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第14話 出来る事と出来ない事
しおりを挟む俺の得意な仕事は、鍛冶である!当然である。俺は鍛冶師なのだから
俺から鍛冶仕事を取ったら、残るのは何も無いは言い過ぎであるかも
しれないが、鍛冶を取って残るものは、少ないだろうと思う!
鍛冶をしなければ、剣術などの武芸を教える師範になるか、それとも
大工仕事などをする職人にしか、なれないであろう?
俺は畑仕事などが苦手で、野良仕事などした事が無かったのだ。
別に野良仕事をしなくても、鍛冶仕事をすれば食べるだけの物は
手に入っていたからだ。
だが.....今現在は違う!
食べる為には、野良仕事もしなければならないし、狩りや大工仕事も
こなさなければ、住む家さえないのだから当然である!
何でもしないと、生きて行けないのが現状なのだ!
芳乃も畑仕事をした事が無い!芳乃は織物と護身術で、新陰一閃流の
小太刀を学んでいたから、畑仕事をするなど暇が無かったのだ。
静も秋も、同じくくノ一としての仕事と、小物作りや紡績しか出来ない
と言っていたのを思い出す。この2人も畑仕事ができない.....
つまりは.....俺達4人は畑仕事の経験が、まったく無い!
作物を育てるとかは、奉公人がしていたので、畑仕事をした経験が
まったくなく、一族の土地を奉公人達が、作物を作って納めていた
からだ。
そこでアンジェに、畑仕事は出来ないかと聞いてみる事に、やっぱり
してみた。そうするとアンジェが「あたい達は、畑仕事を毎日している」
と言っているのだ、
アンジェ達ケット・シー族は、畑仕事が出来ると言っている!
これで俺達は、作物の心配をしなくても済みそうだ。これも助け合いの
賜物であろうな。アンジェ言うには「あたい達は、小麦や野菜などを
育てては、ベールプコヴァールト村と取引していたんだ」と言う事だ!
そうなると!
アンジェ達は村との取引が出来る程の規模で、作物作りをしていた事になる。
大規模な作物作りが出来る人材を知らない間に、確保していた事に今更だが
気が付いたのだった。
ケット・シー族は、他にも鉱山を掘る事も可能だし、鍛冶も簡単な物ならば
作れると言っていた。狩りも大物でなければ出来るとも言っている!
ケット・シー族って、優秀な民族なのだと改めて実感していたのだ。
彼等さえいれば、俺達は食うに困らないではないか!
寧ろ養って貰いたいくらいだ。
村の防衛や鍛冶仕事・織物などは俺達に任せてもらえば、アンジェ達も安心と
言っている。アンジェ達は、織物などが出来ないからだ!
防衛は出来るが、ケット・シー族は戦闘民族ではないので、戦闘に特化しては
いなかったからだ。それと衣服はケット・シー族がもっとも苦手とする分野で
あるとアンジェが嘆いているのを訊いてしまった。
まぁ~あれだ.....猫球の手では、裁縫などは出来ないであろうから、仕方が無い
のである。出来る事と出来ない事もあろう!そこは助け合って人間族と生きて
行っていたから、上手く共存共栄が出来ていたのだろう!
小物作りも出来ないと言っているな!
アンジェが「あたい達が、小物を作る事も不可能だから、静が小物を作ってくれる
と言っていた時は、安心したよ!」との事だ!細々した物が欲しくても、村との取引で手に入れないと悪かったのが、今度からは静が作ってくれるのだ!
アンジェ達もそれは喜ぶであろう!
あとは、船の操船をアンジェが出来るかと訊くと、アンジェは出来ないがケット・シー族の者には、操船も出来る者いると言っている!その者も今回の旅には一緒に
同行しているので、直ぐに呼んでもらった。
その者の名は、ダーンと言う、見た目は好成と同じ位の身長があり、身体もがっちりしていて、見た目は強そうな印象を受ける人物だった。歳も好成達とそんなに
変わらないはずだ。
「ボクが船の操船ができるダーンだよ。町で船を買うと訊いたんだけど、ボクも船を買う時に連れて行って貰いたいんだよ!いいだろう?」
ダーンは初対面の人物でも、どんどん話しかけてくる様だな!
悪い奴ではなさそうなので、一先ずは安心である。
ダーンは、村や町にも働きに出ていたと話している。小さい時から人間の村や町に
興味を持っていたそうで、大人になると直ぐに人間族の住んでいる場所に、赴いて
働き出したと訊いたのだ。
町では商家で、船の荷物の積み下ろしなどから始まり、年数を重ねると船の操船も
ならったから、船の操船が出来るのだと話してくれた。なるほど!それで体付きが良いのだな納得である。
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