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出会いと雪解け
闇の先に・1
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「ナギサに会いたいナギサに会いたいナギサに会いたいー!!!」
突然のレイガの絶叫に、ガイトは思わず耳を塞ぎ、思いっきり睨んだ。
しかし、レイガはそんなのも気にせず、いつから持っていたのか、ナギサの盗撮写真を眺めながら再び叫んだ。
「どこに行けば会えますか!?」
「うるさい。黙れ」
レイガの気持ち悪い問いかけに、ガイトは思わず、分厚い魔導書で後頭部を殴る。が、レイガは「いってぇ!」と言いつつも、めげずにガイトに訴えた。
「だってさ!あれから会ってないんだぜ!魔界嫌いだとか、敵国の王女だとか……障害多すぎない!?会える希望薄すぎない!?」
「だから黙れ。そもそも、障害ある方が燃えるとか言ったのお前だろ」
再び魔導書を構えながら言うガイトに、レイガは口を尖らせた。
「それはそうなんだけどー。はあ。ダークはいいよなー。代理人とか言って、ナギサに会えるんだぜ。マジで羨ましい……あっ!ああっ、そっか!別に魔界で会う必要なんてないんだよな!じゃ、出かけてくるー!」
レイガは目をキラキラさせながら言うと、そのまま物凄い速さで部屋から出た。
「は?おい!ちょっと待て!」
ガイトが慌てて呼び止めるが、時すでに遅く。
前と同じような状況に、ガイトは胃をキリキリさせながらも、「この!クソ兄貴ー!」と暴言を吐きながら、慌てて後を追った。
ナギサは、冥王から呼び出しを受け、冥殿内を歩いていた。
が、廊下の中央に立っている人物を見かけるなり、ぴたりと足を止めた。
嫌悪感を隠すこともせず、思わず後ずさった。
しかし、目の前の男はぱあっと満面の笑みを浮かべた。
「ナギサー!!やっと会えた!!今日も可愛いねー!!」
わっと両手を広げながら叫ぶレイガに、ナギサは「なんでいるのよ!!」と叫んだ。
二度と会いたくない人物と再会し、ナギサの苛立ちは限界を迎えそうだが、レイガはそんなのお構いなしに、ナギサに近付く。が、ナギサも同じ距離感で下がっているので、お互いの距離は全く縮まらないのだが。
「だって、会いたかったんだもん!」
「“だって”じゃないわよ!ストップ!とりあえず止まって!それ以上近付かないでちょうだい」
ナギサの制止の言葉に、レイガは困ったような表情を浮かべながらも、足を止めた。
「わかったよ。もーう、ナギサってば恥ずかしがり屋さん。じゃあ、ナギサのタイミングでいいから、ナギサから俺の胸にダイブをしておいで」
レイガは勝手に自己完結し、何なら勝手に妄想し、うねうねとしながら手を広げて待っている。
その様子を見て、ナギサはあまりの気持ち悪さに、すーっと顔から血の気を引かせると、勢いよく回れ右をして、猛ダッシュで逃げ出した。
「えっ!?ナギサ!?なんで逃げるの!」
「あなたが追ってくるからよ!!」
ナギサは叫びながら答える。
後ろから聞こえる足音と、呼び止めようとする声を無視しながら、ナギサは角を曲がり曲がり逃げることで、何とか撒いた。足音も声も聞こえなくなったところで、ようやく足を止めると、ゼエゼエと肩で息をしながら落ち着きを取り戻した。
あまりにも必死で逃げたため、場所を確認しようと周りを見渡すと、裏庭の近くまで来ていたようで、ナギサはふと裏庭に視線を向けた。
裏庭では薬草も育てているため、鬱蒼としていたが、陽はしっかり当たっており、暗さはない。
「初めて来たけど……静かでいい場所ね」
ナギサは思わず感嘆としたように呟くと、裏庭へと足を向けた。
植物園みたいな雰囲気の中を、キョロキョロしながら歩いていると、簡易的なベンチに腰をかけ、本を読んでいる少女を見つけた。
