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204『鬼ノ城・6』
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RE・かの世界この世界
204『鬼ノ城・6』テル
おててつないでみな帰ろぉ~ からすといっしょに帰りましょ~
不朽の名曲に詠われているように、夕焼けの空には人や家やふるさとを想うなにかがあるんだろう。
ケイト:「他のみんなは、どうしてるんだろう……」
桃太郎二号:「え?」
ケイトの呟きに桃太郎二号はキョトンとする。
ケイト:「あ、なんでもないよ」
桃太郎二号:「なんでもなくないだろ、おめえ、涙ぐんでるじゃねえか」
ケイト:「なんでもないよ」
桃太郎二号:「言えよ、水くせえなあ」
ケイト:「うるさいなあ」
桃太郎二号:「そっぽ向くこたぁねえだろ!」
わたし:「じつはなぁ……」
わたしは、そっと二人の間に入ってやった。
わたし:「イザナギさん以外は、みんな別の世界からとばされてきたんだ」
桃太郎二号:「別の世界?」
わたし:「ああ、みんなで……その…………鬼退治みたいなことをやって旅をしていたんだ」
すこし言葉に迷ったけど、鬼退治という言葉がしっくりきた。
桃太郎二号:「お、おまえらも鬼退治してたのか」
わたし:「うん、他にも、みなしごやら人身御供をあやうく免れた者やら、小さな妖怪みたいなのが人になったのやらな」
ケイト:「みなしごはロキっていうんだ、ヤンチャな奴で、なんか桃太郎二号に似てるかもね」
桃太郎二号:「そうか、きっといい奴なんだな(^_^;)」
ケイト:「うん、いい奴だ」
桃太郎二号:「そ、そうか……って、ここは『んなことあるかあ』って突っ込むところだろが!」
みんな:「あははははは……」
ヒルデ:「人身御供の方はユーリアって云ってな、とびきりの美少女だ。まあ、わたしの次くらいにな」
桃太郎二号:「そ、そりゃすげえ」
ヒルデ:「あはは、そこは『んなことあるかあ』だろ!」
桃太郎二号:「え、あ、あ、そうだった(;'∀')」
みんな:「あははははは……」
桃太郎二号:「で、でぇ、妖怪が人になったてのはなんだ?」
ケイト:「ロキってのが孤児院に居たころから世話してやってたんだけどな、ちょっとしたことで、みんなとケンカして、戻ってきたらだんだん人間みたいになってきたんだ」
桃太郎二号:「なんか眉唾」
雪舟ねずみ:「いや、わたしだって、もとは雪舟さんが涙で描いただけのねずみでしたからね」
わたし:「そうだ、和尚さんにこっぴどく叱られて柱に括り付けられたあとにリアルになったんだったな」
雪舟ねずみ:「はい、あの時、和尚さんがこっぴどく叱らなければ、わたしは生まれていないところでした(^_^;)」
桃太郎二号:「そうかそうか、やっぱ、たまには揉めなきゃ人も妖怪も進歩しねえんだな。一号も退治した後は鬼ともうまくやったって話だったからな」
カサカサカサ
桃太郎二号:「前から聞こうって思ってたんだけど、タングが背負ってるのは何だ、時どきカサカサ音がして、タングねえちゃん、なにかボソボソ言ってるだろ?」
タングニョースト:「わたしの戦友だ」
桃太郎二号:「あ、ひょっとしてお骨か!?」
タングニョースト:「そうだ、だがな、こうやって背負っているとな、いつか必ず蘇るんだ」
桃太郎二号:「そ、そうなのか?」
ガサガサ
違うところで音がしたかと思うと、与一さんが草むらから出てきて済まなさそうな顔で立っている。
イザナギ:「与一さん……」
与一:「申しわけない、やはり手紙では意を尽くせなんのです。わたしも黄泉の国に行って、直接父上と話してみたいと思います」
黄泉平坂への旅の仲間が一人増えた。
☆ ステータス
HP:20000 MP:400 属性:テル=剣士 ケイト=弓兵・ヒーラー
持ち物:ポーション・300 マップ:16 金の針:60 福袋 所持金:450000ギル(リポ払い残高0ギル)
装備:剣士の装備レベル55(トールソード) 弓兵の装備レベル55(トールボウ)
技: ブリュンヒルデ(ツイントルネード) ケイト(カイナティックアロー) テル(マジックサイト)
白魔法: ケイト(ケアルラ) 空蝉の術
オーバードライブ: ブロンズスプラッシュ(テル) ブロンズヒール(ケイト) 思念爆弾
☆ 主な登場人物
―― かの世界 ――
テル(寺井光子) 二年生 今度の世界では小早川照姫
ケイト(小山内健人) 照姫の幼なじみ 異世界のペギーにケイトに変えられる
