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第12話 アンジェと魔力船
しおりを挟む船旅の用意もできたとの事なので、出発を始めるそうだ!
俺達は船に乗り遅れないように、急いで荷物を担ぎながら
船に乗り込んでいた。
座った場所の隣には、アンジェが座っていたので、アンジェ
が剣術や武術ができるか聞いてみよう。
まずはアンジェの手を見せて貰う事にした。
アンジェの手は、猫の手を大きくした感じではあるが、指が
多少は長いきがする。これならば剣や苦無なども持てるかも
しれないな!
試しに俺の刀を持たせてみる事にしたのだ。そうするとアンジェ
の手から刀が、ポロリと抜け落ちてしまった。苦無も同じ結果で
あったのだ!
小太刀を持たせても一緒な気がする.....
やはり肉球が邪魔なのであろう?
そうなると鉄砲も.....やはり無理であろうな?そう思ったのだが、
刀で鉄砲を撃つ姿を見せて、アンジェに真似させてみたら......
何と鉄砲を撃つ真似は、器用に出来ているのだ!
此れには流石に驚いた!
長く握る力がないのか、それとも格好が問題なのか?
剣術などはケット・シー族には向いてなさそうであった。
これは1回鉄砲を持たせて見るのも、わるくなさそうである!
温泉地に戻れば、鉄砲はあるのだから、それをアンジェ達が持てる
様に造りなおすのも、良いかもしれないな。
そんな事を考えていたら、ヤーコプが船の船尾にある球体に触り
何かをしている様だ?ヤーコブに何をしているのかと聞くと、魔力を
補充していると答えたのだ!
魔力を補充?
俺や芳乃の他に静も秋も、魔力と言われても何の事なのかが、さっぱり
解らなかったのだ。その魔力を使って何をするのかと聞くと、ヤーコブは
不思議そうな顔をしながら、魔力を知らないのかと訊ねられた。
俺達は違う国から、最近この国に遣って来た旅人だと答えたら、ヤーコブは
他国でも魔法はあるはずだと言うのだ。この世界には魔法と言う力があるのだと
その時に知ったのだった。
ヤーコブは、その魔力を使い船を動かすのだと、俺に説明してくれた。
櫂で川の真ん中まで出たら、後は魔力を込めた球体を使い、船を前に進ませる
と言う事だった。口で言われても理解出来ないので、動く所を見せてくれると
言うので、見ることにしたのだった。
そうすると、船尾からは泡が出たと思うと、船が前に進んでいるのだ!
此れには正直言うと、驚いたどころではない。
腰が抜けるくらいの驚きがあった!
この世界は不思議な事が、当たり前に存在しているのだ。
帆も張れる様にしてはあるが、帆は畳んで直しているようだ。帆柱に帆が
付けられていなかったからだ。何でも帆は外洋に行かなければ付けないと
ヤーコブは言っている。
川では、魔力と帆で進むと船の速度が速すぎて、邪魔にしかならないと
ヤーコブは言っている。魔力と風の力で進むだけなのに、早すぎて邪魔に
なるのだな?
帆にも魔力があるから、早く進めると説明された。
魔力の球体の名前や、帆の名前をヤーコブは教えてくれたのだ!
球体の事は魔法動力と呼ぶ、帆の事は魔帆と呼ぶらしい。
この2つがある物が、こちらの世界での船である!
船の大きさに寄って、魔法動力や魔帆の大きさも変わってくるとか
その大きさに寄り、船の値段も大きく変わってくるとヤーコブは
俺達に教えてくれた。
この船は中型船なので、10000ベルクもするそうなのだが、小型船の
新造船ならば、5000ベルク前後で買えると話している。安い中古の
小型船ならば、2000~3000ベルクの間で、中古船が販売されている。
それならば、中古の小型船を買えば直ぐに使えるし、帰りは自分達で
乗って帰る事もできるのだ。だが問題がある!
俺達には魔法が使えないのだ。
アンジェに頼んで、魔力と操船をしてもらう他はなかったのだ.....
ケット・シー族と一緒に、温泉地に住むのだからアンジェに頼んでも
罰は当たらないだろう?その位は協力してくれるはずだ?
船の代金と家を建てる資材の、代金などは俺達が稼いだ毛皮などで
賄うのだから、魔力と船の操船などはアンジェ達に頼もう!
餅は餅屋に任せるのが一番である!
不慣れな事は、何処まで行っても不慣れのままだ。
だが....ゆくゆくは船の操船も覚えたい!
外洋に出る事はないだろうから、村と村との移動の為にも
船の操船術は、生活するにあたり必要になってくるだろう!
船さえあれば、町に毛皮を何時でも売りに来れるし、
必要な品物も買いに来れるのだ!
操船術を覚えるのに、1年か2年かは解らないが、焦らずに覚える
事にしよう。
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