ココア色の長い髪を肩より前に垂らし、胸の前で二つに結った少女は、まだ幼さが残っており、ナギサより年下なのが伺える。
人形みたいに愛らしい姿に、ナギサはじっと見つめていたが、少女がふと本から視線を上げ、ナギサと目が合った。
少女は驚いた表情を浮かべたが、すぐに微笑んだ。
「あ、あの……こんにちは」
若干、困惑した声音で言う少女に、ナギサも笑顔を浮かべ、「こんにちは」と返す。それにホッとした表情を浮かべた少女は、さっと立ち上がった。
「えっと……私、ピアラって言います」
ピアラと名乗った少女は、ゆっくりと頭を下げた。
その様子を見たナギサは、一瞬目を見開いた。人見知りなのか、少し控えめに言う少女ではあるが、落ち着いた様子や美しい所作、そして派手ではないものの仕立ての良い服を着ているのを見て、どこかの令嬢なのだろうと思わせた。
「私はナギサよ、よろしくね」
ナギサがそう返すと、今度はピアラがぱちっと目を大きくした。
きょとんとした表情で、何かを言おうと口を開いて、でもすぐ噤んで、を繰り返すピアラを不思議そうに見つめたナギサは、この気まずさを何とかしなければと思い、口を開いた。
「えっと……ピアラちゃんは冥王の……リキの恋人か何かかしら?」
「え!?」
ナギサは迷った末、とんでもない質問をした。というのも、ピアラがどこかの令嬢だと思い込み、そもそもこの冥殿であまり女性が出入りする姿を見かけないため、思いっきり勘違いをしているのだが。
ピアラはただでさえ大きな瞳をさらに大きくし、驚きの声を上げると共に、ぶんぶんと思いっきり首を振った。
「ちっ、違います!私は……っ、ナギサさんこそリキ様の恋人だと思って」
ピアラも同じことを返し、ナギサはぎょっとした。
思わず瞬きをしながらピアラを見つめ返すが、同じような表情を浮かべたピアラと目が合い、二人はぷっと噴き出して笑った。
しかし、そんな穏やかな空気が流れる中に突然、「ナギサーっ!!」と叫ぶ声が聞こえた。
そこで現実に戻されたナギサは、嫌悪感を隠すこともなく、舌打ちを一つすると、ピアラに頭を下げた。
「ピアラちゃん、ごめんね。ちょっと、変態に追われてるから逃げるわ。また、時間ある時にお茶でもしましょう」
そう言うだけ言うと、ピアラの返事を聞くこともなく、ナギサは走り去った。
「え?あ……行っちゃった。会うって、どうするつもりだったんだろう」
ピアラは“ただ名乗っただけ”で、どうやってまた会うつもりなのだろうか、と思いながら、ナギサが走り去って行った方を見た。
その方向にちらりと見えたのはレイガで、彼はピアラと目が合うと、嫌そうな表情を一瞬浮かべた。ピアラが思わず肩を震わせるが、レイガはすぐに視線を外すと、ナギサを追いかけた。
「でも、やっぱり……“ナギサ”さんって」
ピアラは薄々と気付いていたナギサの正体を確信すると、ナギサを助けるべく慌てて走り始めた。
ピアラにとって、レイガに追われている“ナギサ”というだけで、十分な情報だった。
「くそっ!どこ行ったんだ、あいつ!」
ガイトは悪態を吐きながら、レイガを探して冥殿内を駆け回っていた。
そこへ、向こうから一人の少女が慌てた様子でやって来た。
「ガイトお兄さん!」
「ピアラ?お前も来ていたのか?」
ガイトは驚いた様子で問うが、ピアラは息を切らしながら頷いた。
「はい。お父さんが今、リキ様とお話し中です。って、そうじゃなくて、助けてください!」
ピアラはガイトの裾にしがみ付きながら、助けを求めた。
「ナギサさんも今来ていて、レイガお兄さんにすごい追い回されてて。ダークお兄ちゃんもそろそろ冥殿につくと思うんですけど……このままじゃ修羅場になっちゃう」
泣きそうな表情を浮かべながら言うピアラだが、ガイトはピアラの言葉を想像すると絶句し、頭を抱えた。
「わかった。俺はレイガを止めに来たから、責任をもって何とかしよう。ピアラ、親父のところへ行って、状況を伝えてきてくれないか?」
「わかりました。ガイトお兄さん、お願いします!」