ブリュンヒルデ 主神オーディンの娘の姫騎士
タングリス トール元帥の副官 ブリの世話係
タングニョースト トール元帥の副官 ノルデン鉄橋で辺境警備隊に転属
ロキ ヴァイゼンハオスの孤児
ポチ シリンダーの幼体 82回目で1/12サイズの人形に擬態
ペギー 異世界の万屋
ユーリア ヘルム島の少女
その他 フギンとムニン(デミゴッドブルグのホテルのオーナー夫婦)
日本神話の神と人物 イザナギ イザナミ 那須与一 桃太郎 因幡の白兎
204『鬼ノ城・6』テル
おててつないでみな帰ろぉ~ からすといっしょに帰りましょ~
不朽の名曲に詠われているように、夕焼けの空には人や家やふるさとを想うなにかがあるんだろう。
ケイト:「他のみんなは、どうしてるんだろう……」
桃太郎二号:「え?」
ケイトの呟きに桃太郎二号はキョトンとする。
ケイト:「あ、なんでもないよ」
桃太郎二号:「なんでもなくないだろ、おめえ、涙ぐんでるじゃねえか」
ケイト:「なんでもないよ」
桃太郎二号:「言えよ、水くせえなあ」
ケイト:「うるさいなあ」
桃太郎二号:「そっぽ向くこたぁねえだろ!」
わたし:「じつはなぁ……」
わたしは、そっと二人の間に入ってやった。
わたし:「イザナギさん以外は、みんな別の世界からとばされてきたんだ」
桃太郎二号:「別の世界?」
わたし:「ああ、みんなで……その…………鬼退治みたいなことをやって旅をしていたんだ」
すこし言葉に迷ったけど、鬼退治という言葉がしっくりきた。
桃太郎二号:「お、おまえらも鬼退治してたのか」
わたし:「うん、他にも、みなしごやら人身御供をあやうく免れた者やら、小さな妖怪みたいなのが人になったのやらな」
ケイト:「みなしごはロキっていうんだ、ヤンチャな奴で、なんか桃太郎二号に似てるかもね」
桃太郎二号:「そうか、きっといい奴なんだな(^_^;)」
ケイト:「うん、いい奴だ」
桃太郎二号:「そ、そうか……って、ここは『んなことあるかあ』って突っ込むところだろが!」
みんな:「あははははは……」
ヒルデ:「人身御供の方はユーリアって云ってな、とびきりの美少女だ。まあ、わたしの次くらいにな」
桃太郎二号:「そ、そりゃすげえ」
ヒルデ:「あはは、そこは『んなことあるかあ』だろ!」
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みんな:「あははははは……」
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ケイト:「ロキってのが孤児院に居たころから世話してやってたんだけどな、ちょっとしたことで、みんなとケンカして、戻ってきたらだんだん人間みたいになってきたんだ」
桃太郎二号:「なんか眉唾」
雪舟ねずみ:「いや、わたしだって、もとは雪舟さんが涙で描いただけのねずみでしたからね」
わたし:「そうだ、和尚さんにこっぴどく叱られて柱に括り付けられたあとにリアルになったんだったな」
雪舟ねずみ:「はい、あの時、和尚さんがこっぴどく叱らなければ、わたしは生まれていないところでした(^_^;)」
桃太郎二号:「そうかそうか、やっぱ、たまには揉めなきゃ人も妖怪も進歩しねえんだな。一号も退治した後は鬼ともうまくやったって話だったからな」
カサカサカサ
桃太郎二号:「前から聞こうって思ってたんだけど、タングが背負ってるのは何だ、時どきカサカサ音がして、タングねえちゃん、なにかボソボソ言ってるだろ?」
タングニョースト:「わたしの戦友だ」
桃太郎二号:「あ、ひょっとしてお骨か!?」
タングニョースト:「そうだ、だがな、こうやって背負っているとな、いつか必ず蘇るんだ」
桃太郎二号:「そ、そうなのか?」
ガサガサ
違うところで音がしたかと思うと、与一さんが草むらから出てきて済まなさそうな顔で立っている。
イザナギ:「与一さん……」
与一:「申しわけない、やはり手紙では意を尽くせなんのです。わたしも黄泉の国に行って、直接父上と話してみたいと思います」
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☆ ステータス
HP:20000 MP:400 属性:テル=剣士 ケイト=弓兵・ヒーラー
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ロキ ヴァイゼンハオスの孤児
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