君と僕の距離

るお

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第一章~ワープ~

第一話

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隼也ー…!青木隼也…。
「え…?…なんだ、夢か…」
私、如月夢。時々隼也が出てくる…。
今も覚えてる。隼也が死んだ時のこと。私に何か言ったこと。…。
20◻️◻️年4月4日
隼也の命日。会いたいよー…。

なんて…もういないのに…ね。
ん…?日記が…光ってる…?

痛たた…。て、ここどこ?私は右のベットの上にあるカレンダーを見る。
20☆*年…って隼也がまだ生きてる頃…。
そして…今日は隼也の命日…。ということは…過去にワープしたということか。
ここで、隼也を救えば…。未来に…?
あたりを見回す。何もかもが変わっている。チャイムだ。もしかしたら。隼也…?私は急ぎ足で玄関へ行く。やっぱり。それはまだ生きている頃の隼也だった。この日は…隼也とのデートの日。隼也が私とデパートにいって交差点をまがるとき、トラックが突っ込んでくる。
それを守ればいいって事かな?
「隼也!お、お待たせ…」
「おせーぞ!笑行くぞ」
「うん…」声も、服装も、髪の毛も。全部あの日のままだ。もしかしたら。本当に起こるのかもしれない。あたりを見回して、トラックがこちらへ猛スピードでやってくるのを見た。あぶない…
「隼也!こっち!」
「え?え?」
だめだ…間に合わない…。私は初めて強引に隼也の腕を引っ張った。助かった…その途端、トラックの荷台の荷物が落ちてきた。鉄の棒だ。…え…こんなの。合ったの?もしかして。また…うっ…頭痛い…。

はっ…ここは…さっきの場所。チャイムだ。やり直してある…。何を言いたい?

全然分からないまま。ゆっくりと階段を降りた。もしかしたら。時間がダメだったかも。少し待ってもらおう。お母さんがいた。キッチンに入る。お母さんも、言っちゃ悪いけど若い。パパがいる。まだ離婚はしていないんだね。このあと…何年か先に離婚するんだよな…。寂しっ…。ママ…パパ…幸せそう。いつまで続くんだろう。きっと。あと何日かで終わる。そろそろ出るか。逆に嫌われてしまってはダメだしね…、玄関へ恐る恐る向かう。ちゃんと待ってくれてる。
今度は違う道を選んだ。街路樹がある大きい道路を抜けて。公園を通り抜ける。
まだ大丈夫。これでデパートまで…。
一瞬のことだった。公園を抜けたらトラックにまたもや突き飛ばされた。もうどうしたらいいの?
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