ガイトの言葉に、ピアラは一度ぺこりと頭を下げると、再び走り始めた。
ガイトはいつでも殴れるように、既に手に分厚い魔導書を抱えながら、ナギサとレイガの後を追った。
突然のレイガの絶叫に、ガイトは思わず耳を塞ぎ、思いっきり睨んだ。
しかし、レイガはそんなのも気にせず、いつから持っていたのか、ナギサの盗撮写真を眺めながら再び叫んだ。
「どこに行けば会えますか!?」
「うるさい。黙れ」
レイガの気持ち悪い問いかけに、ガイトは思わず、分厚い魔導書で後頭部を殴る。が、レイガは「いってぇ!」と言いつつも、めげずにガイトに訴えた。
「だってさ!あれから会ってないんだぜ!魔界嫌いだとか、敵国の王女だとか……障害多すぎない!?会える希望薄すぎない!?」
「だから黙れ。そもそも、障害ある方が燃えるとか言ったのお前だろ」
再び魔導書を構えながら言うガイトに、レイガは口を尖らせた。
「それはそうなんだけどー。はあ。ダークはいいよなー。代理人とか言って、ナギサに会えるんだぜ。マジで羨ましい……あっ!ああっ、そっか!別に魔界で会う必要なんてないんだよな!じゃ、出かけてくるー!」
レイガは目をキラキラさせながら言うと、そのまま物凄い速さで部屋から出た。
「は?おい!ちょっと待て!」
ガイトが慌てて呼び止めるが、時すでに遅く。
前と同じような状況に、ガイトは胃をキリキリさせながらも、「この!クソ兄貴ー!」と暴言を吐きながら、慌てて後を追った。
ナギサは、冥王から呼び出しを受け、冥殿内を歩いていた。
が、廊下の中央に立っている人物を見かけるなり、ぴたりと足を止めた。
嫌悪感を隠すこともせず、思わず後ずさった。
しかし、目の前の男はぱあっと満面の笑みを浮かべた。
「ナギサー!!やっと会えた!!今日も可愛いねー!!」
わっと両手を広げながら叫ぶレイガに、ナギサは「なんでいるのよ!!」と叫んだ。
二度と会いたくない人物と再会し、ナギサの苛立ちは限界を迎えそうだが、レイガはそんなのお構いなしに、ナギサに近付く。が、ナギサも同じ距離感で下がっているので、お互いの距離は全く縮まらないのだが。
「だって、会いたかったんだもん!」
「“だって”じゃないわよ!ストップ!とりあえず止まって!それ以上近付かないでちょうだい」
ナギサの制止の言葉に、レイガは困ったような表情を浮かべながらも、足を止めた。
「わかったよ。もーう、ナギサってば恥ずかしがり屋さん。じゃあ、ナギサのタイミングでいいから、ナギサから俺の胸にダイブをしておいで」
レイガは勝手に自己完結し、何なら勝手に妄想し、うねうねとしながら手を広げて待っている。
その様子を見て、ナギサはあまりの気持ち悪さに、すーっと顔から血の気を引かせると、勢いよく回れ右をして、猛ダッシュで逃げ出した。
「えっ!?ナギサ!?なんで逃げるの!」
「あなたが追ってくるからよ!!」
ナギサは叫びながら答える。
後ろから聞こえる足音と、呼び止めようとする声を無視しながら、ナギサは角を曲がり曲がり逃げることで、何とか撒いた。足音も声も聞こえなくなったところで、ようやく足を止めると、ゼエゼエと肩で息をしながら落ち着きを取り戻した。
あまりにも必死で逃げたため、場所を確認しようと周りを見渡すと、裏庭の近くまで来ていたようで、ナギサはふと裏庭に視線を向けた。
裏庭では薬草も育てているため、鬱蒼としていたが、陽はしっかり当たっており、暗さはない。
「初めて来たけど……静かでいい場所ね」
ナギサは思わず感嘆としたように呟くと、裏庭へと足を向けた。
植物園みたいな雰囲気の中を、キョロキョロしながら歩いていると、簡易的なベンチに腰をかけ、本を読んでいる少女を見つけた。
ココア色の長い髪を肩より前に垂らし、胸の前で二つに結った少女は、まだ幼さが残っており、ナギサより年下なのが伺える。
人形みたいに愛らしい姿に、ナギサはじっと見つめていたが、少女がふと本から視線を上げ、ナギサと目が合った。
