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第2章

第2話

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 チロシです。

 無職が嫌だったので、定職に付く事にしたとです。

 でも異世界定番の冒険者には、なれなかたとです。

 でもヴィヴィが発した言葉か、僕に道を示してくれたとです。

 これから僕は、健全な御風呂屋を営む予定とです。

 決して如何わしい御風呂屋とでは、ないとです。

 誤解をせんよう、お願いしたいとです。



~*~*~*~



 御風呂屋チロシ、それが俺が考えた屋号である。

 ヴィヴィやエヴァには、もっと違う名前が良いと言われたけど、俺の名前を入れない屋号など屋号ではないと、俺は二人の意見を突っぱね強権を発動していた。

(チュパチュパサンダーは偉大である)

 こうして御風呂屋チロシが営業する前段階まできている。準備として、大型浴槽・スノコ・折り畳み式の仕切り・折り畳み式の風呂桶・お風呂用のジョロ・それに極め付けがアヒルさん人形である。

 これだけの準備をしていたのに、肝心の商業ギルドに登録をしてない事に気が付き慌てだす三人であった。

 何で早めに登録しとかなかったんだよ。

「仕方ないじゃない。勝手にお金を使う訳にはいかなかったのよ」
「エヴァを攻めないであげて、彼女も忙しかったの」

 ヴィヴィの世話を焼いていただけだろうが。

 俺達の言い争いがガレージの中で始まっていた。お風呂屋の準備をする為にチロシは2日もついやして居たのに、肝心の商業ギルドの登録が済んでいない事で出鼻を挫かれた形になってしまう。

 怒っていても仕方が無い、おい商業ギルドに登録に行くぞ。

「「うん」」

 町中である為、シムニ゛ちゃんはガレージでお留守番にした。乗って行っても止める駐車場がないのだから、此ればかりはどうにもならない。

「此処が商業ギルドよ。早く登録を済ませて、営業場所を決めるわよ」
「そうねエヴァ、貴女の言うとおりにするわ」

 ヴィヴィの存在が、エヴァの金魚のフンになって居るのは気のせいだろうか?

「何か言ったチロシ、わたくしに続きなさい」

 なっ、殴りたい……

 俺は、二人に聞こえない様に呟き放つ、そうしている間にも二人は建物の中に入って行ってしまう。

 受付で登録を済ませると、今度は商売の登録書の発行の為の手続きに入る。

「お風呂屋、それはどの様な商売なのでしょうか」

 受付の男性は、お風呂屋と言う商売が何かが分かっておらず。俺達は一から説明を始めだす。

「なるほど、また変わった商売を思いつきますね」

 そう言った受付の男性は、奥に居た女性に書類を手渡すと登録する様にと促していた。そして、俺達はロビーで呼ばれるまで待つ事になる。

「チロシさま、チロシさま」

 俺の名前が呼ばれたので、呼ばれた受付に行くと女性の受付に変わっていた。

「ご登録が完了いたしました。後これが連合王国内だけで使える木札です。無くすと再登録の時に高額の再発行手続き料を取られるので、お気を付け下さい。」

 そう言われた俺達は、木札に穴が開いている事に気が付くと、首から下げて落とさない様にした。

 木札はシムニ゛ちゃんのルームミラーに掛けて置く事にした。必要になったら持ち出せばいいのだ。



~*~*~*~



 
 俺達は町に流れて来ていた川の上流にある滝で、お風呂屋を開業する準備を始めた。

「こんな人が居ない場所で、商売ができるのですか」

 ヴィヴィが不思議な顔をして俺に聞いてきていた。

 荷馬車に載せてある野外入浴セットニ型に水を滝から、塩ビパイプで引っ張ってきて入れている最中である。

「なんですかチロシこの筒は、水がバスタブに入ってる、凄い」

 ヴィヴィは初めて見る光景に目を輝かせている。こう言う所を見てしまうと、まだまだ子供だと思ってしまうな。

 エヴァは、塩ビパイプの素材が気になる様で、叩いたりして強度を確かめているが、強く叩くな壊れるだろうが。

 俺はエヴァのお尻を平手でスパンキングした。

「キャン、いたーい」

 エヴァのお尻は中々にデカ尻である為、叩きがいがあるのだよ。(ニチャリ)

「エヴァに酷いことをすると許しませんよ」

 ヴィヴィにはスパンキングを念入りにする。

「ちょっとチロシ、やめなさ、い、……ダメッ……キモチイ」

 なんだって?

