上 下
11 / 59

第10話 1度あった事は2度あ~る!

しおりを挟む

よし! 聖水も出来上がった。

聖水を樽に入れて、隣村まで運べば、簡単に魔蟲も駆除できるぞ!

「つきれん殿!樽を運ぶ荷車を持ってきましたぞ。」

ウラカンさん、聖水が足りなくなったら、隣村で、また聖水を作ります。

「分かりました。」
「では、隣村に向かいましょう。」

{5分位で、隣村に着いた。}
(隣村、ちかぁ~!)



......................................................



{イオタが、村長をしている村に到着した。}

ウラカンさん、まずはイオタさんに会いましょうか。
「そうですね!村の者に言って来ますので、ココでお待ち下さい。」

{そう言い残して、ウラカンは村の奥に進んで行った。}

・・・・・

{10分位して、ウラカンとイオタが姿を現した。}

「つきれん殿、こちらがイオタ殿です。」

どうも、つきれんと言います。

「良くぞ来られた、この村の村長をしてるイオタと申します。」
(ウラカンが体育系なら、イオタは文型みたいだ!)

ウラカンさんから、事情は軽く聞きました。
魔蟲に効く、聖水を運んで来ましたので、ダンジョンに案内してもらえますか?

「おっおおお それは助かります。」
「それではダンジョンに、聖水を運びましょう。」

{イオタの案内で、ダンジョンまで聖水を運んだのだが・・・}

うわぁ・・・沢山の魔蟲が飛んでますね・・・
あの魔蟲の名前は、何って言うのですか?

「あれは、スモール・ビーと言う魔蟲です。」

小さいハチって言ったけど、日本のミツバチみたいな姿なのに、
大きさは、スズメバチサイズではないの!

これは聖水が直ぐに無くなりそうだね・・・
この村で、更に聖水を作らないと、どうにもならないね!

イオタさん、この村に水辺はありますか?

「井戸が村の中央にあるのと、5分位歩いた丘に川があります。」
(井戸で、水をチマチマくみみ上げても、らちかないよな。)

よし、荷車をココに置いて、川を見に行きましょうか!




......................................................




{水位は、膝くらいまでしかない川みたいだ。}

川の土手を掘って、ダンジョンまで、用水路を引き込めないですかね?

「えっ?川の水をダンジョンまで、引き込むのですか?」
(イオタは、ビックリしているね!)

はい、作物を作る為に、水を畑まで、引き込む事があります。
水の道を、水路・用水路と呼んでいます。

「なるほど!」
{ウラカンとイオタが、納得していた。}

今回は、それをダンジョンの前まで、作りたいのです。
ダンジョン前には、溜め池を作り、水を溜めて置きます。

そうする事で、ダンジョン前に、聖水置き場が出来上がるのです!

「つきれん殿! まずは、どうしたら宜しいのですか?」

まずは、ダンジョンの入り口を塞ぎましょう!
あと、聖水を扱えるように、皆さんには、アヴェンタドール様の信者に、
なってもらいます。宜しいですね?

「無論です、こんなに親身になって働いていただいてる、つきれん殿の主神様が、
悪い神様であるはずが無いです。是非とも我々にも加護をください。」

{イオタが、期待を込めて、オレを見詰めている。}

いや~そんなに見詰められたら、照れますよ。

{ウラカンがゴミを見る様な目で、つきれんを見詰めている。}

ウラカンさん、どうしました?

「いえ、つきれん殿、何でも御座いません。」

{つきれんから目を逸らすウラカン}

では村に戻って、契約の儀を執り行いますね♡
ウラカンさんは、村に戻って応援を呼んできてください。

「わかりました。働ける村人を呼んできます。」

{そう言うとウラカンは、急いで自分の村に戻っていった。}




......................................................



幼女と少女が多いですな~!
10代後半の子も、チラホラと居ますね。

{興味が無いので、素早く終らせた。}

成人のゴブリナの方達が、何人居るのでしょうか?

「この村は、ウラカン殿の村より規模が、大きいので、」
「成人ゴブリナは、15名程います。」
(マジでか!やっほぉ~~~~~い!)

{キリッとした表情の、つきれん}

では、失敗できない儀式なので、精神集中させてもらいます。

{それとなく、装いをかもし出す。}

いざぁ! {ぽよん~}

{ぽよん・ぽよん・ぽよぉ~~~ん}

神のご加護があらんことを!

{イオタが、ゴミを見るような目でつきれんを見ていた。}

イオタさん!これは大事な事なのですよ!
決して、やましい儀式ではありません!

{力強く説明するオレ}

「早く終らせてくださいね。」

{イオタは清純風のゴブリナだ!}
{可愛そうなので、今までのゴブリナより。}


{長く儀式をしてあげた。}


「これで儀式は、終りなのですね?」

はい、アヴェンタドール様の加護は、皆さんに授けました。
これで、皆さんは、加護で守られていますよ。

「それなら良かったです。」
(イオタが、少し涙目になってるね。)



......................................................




{ウラカンが村人を引き連れて戻ってきた。}

「内の村からは、全部で17人が、作業に参加できますぞ。」

ウラカンさんの村からは、17名っと!
イオタさんの村からは、人を何名出してもらえますか?

「私の村からは。30名参加させます。」

わかりました。オレを入れて48名で、作業をしましょう!
(流石は、イオタの村は規模が、大きいだけあるな!)

{イオタの村の人口は、320名だった。ウラカンの村の人口が205名だったので、}
{信者の総数が、525名になったのである!}

{最初の仕事としては、かなり良い結果が残せた。}

作業を分けるので、得意な作業がある人は、その作業をして下さい。

≪はい≫

全員、いい返事ですね。

まずは、ダンジョンの入り口を塞ぐ人達!
その次が、川を掘る人達! 石を拾って来る人達!

イオタさん、 この村の建築物を見るとレンガが、使われてますけど、
水に浸けても、大丈夫なレンガなんですか?

「乾かした泥のレンガなので、水に浸けるのは駄目でしょうね。」

そうですか・・・なら窯を作って、泥レンガを焼けば、
レンガの強度も増すはずなので、竈を作りましょう。

「窯って何ですか?」



しおりを挟む

処理中です...