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第一章 出会い
閑話 真の淑女
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(アリアーゼside)
わたくし、アリアーゼ・フォーラムは元公爵令嬢です。ギルダーになるために今は日々、鍛錬で鍛えていますわ。
なぜ、そうなる決意をしたのかと言うと全てはワインレットと呼ばれる少年のせいです。
触手による強制的人体実験で辱しめを受けたりするので、そんな彼に仕返しするために拳を鍛える日々になりました。
お母様の教えで、拳を常に鍛えるようにしていたため、段々、彼の嫌がらせを返り討ちできるようになりましたわ!
……けれどそれと同時に、淑女からかけ離れているような気がしますが、まあ、それほど気にしていません。
だって、お母様なんて指先一つで木を軽々と木っ端微塵にしていました。それができなくてはお母様のような、淑女になれませんわ。
そんなある日のこと、ガルマーダ様の案内の元でワインと『セラス』という町へ訪れました。
ギルド組合の本部があるこの町はある意味、一つの国と言っても過言ではない。
「ここがガルマーダの恋人がいる町か」
「あぁ。久々に会いたいからお前らは適当にうろついてろ」
「えぇー。か弱い女、子どもを二人っきりにするのかよー」
「か弱いなら、ここに来るまでのことを思い出してみろ」
わたくしも同意しますわ。ワインは道中、襲いかかってきた盗賊達を着なければ触手でぼこぼこにしていました。
顔が変形するくらいにやるのはやり過ぎかと思いますが、アジトには辱しめを受けてしまった少女がたくさんいました。
同情の余地なく、盗賊達は町の憲兵に引き渡されました。彼らがどうなったかは知りませんが、とにかく生きているそうだとワインは言ってました。
「出所したとき、まともだといいな」
と……遠い目をした微妙な顔をしていましたが、どうしてでしょうか。この町で出所することは、模範者としていい方面で見られるのに。
それはさておき。ワインとまさかの二人っきりでした。
彼は世間を知らないというか、無知というか、目に止まるもの度にわたくしに聞いてきました。
それはなんとも子どもらしくて少しきゅんっときました。べ、べつにワインのことなんてどうとも思ってませんわ。
けれど、こう……頼られているというかのがなんともかわいらしくて……ね。ふふ。
「あなたもいつもこうならば可愛い気がありましたのに」
「それがワインクオリティ」
「少し自重してくださいませ」
「できたらな」
自重してくれないでしょうねきっと。触手の力を鍛えることしか考えてなさそうですもの。
しばらく歩き回っていますとガルマーダ様とかっこいい殿方を見かけました。何やら用事のようですが……はっ。もしかして!
「お慕いしているお方にプレゼントですわ。きっと!」
「ぜってー違う。酒場にいくんじゃね?」
ロマンがないことを言わないでくださいまし。
「恋人に会いにうかがうとガルマーダ様はおっしゃってましたわ! ゆえにきっとプレゼント選びですわ!」
「そんなもんかね」
「ふふ、ワインもまだまだお子さまですわね」
「なんか馬鹿にされてるけど、こればかりは仕方なし。恋なんて知らぬから」
「ふっ。遂に自らの敗北を認めましたわね。おーほほほ!」
「……それやって恥ずかしくない?」
「…………言わないでくださいまし。本気で自己嫌悪していますから」
こんな笑い方をしてるからきっと誤解されたのでしょうね……。今さら思いますが愚かでしたわね、わたくしも。
ガルマーダ様の後をつけていると、隣にいらっしゃる殿方の家らしきところへ訪れましたわ。
そこではガルマーダ様の恋人が出迎えていましたわ!
「さあさあ! 中では何が起きてらっしゃるのか見ましょう!」
「こんな出羽亀してたら怒るぞガルマーダも」
「バレなきゃ犯罪じゃないですのよ?」
「どこで知ったそんなこと」
父親と呼ばれていたあの男ですが、何か?
そしてわたくし達は斥候よろしくとばかりに忍び足でガルマーダ様のいらっしゃる部屋へ来ました。扉越しからシュルシュルと着崩れする音が……!
こ、これはまさか……!
