異世界管理を拳で!~ラノベのラの字も知らないまじめな不良が異世界に転生したら~

310番

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五日目

 今回はかなり長いです。分けようとも思ったんですが、一連の流れで読んでもらいたかったのでこうしました。
 なんとか読み切ってもらえればと思います。

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 拳は起きるとギルドへ向かった。すると、ベンケンさんはすでに拳を待っていた。



「拳殿今日はよろしくお願いしますじゃ。」



ベンケンは神妙な様子で拳に話しかけてきた。



「はい、ヨシツネンさんが見つかるといいですね。」



拳とベンケンは沼へ向かった。



「そういえばベンケンさん、今日他の探索者が話しているのを聞いたんですが、沼に急に霧が現れ謎の声を聞いた人がいるみたいです。もしかして何かヨシツネンさんと関係があるんじゃないかと思うんですが、何かわかりますか?」

「いえ、恥ずかしながら何も・・・」

「そうですか、何も問題がなければいいんですが。」



「あっ、こんな時に悪いのですが、術ってどうやって使うんですか?」

「術は、精神力を還元するらしいですじゃ、そして、術のイメージを精神力で表現することで実現できますじゃ。イメージするときは色が重要ですな。

 火は赤、水は青という感じですじゃ。身体強化などは白ですじゃ。色が伴って初めて可能となりますじゃ。」



 なるほど、昨日俺がイメージしたのは黄色の身体強化だった。だからだめだったのか。



そうこうしているうちに二人は沼の最深部に到達した。そして二人が周囲を探索していた時のことである。



「霧です!」

「ぬ?件の霧でしょうか。」



「ウォォォォォォぉぉぉーーーーーーーーーーーーー!」

謎の声が聞こえる



「どうしますベンケンさん?」

「拳殿、私は正体を知りたいと思っておりますじゃ。よいでしょうか?」

「了解です(いざとなったら極撃を使うしかない)。」



二人は声のする方に進んでいった。

「ウォォォォォォぉぉーーーーーーーーー。」



声がだんだんと強くなる。そして大きな影が見えたと思いさらに進んでいくと何かがそこにいた。



「あ、あれは死霊武者!なぜこんなところに?少なくとも竹級はあるはずじゃ。しかし、拳殿ご安心を私でしたら問題なく討伐できます。」



そう言うとベンケンさんは剣を抜き魔物に向かっていった。



ベンケンさんが切りかかると、驚くことに魔物は宙返りして付近の岩の上に音も無く降り立った。



「そ、その動きは!?まるでヨシツネン様の!?」



 なんだ一体どういうことだ?



 岩に降り立つと魔物は剣を抜く。それは剣ではなく刀であった。



「な、何故その刀が」



ベンケンさんは刀を見て驚愕していた。



「どういうことですかベンケンさん?」

「あれはヨシツネン様が使用していた刀、浮雲ですじゃ。その刀は持ち主の気を吸うことで重さをほぼ失い圧倒的な速さの一太刀を生み出しますじゃ。」

「え?じゃヨシツネンさんはあの魔物にやられた?」

「そ、そんなことはあり得ませんですじゃ。主は松級のはず、竹程度に負けるわけがないのですじゃ。しかし、動きまでも主と同じとはこれ如何に」

「ベンケンさん今はあれを倒すことに集中しましょう、僕が相手の隙を作るのでベンケンさんは止めをお願いします!」

「拳殿危険じゃ!」



拳はベンケンの静止を聞かず、魔物に向かっていった。

魔物は拳を一刀両断しようとする。拳はそれを躱すと崩を放つ。しかし、これを魔物は飛びのいて躱そうとする。そこで待ち受けたベンケンが魔物に切りかかる。魔物は空中でその一撃を刀で受け止める。しかし、魔物は空中では踏ん張りがきかずベンケンさんはそのまま刀を振り下ろすと、魔物はしゃがんでベンケンさんの刀を受け止める状態になった。