 目覚めてしまったのか……

 二人のお仕置きは、このくらいにしてだ。お店の準備を進める。

 エヴァに木材屋から木の板を買ってきて貰っており、それをエヴァに加工させたのが、こちら。

 荷馬車の荷台の前を完全に板で塞ぎ、その板の内部側に所に焼いた石を置く場所を取り付けている。そして、その後ろに野外入浴セットニ型が設置されている。

 そう、これは移動馬車を使った移動式サウナ風呂である。

 浴槽には足風呂ができる量のお湯をいれて、足風呂+サウナが楽しめる贅沢仕様なのだ。まずは、実験する為に三人で入る事にした。

「ちょっと、何でチロシが一緒に入るのよ。変態、強姦魔、オッサン」

 おい、最後のオッサンは必要だったのか?

 俺はエヴァをサウナで小一時間監禁した。



~*~*~*~



「暑い、暑いから、死ぬ……」

 エヴァ君は世紀の大実験の尊い生贄になり、チロシに美味しく頂かれました。

 サウナ荷馬車から出されたエヴァは、チロシのガレージで眠っていたアーマーナイトXVに連れ込まれると、着るバスタオルのバスローブを脱がされ、全裸に剥かれてしまう。

「チロシ駄目、何で裸にするのよ」

 もう何度もエヴァの裸は見てるから大丈夫だ。

「違う、そんな事を言ってるんじゃないの」

 よし、始めるぞ。

 俺はマッサージオイルを取り出すとヴィヴィを呼んだ。

 ヴィヴィ、今から特別サービスのオイルマッサージを二人に覚えてもらう。まずは俺がエヴァをマッサージする所を見せる。それが終わったら今度はヴィヴィをマッサージするからな。

「えっー、チロシがわたくしをマッサージするの」

 ヴィヴィはモジモジしながら俯いていたが、俺がペロペロチャップスを取り出して手に持つと、俺の手から素早く奪い、包みを剥がすと口で舐め始めた。

「ンッ、オイチイ、チュパ、チュパ、ペロペロ」

 エヴァも欲しそうな目を俺を見ていたので、俺の股間をエヴァに近づけたら叩かれた。

「ボクにもペロペロチャップスを寄こせ」

 いたた。力が強いんだから手加減しろよ。

「ふん」

 反抗期かな?

 エヴァがペロペロと飴を舐めだしたのを見計らい、俺は手に垂らしたオイルをエヴァの背中に塗りたくると、彼女の可愛い悲鳴が聴こえてきた。

 本来ならば、手の温度でオイルを温める事が大事なんだ。冷たいオイルをお客さんの背中に塗ったら、お客さんはこうなる。よく覚えとくように。

「「うん」」

 二人は頷き納得した。

 そして、背中を塗り終わると、今度はエヴァのデカ尻である。彼女のお尻に冷たいオイルをタップリと垂らし、満遍なく愛撫する。

「さっき、オイルは手で温めるって言ったのは、一体なんだったのよ」

 エヴァは俺に抗議するが、背中だけではなく、お尻にも冷たい感じを教える為だと言うと、彼女は不満顔であったが納得して前を向く。(チョロ)

 太股や内股にオイルを塗って行くと、女性器も触りたくなったチロシは考える。どんな言い訳をすれば触れるのか。そして閃いてしまう。

 天才という奴は恐ろしいものだ。

 チロシは独り言を言いながら、エヴァの女性器に手を伸ばしていた。

「これ、もうマッサージじゃないでしょ」

 エヴァもチロシの蛮行が行き過ぎた事で、とうとう怒り出してしまう。だがチロシの言い訳が此処で炸裂する。

 エヴァが可愛い過ぎて辛抱堪らんのじゃ。

 チロシは本能に忠実なだけであった。天才とは此れは如何に?

「わたくしが成敗しますわ」

 ヴィヴィの腕が音速を超え、その音が車内で響く、そしてアーマーナイトXVの車内で俺の悲鳴が木霊した。



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