「い、いけませんわ! これは子どもが見るものではございませんわ!」
「じゃあ、帰っていい?」
「いいえ! 今後の勉強のために見学――いえ、見とり稽古をしなければなりませんわ!」
「結局お前が見たいだけだろ!」
ワインが何かおっしゃってますが、スルーですわ。わたくしはノブに手をかけて少し開きました。
そこで待っていたのは――――
――――先ほどの男性とガルマーダ様の濡れ場でした。
「………………え」
ナニコレ。想像していたものと違いますわよ?
え、ホントガルマーダ様は何を……。
「みーたーなー?」
「きゃあぁぁぁぁぁ!?」
幽鬼のように現れ、後ろから胸を鷲掴みにされる。おかげで悲鳴をあげてしまいました。犯人はガルマーダ様を迎えた恋人さんと思わしき女性でした。
「愛の現場をみーたーなー?」
「ど、どちらさま? 何者ですの!?」
「愛の書物を書いてる淑女だ!」
「どんな紹介ですの!?」
わけがわからない! 混乱してるわたくしにワインは嘆息を吐きながら説明してくれました。
「この人はこの町で同性愛の小説及び写真集を出版している変態だ」
「失礼な。変態ではなく淑女と呼びなさい。もしくわマダムでも可」
「全国の淑女とマダムに謝れ」
やる気がない目をしてそう言ったワイン。本当にわからないわたくしに、同性愛とはなんなのかマダムさんにうかがいました。
それは……なんと……。
「すばらしいですわ……」
「……は?」
「すばらしいですわ! 禁断の愛、背徳的な愛、許されぬ愛!! なんととてもすばらしいものですわ!!」
「オイぃぃぃぃぃ! アーゼさん、なんてことおっしゃってるの!」
「ワイン! わたくしは今日から立派な淑女を目指しますわ! マダムさんのように!」
「いばらの道だからやめてぇぇぇぇえっ!」
その後、わたくしはマダムさんの作品を読み、真の淑女となるべく彼女ように執筆するようになりました。
ちなみに同志はたくさんいて、友達がたくさんできました♪
「……どうしてこうなった。アーゼだけがまともだったのに」
愕然とするワインにガルマーダ様が慰めているところを見て、わたくしはさらに萌えました。
わたくし、アリアーゼ・フォーラムは元公爵令嬢です。ギルダーになるために今は日々、鍛錬で鍛えていますわ。
なぜ、そうなる決意をしたのかと言うと全てはワインレットと呼ばれる少年のせいです。
触手による強制的人体実験で辱しめを受けたりするので、そんな彼に仕返しするために拳を鍛える日々になりました。
お母様の教えで、拳を常に鍛えるようにしていたため、段々、彼の嫌がらせを返り討ちできるようになりましたわ!
……けれどそれと同時に、淑女からかけ離れているような気がしますが、まあ、それほど気にしていません。
だって、お母様なんて指先一つで木を軽々と木っ端微塵にしていました。それができなくてはお母様のような、淑女になれませんわ。
そんなある日のこと、ガルマーダ様の案内の元でワインと『セラス』という町へ訪れました。
ギルド組合の本部があるこの町はある意味、一つの国と言っても過言ではない。
「ここがガルマーダの恋人がいる町か」
「あぁ。久々に会いたいからお前らは適当にうろついてろ」
「えぇー。か弱い女、子どもを二人っきりにするのかよー」
「か弱いなら、ここに来るまでのことを思い出してみろ」
わたくしも同意しますわ。ワインは道中、襲いかかってきた盗賊達を着なければ触手でぼこぼこにしていました。
顔が変形するくらいにやるのはやり過ぎかと思いますが、アジトには辱しめを受けてしまった少女がたくさんいました。
同情の余地なく、盗賊達は町の憲兵に引き渡されました。彼らがどうなったかは知りませんが、とにかく生きているそうだとワインは言ってました。
「出所したとき、まともだといいな」
と……遠い目をした微妙な顔をしていましたが、どうしてでしょうか。この町で出所することは、模範者としていい方面で見られるのに。
それはさておき。ワインとまさかの二人っきりでした。
彼は世間を知らないというか、無知というか、目に止まるもの度にわたくしに聞いてきました。
それはなんとも子どもらしくて少しきゅんっときました。べ、べつにワインのことなんてどうとも思ってませんわ。
けれど、こう……頼られているというかのがなんともかわいらしくて……ね。ふふ。
「あなたもいつもこうならば可愛い気がありましたのに」
「それがワインクオリティ」
「少し自重してくださいませ」
「できたらな」
自重してくれないでしょうねきっと。触手の力を鍛えることしか考えてなさそうですもの。
しばらく歩き回っていますとガルマーダ様とかっこいい殿方を見かけました。何やら用事のようですが……はっ。もしかして!