「拳殿今ですじゃ!」

「オラー!」



拳は崩でワンツーからのアゴにストレートを放つ。ややひるむ魔物。



「とどめじゃ!」



ベンケンさんは拳の攻撃を受けのけぞる魔物の頭部を縦に一刀両断した。



「ギ、ギー」

「やったか?」



パチパチパチ



突然拍手の音が響く。黒いローブを被った男が霧の中から現れた。



「いやー、驚きました。まさか松級の魔物を倒すなんて」

「誰だ?」

「申し訳ありませんが私は名乗ることはできません。うーんそうですねその魔物の産みの親ともいうべきでしょうか?」

「どういうことじゃ?」



「いやね、ここで松級の侍が修行するという情報を得たので私はそのサムライに魔物化の薬を飲ませ魔物化したんですよ。しかし、やはりまだ魔物になって数日、全然元の人間の力を発揮できていないようであなた方に倒されてしまいましたがね。」

「松級の侍じゃと、ま、まさか貴様そこの魔物が儂の主だとでもいうのか!」



「んーどうでしょう。名前も知りませんしね。少なくとも今あの魔物が持っている刀はその人間の物ですが?」

「き、きっさまー!許さんぞ!」

そういうとベンケンは、男に切りかかる。しかし、男はまるで煙のように剣をすり抜ける。



「はっはっは、どうやらあなたには申し訳ないことをしたようですな。残念ですが私は切れませんよ。これは霧に私の姿を映し声を飛ばしているに過ぎないのです。」

「く、くそがー!姿を現わすのじゃ卑怯者が!」

「できない相談ですねえ、しかし、お詫びとして主さんを復活させてあげますよ」

「む、どういうことじゃ?」



「こういうことですよ、さらばです。あっ、因みにこの霧は24時間は晴れませんよ。それと、この中では術は私以外の人間は使えません。」

「フン中途半端な霧じゃ、わざわざ技は使用可能にするとは。」

 「あら、おつむがあれなようですね。技を駆使して戦うサムライを魔物化したのにその長所を殺すことをするはずがないでしょう?」

 「う、うるさい!貴様だけは許さんぞ!」

 「まぁ、どこかで会えたら戦いましょう。では~。」



 そういうと黒ローブの男は消えていった。



 男の姿が消えるとその後ろから黒い球が投げ込まれた。それが魔物に触れたとたん。魔物の亡骸がぐにゃぐにゃとうごめき魔物が復活した!



 「な、なに?」

 「復活って魔物としてかよ、ベンケンさんまた行きますよ!」

「む、無理じゃ、主と分かった以上儂は手が出せん・・・」

「何言ってるんですかベンケンさん、あれは魔物です!もうヨシツネンさんじゃないんですよ!」

「わかっておる頭の中ではわかっておるのじゃ。しかし、どうしてもできないんじゃ」



チィ!だめだ今のベンケンさんには期待するのは酷だ。当然だ自分の主なんだから。



「わかりました。俺一人で行きます。」



拳は魔物に向かっていった。しかし、ここで問題が起こる。魔物は先ほどよりも動きがよくなっていたのだ。実はあの黒い球は魔物化したものを復活させるだけでなく、魔物化を促進する力をもっていた。先ほどまでは竹級の死霊武者はもはや小松級となっていたのだ。

拳は魔物の攻撃の速さから、正拳突の体勢をとれず、ひたすら回避に徹していた。



くっ、これじゃ極撃を打つ暇すらない。



シュッ、シュッ



魔物の攻撃は徐々にあたりはじめ、拳には細かい切り傷がついてく



魔物と拳の攻防はひたすらに続いた。ベンケンはこの間も葛藤していた。自分の代わりに戦っているのは梅級の少年だ。自分の半分もいかない年齢の子だ。一体自分は何をしているんだと。



「うわ!」



 遂に拳と魔物の均衡が破れた。拳は左手に一太刀あたり、深く手の甲を切り裂いた。魔物は死霊疲れなどない。一方拳は人間である。その体力の差が浮き出てきた。

 もっとも、拳の拳は、技により一瞬で再生している。



 細胞分裂の回数には限界があるとかの突っ込みは無粋である。



「くそがーなめんじゃねーぞ。こっちでも刃物で戦う腰抜けに殺されるとかありえねんだよ!」



そういって拳は疲れているにも関わらず、ペースを上げていった。

拳は魔物の正面に立たないように細かく動き魔物の懐を狙っていく、そして、拳は左手のメリケンを魔物に投げつけた。

魔物は急にメリケンが飛んできたことで一瞬動きが止まる。拳はその隙に魔物と距離をとる。



「くらえや(極撃)!」



シュ!



驚いたことに魔物は拳が正拳突きを放つと同時に岩の上から飛びのいた。



パーン!



もっとも、完全には躱し切れず、左足のひざ下は粉砕された。



「ざまあみやがれ!」

「ギギ!」



シュルル



魔物は一瞬動きが止まるも足が直ちに再生された。



「!?っざっけんなよ……まさかあの速さに相手に正確にあてないと再生されんのか?やばいな。」



ツーと、拳の額から嫌な汗が流れる。



ガクッ



疲れとは急に来るものだ。そもそも拳は極撃を打つ前でも相当に疲弊していた。そんな中極撃一発が無駄に終わったという事実は拳に精神的な疲労をもたらし、それは体力にも影響した。







拳の戦いにベンケンは驚いていた。明らかに主を彷彿する動きをする魔物相手に実質素手で挑み、生身の肉体であれば致命傷を負わせていた少年に。あれがどういった拳技かはわからないがとてつもない威力だ。相当な鍛錬を積んだのだろう。



そして自身に落胆した。元主に過ぎない魔物と戦うことを躊躇している自分に。今の自分を主が見ていたらさぞかしがっかりするだろうと……





 ベンケンがそんなことを考えている中、拳と魔物の戦いは続いた。拳は守りに集中していた。一撃を狙い、辛抱強く隙を伺っていた。



 隙がねぇ。まじでやばいかもな・・・



 拳はひたすら刀を躱していた。しかし、周りが見えていなかった。刀を躱そうと後退したとき背後に木があることに気づいていなかった。



 ドン!



その一瞬で拳の動きは止まる。



 や、やばい!

 魔物は拳に切りかかった!拳は死を覚悟するも魔物をにらみつけていた。

 すると、急に視界に何かが入ってきた。



 キン!



「拳殿お待たせしました!」



 目の前にはベンケンがいた!



「ベンケンさん!遅いですよ!でももう大丈夫なんですね。」

「うむ、大丈夫じゃ、あんな情けない姿をお見せして申し訳ない!」



そこにはなにか吹っ切れたベンケンの姿があった。



「気にしてないです!じゃあ、反撃と行きますか!」



 ベンケンは魔物に一気に切りかかった。しかし、それを魔物は難なく躱していく。拳は回り込み左フックの崩を入れようとするもそれもわかされてしまう。しかし、拳たちも魔物の攻撃をかわしていく。そのようなやり取りが続いていった。

すると、突然魔物の刀が発光を始めた。



「ま、まずいですぞ拳殿、斬撃が飛んできます!」

「え?」

「主は今回の試練で斬撃波を習得しようとなさっていました。気を刀に込めそれを斬撃として放つことができたのです。浮雲の速さを増す能力と相まってそれは通常のの斬撃波の速さを大きく上回ります。

直ぐに距離をとってくだされ!」



そういうと、ベンケンと拳はすぐに距離をとる。



シュン!



「うぉ」



ズザーン!



刀を振ると同時に拳は体をひねった。拳の後ろにあった岩は風切り音とともに両断されていた



すごい威力だ、それに速い。



「拳殿あれはしばらく打てません。刀が発光した時は気を付けてくだされ。」

「了解です。」



再び二人は飛び出した。すると想定外のことが起こる。また刃が発光を始めたのだ。



「くっ。」



今度はベンケンが躱す。しかし、ベンケンは飛び出していたこともあり体勢を崩してしまった。そこに魔物が切りかかる。

キン!

ベンケンは何とか防ぐことに成功。しかし、



ドゴッ、ガン!



魔物はベンケンの蹴りつけベンケンは木に頭部を強打してしまった!



「グフ。」



そのままベンケンは意識を失う。そして、魔物はベンケンに再び切りかかる。

拳はとっさにもう一方のメリケンを外し魔物に投げつけた!



ゴン。



鈍い音がする。そして魔物は拳の方に振り向き拳に向かってきた。



今ベンケンさんは気を失っている。誰も見ている者もいない。なら全力だ。



オラー!



