに対して、わたくしは目を閉じていると――少年の触手がキングベアー持ち上げていた。。

『JUa!? JURUaaaaaaa!』

 ヒョイッと持ち上げられた少年に威嚇するキングベアー。うるさいのか、彼は腹パンして黙らせた。

 悶絶していそうな仕草をしているキングベアーをスルーして、少年がわたくしに話しかけた。

「おーい。無事だぞー」
「たすけて……たすけてぇ…………え、あ、はれ……?」
「うん無事だから、顔を押し付けないで。おっぱいが邪魔」

 わたくしは顔を髪の色と同じくしながら、少年から離れた。いくら小さいとは言え、その……殿方に抱きつくなんてはしたない……。

 少年は「どうすればいい?」とわたくしに尋ねた。

 わたくしもどうすればいいのかわからない。

「殴るor新技。どっちかお選びくださいませ」

 そう聞かれたので思わず、「新技、で」と答えると少年の目が光った気がしましたわ。

 えぇ。確か、イタズラ小僧が顔を暗くして目を光らせたあの表情ですわ。

「はいよ」と呟いて少年は触手をミミズのようにする。

 それをキングベアーの顔面まで近づけました。キングベアーはというと相変わらず、威嚇したり吠えていました。

 そんなキングベアーにミミズがグパァと口を開きました。

 そのときキングベアーは静かになった。いや、もう蒼白していました。

 食虫植物のような口を開き、そして――――キングベアーさんを顔面から補食しました。

 ひめいと断末魔をあげていき、そして……――――

『JU、aaaaa――――………………』

 バキ、ボキ、メリメリ!! クチャクチャ……。

 見ていられない光景に意識がフッと消えました。ショッキングなものを見て、正気にいられるほどの度胸はわたくしにはありませんわ……。



 それから目を覚ましたわたくしは例の光景を見せてくれた少年を見に入って、思わず悲鳴をあげた。

 隣にいる方が少年にツッコんでいましたが……えっ! あの方はガルマーダ様じゃないですか!

 伝説のギルダーとうたわれる方がなぜここに!?

 そして少年。なぜわたくしをスルーしますの!? 公爵令嬢であるわたくしを! わたくしを………………わたくし……を。

 なんかむなしくなりました。いろいろがんばったのに、もう公爵令嬢じゃないし、何より変な少年に助けられるし、少年が伝説のギルダーとの仲がいいのを見て、かつてのお母様とのやり取りを思い出して……。

 何もかも少年に吐き出して、泣いてしまいましたわ。

 触手で頭を撫でられたことに怒ると、今度は手で撫でてくれた。こうして、誰かにほめられたのはお母様以来ですわ……。うれしくて、うれしくて……また泣いてしまいました。

 泣き止んだわたくしは恥ずかしいあまり、少年を真っ直ぐ見られなかった。……殿方の前でこのような姿を見せるのはなかったのに。

 けど、気分は悪くなかった。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました

蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈ 絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。 絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!! 聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ! ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!! +++++ ・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

処理中です...