戦国の鍛冶師

和蔵(わくら)

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第49話 準備と雇用

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緊急会議も終わり、それぞれの役割分担も決まり後は、それぞれが準備を万全に進める事で、
奪還作戦の成功率と生還率が上がる。そして成功した暁には、シーランド銃組合の繁栄が約束
されると言っても過言ではない。

何せ、シーランド・グレーウルフの上位種にあたるシーランド・レッドウルフとの
戦いで使用したとあれば、シーランド銃に箔が付くし、信頼性も高くなるからだ。
レッドウルフと戦いたがる者は居ない、何故ならばレッドウルフはグレーウルフよ
り動きが早く、倒す事が難しい魔獣として知られているからだ。それを倒したとあ
らば、嫌でもシーランド銃は売れるであろう!

でも、シーランド銃が幾ら優秀な武器でも、扱う人間が下手ならば、目も当てられ
ない事になる。そうならない為には、確りとした銃の取り扱いと射撃訓練が必要と
なるのだ。雇う人間が増えたら、俺だけでは教えることが出来ないので、匠の店主
やインガ婆様等に、シーランド銃の説明と訓練をし早く覚えてもらい、俺の代わり
にシーランド銃を他の人に教えて欲しかったからだ。

匠の店主さんには、オレーク式を覚えてもらい、インガ婆様には来式を覚えて貰う
事で、俺が用事で出かけていても訓練は出来るようになる。この事は俺が、訓練だ
けに集中しなくても済むと言う事だ。ケット・シー族用のグローブ式や来式を作る
事も出来るし、人材の確保に行く事もできる。

とっ~言う事で、町にある漁師が多く住む場所に来ている。

水夫と水夫頭を早めに雇い入れて、荷物を運ぶ段取りをしたいから、漁師が多く住
む場所に来たのだ。まずは漁師達の顔役に挨拶する事にしたのだ。漁師頭なる者と
契約を交わすと、その漁師頭の船団が付いてくるのだ。

船団は、3隻~5隻で漁をしていて、魔物に遭遇すると船団で戦うと、俺は訊いてい
たのだ。つまりは集団戦に慣れた者達だと言う事になる。造船所の親父さんの紹介
もあり、直ぐに漁師頭の家で交渉を行える事になったのだ。

「――つまりは、集落から運ばれて来た荷物を俺様が、この町まで運べば良い訳だ
 な?それならば簡単な仕事じゃないか!――えっ!?その荷物は鉄鉱石だから
 町まで何回も運ばないとわるいだと!それじゃ訊くが、俺様達をどの位の期間
 雇うと言うんだ?」

俺は最初に資材を何回も運ぶ事も伝えたのだった。

「そうなるとだ.....最低でも2ヶ月位で、長くなると3ヵ月位と言う事なんだな?
 そりゃ~おめーさんよ、長すぎないか?」

俺は支払いの事は心配しないで欲しいと伝えた。何故ならば、支払いは全て領主様
持ちなのだから、2ヶ月雇おうが、3ヵ月雇おうが同じなのだ。支払いは領主様が
全て出してくれると伝えたのだった。

「そりゃ~おめーさんよ!吹っ掛ける事はしないが、少し高めの値段でなら引き受
 けてやるぞ!」 

漁師頭は、日当を少しだけ高めにしてくれるなら、雇われると言って来たので、
俺も少しだけならば大丈夫だと伝える。支払いは領主様の館に取りに行く様に
とも伝えたのだ。それと、シーランド銃の扱い方の説明もするから、明日から
でも鍛冶屋の黒猫屋に来て欲しい伝える。

「そのシーランド銃ってのは、何なんだ?」

漁師頭は、まだシーランド銃の事を知らないとの事で、俺は実物を見せる事にした
のだった。それと実演もしてみせた!

「ほう!こりゃ~凄いな、こんな物は今まで見た事もないぞ!」

漁師頭は、シーランド銃を偉く気に入った様子で、明日からの説明には必ず、
来てくれると言ってくれたのだった。明日の説明には芳乃・静・秋に任せておいても
問題はなさそうだ。芳乃達は俺が漁師の居住区に来てる間に、インガ婆様に匠の店主
さんを鍛えてくれている事であろう!それがあるから、安心して交渉が出来る。

それと輸送で使う中型船は、造船所の親父さんに借りているから、荷物を運べる様に
なったら、造船所に出向いて船を借りて欲しいとも伝えている。荷物は船に積み込ん
だ状態で渡すので、手間隙は掛からない、造船所の船大工達が積み込みをして
くれるからだ。

「俺様達は、荷物を安全に運ぶだけで良い訳か!楽でいいな」

漁師頭は、運ぶだけで楽と言っているが、この町までに来るまでに何回も魔物に
俺達は襲われたと言うと、「そんなのは数に入らないんだよ!」と言っている。
漁師とは、この様なものなのかと納得すると、俺は漁師頭と挨拶をして別けれた
のだった。

そして次に向かうのは、町に居る傭兵団だったのだ。

傭兵団の溜まり場は、町にある安酒場と相場は決まっているそうなのだが、何故
安酒場と決まっているのだろうか?俺は疑問に思いながら、安酒場に入っていく
と、オレークさんが言ってた意味がようやく解った気がする。

「何だお前?何しに此処に来たんだ?」

柄の悪そうな者達が、俺を取り囲んでいたのだった。
もしも、俺の癇に障れば即座に斬る!

俺は刀の柄に手を掛けて、何時でも相手を斬れるように身構えいた。
そうすると奥の方から、男の声が聞えてきたのだった。

「その身のこなし、おい若造!お前は中々強そうだな」

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