少女は驚いた表情を浮かべたが、すぐに微笑んだ。
「あ、あの……こんにちは」
若干、困惑した声音で言う少女に、ナギサも笑顔を浮かべ、「こんにちは」と返す。それにホッとした表情を浮かべた少女は、さっと立ち上がった。
「えっと……私、ピアラって言います」
ピアラと名乗った少女は、ゆっくりと頭を下げた。
その様子を見たナギサは、一瞬目を見開いた。人見知りなのか、少し控えめに言う少女ではあるが、落ち着いた様子や美しい所作、そして派手ではないものの仕立ての良い服を着ているのを見て、どこかの令嬢なのだろうと思わせた。
「私はナギサよ、よろしくね」
ナギサがそう返すと、今度はピアラがぱちっと目を大きくした。
きょとんとした表情で、何かを言おうと口を開いて、でもすぐ噤んで、を繰り返すピアラを不思議そうに見つめたナギサは、この気まずさを何とかしなければと思い、口を開いた。
「えっと……ピアラちゃんは冥王の……リキの恋人か何かかしら?」
「え!?」
ナギサは迷った末、とんでもない質問をした。というのも、ピアラがどこかの令嬢だと思い込み、そもそもこの冥殿であまり女性が出入りする姿を見かけないため、思いっきり勘違いをしているのだが。
ピアラはただでさえ大きな瞳をさらに大きくし、驚きの声を上げると共に、ぶんぶんと思いっきり首を振った。
「ちっ、違います!私は……っ、ナギサさんこそリキ様の恋人だと思って」
ピアラも同じことを返し、ナギサはぎょっとした。
思わず瞬きをしながらピアラを見つめ返すが、同じような表情を浮かべたピアラと目が合い、二人はぷっと噴き出して笑った。
しかし、そんな穏やかな空気が流れる中に突然、「ナギサーっ!!」と叫ぶ声が聞こえた。
そこで現実に戻されたナギサは、嫌悪感を隠すこともなく、舌打ちを一つすると、ピアラに頭を下げた。
「ピアラちゃん、ごめんね。ちょっと、変態に追われてるから逃げるわ。また、時間ある時にお茶でもしましょう」
そう言うだけ言うと、ピアラの返事を聞くこともなく、ナギサは走り去った。
「え?あ……行っちゃった。会うって、どうするつもりだったんだろう」
ピアラは“ただ名乗っただけ”で、どうやってまた会うつもりなのだろうか、と思いながら、ナギサが走り去って行った方を見た。
その方向にちらりと見えたのはレイガで、彼はピアラと目が合うと、嫌そうな表情を一瞬浮かべた。ピアラが思わず肩を震わせるが、レイガはすぐに視線を外すと、ナギサを追いかけた。
「でも、やっぱり……“ナギサ”さんって」
ピアラは薄々と気付いていたナギサの正体を確信すると、ナギサを助けるべく慌てて走り始めた。
ピアラにとって、レイガに追われている“ナギサ”というだけで、十分な情報だった。
「くそっ!どこ行ったんだ、あいつ!」
ガイトは悪態を吐きながら、レイガを探して冥殿内を駆け回っていた。
そこへ、向こうから一人の少女が慌てた様子でやって来た。
「ガイトお兄さん!」
「ピアラ?お前も来ていたのか?」
ガイトは驚いた様子で問うが、ピアラは息を切らしながら頷いた。
「はい。お父さんが今、リキ様とお話し中です。って、そうじゃなくて、助けてください!」
ピアラはガイトの裾にしがみ付きながら、助けを求めた。
「ナギサさんも今来ていて、レイガお兄さんにすごい追い回されてて。ダークお兄ちゃんもそろそろ冥殿につくと思うんですけど……このままじゃ修羅場になっちゃう」
泣きそうな表情を浮かべながら言うピアラだが、ガイトはピアラの言葉を想像すると絶句し、頭を抱えた。
「わかった。俺はレイガを止めに来たから、責任をもって何とかしよう。ピアラ、親父のところへ行って、状況を伝えてきてくれないか?」
「わかりました。ガイトお兄さん、お願いします!」
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