52 / 109
52〔喜べ、明日香の気持ちは確実に伝わったぞ〕
しおりを挟む
明神男坂のぼりたい
52〔喜べ、明日香の気持ちは確実に伝わったぞ〕
―― 僕も、明日香のことは好きだ ――
ドッキン!
それが、まず目に飛び込んできて、思わずお手玉になってスマホを落っことす。
パサ
ベッドの上なので、スマホは無事なんだけど、明日香の心は無事じゃない。
ドキドキドキドキドキドキドキドキ
あたしの中に勝手に住み込んだ、山川の詳説日本史でもたった一回しか出てこない将門さまの娘が、あたしの関根先輩への煮え切らない思いに業を煮やした。
そして、こないだ神田川のテラスで、あたしに「好き」って告白させた。
それでも、それ以上なにもできないあたしにに苛立ったのか、意地悪か、善意か、よく分からないけど、あたしが寝ているうちに先輩の番号調べて、あたしの声で電話した。
で、その返事がメールで返ってきた。
心を落ち着けて続きを読んだ。
―― 保育所のころから好きだったけど、明日香は他にも男の友達がいて、俺のことは眼中に無いと思ってた。こないだのことも、あとのシラっとした態度でイチビリかと思った。夕べのことで、明日香の気持ちは分かったよ。正直、今は美保もいる。煮え切らん男ですまん。でも、夕べみたいなことはダメだと思うぞ。学 ――
心臓がバックンバックン言うてる……ん……ちょっとひっかかる?
夕べみたいなこと……電話以外になにかしたか?
電話の履歴を調べた。
美保先輩と二人の電話の履歴はあったけど、関根先輩のは無かった。で、メールの送信履歴を見る。
―― 今から、実行に移します。明日香 ――
え……な、なにを実行に移したんだ!?
そう思うと、ジャージ姿の自分が浮かんできた。どうやら夕べの記憶(あたしの知らない)の再現みたい……。
時間は夜の十二時を回ってる。
素足にサンダル。自転車漕いで……行った先は、関根先輩の家……自転車を降りた明日香は、風呂場から聞こえる関根先輩の気配を感じてる。先輩がお風呂! だけど、覗きにはいかなかった。方角は、関根先輩の部屋。その窓の下。
明日香は、そーっと窓を開けると、先輩の部屋に忍び込んだ。で……。
あろうことか、先輩のベッドに潜り込んでしまった!
先輩が、鼻歌歌いながら部屋に戻ってきた。
「先輩……」
「え……!?」
「ここ、ここ」
明日香は布団をめくって、姿を現した。
「あ、明日香。なにしてんだ、こんなとこで!?」
「実行に移したんです……あたしもお風呂あがったとこです」
ゲ、ジャージの下は、何も身につけてないことに気が付いた! そして、おもむろにジャージの前を開けていく。先輩の目が、明日香の胸に釘付けになる!
それから、明日香の手は、ジャージの下にかかった。
「明日香! おまえ、なに考えて!」
「言ったでしょ。明日香の最初にあげるのは、先輩だって」
「声が大きい……!」
それから、先輩は、あたしのジャージの前を閉めると、お姫さまダッコ!
……で、窓から外に放り出されてしまった。
なんちゅうことをしたんだ!
「好きだったら、あたりまえだろ。この時代の男はしんきくさいぞ。好きなくせに夜這いの一つもやらないでさ。だから明日香の方から仕掛けていったのよ」
「さつきの時代とはちがう!」
「だから、夕べは大人しく帰ってきたぞ。関根、ほんとうにビビってたからな。ほんとに、お前も関根も分からんわ。好きなら突撃だろ、好きな女が二人いてもいいだろ。付き合って、相性のいいほうといっしょになったらいいんだ。そうではないか!?」
「グヌヌ……」
「しかし、喜べ、明日香の気持ちは確実に伝わったぞ(n*´ω`*n)」
「伝え過ぎ!」
「アハハ、まあ、そう、怒るな。お、そろそろ学校いく時間ではないのか?」
「あ、もう7時45分!」
ぶったまげて、制服に着替えようと思って、パジャマ代わりのジャージを脱いだ……気がついた。夕べの朝だから、パンツも穿いてなかった……。
52〔喜べ、明日香の気持ちは確実に伝わったぞ〕
―― 僕も、明日香のことは好きだ ――
ドッキン!