「お慕いしているお方にプレゼントですわ。きっと!」
「ぜってー違う。酒場にいくんじゃね?」
ロマンがないことを言わないでくださいまし。
「恋人に会いにうかがうとガルマーダ様はおっしゃってましたわ! ゆえにきっとプレゼント選びですわ!」
「そんなもんかね」
「ふふ、ワインもまだまだお子さまですわね」
「なんか馬鹿にされてるけど、こればかりは仕方なし。恋なんて知らぬから」
「ふっ。遂に自らの敗北を認めましたわね。おーほほほ!」
「……それやって恥ずかしくない?」
「…………言わないでくださいまし。本気で自己嫌悪していますから」
こんな笑い方をしてるからきっと誤解されたのでしょうね……。今さら思いますが愚かでしたわね、わたくしも。
ガルマーダ様の後をつけていると、隣にいらっしゃる殿方の家らしきところへ訪れましたわ。
そこではガルマーダ様の恋人が出迎えていましたわ!
「さあさあ! 中では何が起きてらっしゃるのか見ましょう!」
「こんな出羽亀してたら怒るぞガルマーダも」
「バレなきゃ犯罪じゃないですのよ?」
「どこで知ったそんなこと」
父親と呼ばれていたあの男ですが、何か?
そしてわたくし達は斥候よろしくとばかりに忍び足でガルマーダ様のいらっしゃる部屋へ来ました。扉越しからシュルシュルと着崩れする音が……!
こ、これはまさか……!
「い、いけませんわ! これは子どもが見るものではございませんわ!」
「じゃあ、帰っていい?」
「いいえ! 今後の勉強のために見学――いえ、見とり稽古をしなければなりませんわ!」
「結局お前が見たいだけだろ!」
ワインが何かおっしゃってますが、スルーですわ。わたくしはノブに手をかけて少し開きました。
そこで待っていたのは――――
――――先ほどの男性とガルマーダ様の濡れ場でした。
「………………え」
ナニコレ。想像していたものと違いますわよ?
え、ホントガルマーダ様は何を……。
「みーたーなー?」
「きゃあぁぁぁぁぁ!?」
幽鬼のように現れ、後ろから胸を鷲掴みにされる。おかげで悲鳴をあげてしまいました。犯人はガルマーダ様を迎えた恋人さんと思わしき女性でした。
「愛の現場をみーたーなー?」
「ど、どちらさま? 何者ですの!?」
「愛の書物を書いてる淑女だ!」
「どんな紹介ですの!?」
わけがわからない! 混乱してるわたくしにワインは嘆息を吐きながら説明してくれました。
「この人はこの町で同性愛の小説及び写真集を出版している変態だ」
「失礼な。変態ではなく淑女と呼びなさい。もしくわマダムでも可」
「全国の淑女とマダムに謝れ」
やる気がない目をしてそう言ったワイン。本当にわからないわたくしに、同性愛とはなんなのかマダムさんにうかがいました。
それは……なんと……。
「すばらしいですわ……」
「……は?」
「すばらしいですわ! 禁断の愛、背徳的な愛、許されぬ愛!! なんととてもすばらしいものですわ!!」
「オイぃぃぃぃぃ! アーゼさん、なんてことおっしゃってるの!」
「ワイン! わたくしは今日から立派な淑女を目指しますわ! マダムさんのように!」
「いばらの道だからやめてぇぇぇぇえっ!」
その後、わたくしはマダムさんの作品を読み、真の淑女となるべく彼女ように執筆するようになりました。
ちなみに同志はたくさんいて、友達がたくさんできました♪
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