しかし、極撃を魔物は躱す。それと同時に光りだす刀

そして、魔物は斬撃波を放つ。



シュ!



「なめんな!」



拳は極撃を放つ



シュ!



パーン!ゴーーーーーーーーーーーーーー!



両雄のスキルはぶつかりあい、周囲には突風が巻き起こる。



あと、二発……



「ギギーーーーーー!」



斬撃波を破られたことに激怒したかのように魔物は拳に切りかかる。怒りのためかその動きは今までに比べ散漫になっていた。そんな動きでは拳には当たらない。拳はスッと魔物の懐に入り込む。



「ふっとべ。極撃ーーー!!!」



ボン!



魔物は体に大きな穴が開くとともに空に浮き上がる。そして、拳は落ちてくる魔物の下で待ち構えるように拳を構える。



「ベンケンさんとヨシツネンさんを悲しませやがって、管理者として、てめーは百殴りの刑だ。」



「オラー!」



ガンガガガがガガガガガガがガガガガン!



拳は魔物が落ちないようにひたすら殴る殴る殴る!



「ギ、ギ、ギ」



ガンガガガン!



「……ギ」



「あばよ、死霊騎士、はぁ、ヨシツネンさんに会いたかったわ。極撃!」



パーン!



その日最後の極撃が放たれた。すると……



ピッ、パァーーーーーーーン



周囲が魔物を中心にして大きく光りだした。



パーーーー、ゴーーーーーーーーー!



「ギギャー!」



 すると、次は魔物の叫びとともにどす黒い光が魔物からあふれ出す。



 ドサッ



「へ?」



黒い光が出きったあと、そこには一人の端正な顔立ちをした青年が残っていた。



「やったか?それになんだ今のは・・・」



「う、うう」



どうやらベンケンは意識を取り戻したらしい



「はっ!拳殿、魔物は、魔物はどうなりましたか。」

「なんとか倒しました。あそこに倒れている人がそうです。」

「な、なんと!ん?あ、あれは、ああなんと。」



涙を流し始めるベンケン。



「ええ、倒したことによって元の姿に戻ったのかもしれません。ただ、生きているかはわかりませんが・・・」



すると倒れている人間、ヨシツネンであろう人にベンケンは駆け寄った。



「おお、ヨシツネン様、申し訳ありません。私がついていながら・・・」

ベンケンはヨシツネンであることを確認すると強く抱きしめた。



トクントクン



ベンケンが抱きしめるとかすかな音を感じた。



「ん、も、もしやこの感じは心音?」



その言葉とともにベンケンはヨシツネンの左胸に耳を当てる



トクントクン



「拳殿、拳殿!主はまだ生きております!」

「本当ですか、ベンケンさん!」



何故だ?もしかして極撃?あの光が浄化のような効果を持っていたのか?



「ベンケンさん安心するのはまだ早いです。まずは村に行き医者に診てもらいましょう。」

「そうですな、すぐに戻りましょう」



そうして二人は村に戻っていった。こうして拳は長い激闘を終えた。







ーーーーーーーーーーーーーーーー



村に着くと二人はすぐに診療所に向かった。



「先生、主の容態は?」

「そうですね、私の見たところなんら大きな以上は見当たりません。ただ、人が魔物になりまた人に戻ったというケースを私は知らないので目を覚ますのにどれくらいかかるかは予想できません。まあ命に別状はないですが。」



 一種の植物状態なのか?



「わかりました。ありがとうございますじゃ。拳殿今日はありがとうございました。いろいろと聞きたいこともありますが、拳殿もかなり疲れているでしょうし、今日はもう休んでくだされ、もしよろしければ明日の昼食後にでもここに来ていただけないじゃろうか。儂はずっといる予定なので。」

「わかりました。ともかく命に別状はないようでひとまず良かったです。それではまた明日。」



拳はベンケンに挨拶をするとそのまま宿に戻る。

拳は食事を終えるとフラフラとそのまま自室へと向かった。ボフっと拳はベットに横になるとそのまま拳は深い眠りについた。

明日は寝過ごさずベンケンさんに会いに行こう。
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