それが、まず目に飛び込んできて、思わずお手玉になってスマホを落っことす。
パサ
ベッドの上なので、スマホは無事なんだけど、明日香の心は無事じゃない。
ドキドキドキドキドキドキドキドキ
あたしの中に勝手に住み込んだ、山川の詳説日本史でもたった一回しか出てこない将門さまの娘が、あたしの関根先輩への煮え切らない思いに業を煮やした。
そして、こないだ神田川のテラスで、あたしに「好き」って告白させた。
それでも、それ以上なにもできないあたしにに苛立ったのか、意地悪か、善意か、よく分からないけど、あたしが寝ているうちに先輩の番号調べて、あたしの声で電話した。
で、その返事がメールで返ってきた。
心を落ち着けて続きを読んだ。
―― 保育所のころから好きだったけど、明日香は他にも男の友達がいて、俺のことは眼中に無いと思ってた。こないだのことも、あとのシラっとした態度でイチビリかと思った。夕べのことで、明日香の気持ちは分かったよ。正直、今は美保もいる。煮え切らん男ですまん。でも、夕べみたいなことはダメだと思うぞ。学 ――
心臓がバックンバックン言うてる……ん……ちょっとひっかかる?
夕べみたいなこと……電話以外になにかしたか?
電話の履歴を調べた。
美保先輩と二人の電話の履歴はあったけど、関根先輩のは無かった。で、メールの送信履歴を見る。
―― 今から、実行に移します。明日香 ――
え……な、なにを実行に移したんだ!?
そう思うと、ジャージ姿の自分が浮かんできた。どうやら夕べの記憶(あたしの知らない)の再現みたい……。
時間は夜の十二時を回ってる。
素足にサンダル。自転車漕いで……行った先は、関根先輩の家……自転車を降りた明日香は、風呂場から聞こえる関根先輩の気配を感じてる。先輩がお風呂! だけど、覗きにはいかなかった。方角は、関根先輩の部屋。その窓の下。
明日香は、そーっと窓を開けると、先輩の部屋に忍び込んだ。で……。
あろうことか、先輩のベッドに潜り込んでしまった!
先輩が、鼻歌歌いながら部屋に戻ってきた。
「先輩……」
「え……!?」
「ここ、ここ」
明日香は布団をめくって、姿を現した。
「あ、明日香。なにしてんだ、こんなとこで!?」
「実行に移したんです……あたしもお風呂あがったとこです」
ゲ、ジャージの下は、何も身につけてないことに気が付いた! そして、おもむろにジャージの前を開けていく。先輩の目が、明日香の胸に釘付けになる!
それから、明日香の手は、ジャージの下にかかった。
「明日香! おまえ、なに考えて!」
「言ったでしょ。明日香の最初にあげるのは、先輩だって」
「声が大きい……!」
それから、先輩は、あたしのジャージの前を閉めると、お姫さまダッコ!
……で、窓から外に放り出されてしまった。
なんちゅうことをしたんだ!
「好きだったら、あたりまえだろ。この時代の男はしんきくさいぞ。好きなくせに夜這いの一つもやらないでさ。だから明日香の方から仕掛けていったのよ」
「さつきの時代とはちがう!」
「だから、夕べは大人しく帰ってきたぞ。関根、ほんとうにビビってたからな。ほんとに、お前も関根も分からんわ。好きなら突撃だろ、好きな女が二人いてもいいだろ。付き合って、相性のいいほうといっしょになったらいいんだ。そうではないか!?」
「グヌヌ……」
「しかし、喜べ、明日香の気持ちは確実に伝わったぞ(n*´ω`*n)」
「伝え過ぎ!」
「アハハ、まあ、そう、怒るな。お、そろそろ学校いく時間ではないのか?」
「あ、もう7時45分!」
ぶったまげて、制服に着替えようと思って、パジャマ代わりのジャージを脱いだ……気がついた。夕べの朝だから、パンツも穿いてなかった……。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
【完結】年収三百万円台のアラサー社畜と総資産三億円以上の仮想通貨「億り人」JKが湾岸タワーマンションで同棲したら
瀬々良木 清
ライト文芸
主人公・宮本剛は、都内で働くごく普通の営業系サラリーマン。いわゆる社畜。
タワーマンションの聖地・豊洲にあるオフィスへ通勤しながらも、自分の給料では絶対に買えない高級マンションたちを見上げながら、夢のない毎日を送っていた。
しかしある日、会社の近所で苦しそうにうずくまる女子高生・常磐理瀬と出会う。理瀬は女子高生ながら仮想通貨への投資で『億り人』となった天才少女だった。
剛の何百倍もの資産を持ち、しかし心はまだ未完成な女子高生である理瀬と、日に日に心が枯れてゆくと感じるアラサー社畜剛が織りなす、ちぐはぐなラブコメディ。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる