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本編56
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自分がニートで、たった30歳という若さで運命の女神のうっかりで死んでしまったこと。そして死んでからその女神とかわした約束のこと。何よりもこの世界のことを。
(そうだ…これ、見覚えがあると思ったら、死ぬ直前まで見ていたB級アニメの『レストレーヤー』そのままではないか)
最終回を知らないまま死んでしまったが、まさか最終回は竜王を勇者と王女が取り合うなんて展開だったのか。
自分が転生したのはレストレーヤーの竜王だったというのか。
(違う違う違うっ、だってザームエルは王子だ!)
王女ではない。だが兵たちを退けようとしたときの展開はまさしく死の直前に見ていたシーンそのままではないか。
しかも運命の女神にお願いしたことがなに一つかなっていない……いや、確かに王にはなった。でも竜王なんて聞いていない。恋人だってできていないし、最強魔法だってないじゃないかっ!
そんな心の叫びは神に届いたようだ。
『おっかしいですねぇ、複数の人に愛されて、恋人は胸がある綺麗系でしたよね。ばっちり大当たりじゃないですか』
なにっ、どこにいるんだ!
「ぁ……」
自分を抱いた男たちを見た。
日に焼け精悍な顔立ちのゲオルクに、上品な顔立ちのザームエル。確かに整った顔をしているし、二人とも胸板は厚い。
だが違う!
自分が要望しているのはあくまでも女相手だ!
もしかして、すべて男相手にこの情報がインプットされているならすぐに変更してくれっ!
『あれぇ、オプションにご満足いただいてませんか?』
「満足してないっ!」
「なに?」
「なんだと……こんなにしてもまだ足りないのか」
「私の妃はもっとしなければ満足できないというのか……だが応えるのはやぶさかではない」
「ちがっ、そっちは満足したっていうか、もう本当に無理!」
『あーよかったです、ご満足いただいて。今回はきっちりと500年生きられますからたっぷりお楽しみくださぁい。ではさよならー』
「いかないで!」
「達かずにずっと犯されたいのか……ソーマ」
「ちがっ」
「自分が果てずに子種を注いでほしいのだな。すぐにその望みを叶えよう」
「ゃぁぁぁぁぁ!」
ずるりと挿ってきたザームエルの欲望に、そうじゃないと訴えられないまま、ゲオルクの大きな手で分身の根元を堰き止められる。もう出すものなんてないのに、それでも出せないと思うだけでソーマは異様に興奮していく。
「あぁ……こうされたかったのだなソーマ」
「お前はどこまでもいやらしいことに弱いな。口にこれも欲しいんだろ」
さっきまでソーマの中に挿っていた欲望を頬に当てられ、唇へと擦りつけられる。
「ぁんっ」
勝手に口が開いてしまう。そうじゃない、どうしてこんなBL展開になってるんだよと心の中で叫びながら、それでも二人の欲望を上下の口に咥えながら、気を失うまで犯され続けるのだった。
(そうだ…これ、見覚えがあると思ったら、死ぬ直前まで見ていたB級アニメの『レストレーヤー』そのままではないか)
最終回を知らないまま死んでしまったが、まさか最終回は竜王を勇者と王女が取り合うなんて展開だったのか。
自分が転生したのはレストレーヤーの竜王だったというのか。
(違う違う違うっ、だってザームエルは王子だ!)
王女ではない。だが兵たちを退けようとしたときの展開はまさしく死の直前に見ていたシーンそのままではないか。
しかも運命の女神にお願いしたことがなに一つかなっていない……いや、確かに王にはなった。でも竜王なんて聞いていない。恋人だってできていないし、最強魔法だってないじゃないかっ!
そんな心の叫びは神に届いたようだ。
『おっかしいですねぇ、複数の人に愛されて、恋人は胸がある綺麗系でしたよね。ばっちり大当たりじゃないですか』
なにっ、どこにいるんだ!
「ぁ……」
自分を抱いた男たちを見た。
日に焼け精悍な顔立ちのゲオルクに、上品な顔立ちのザームエル。確かに整った顔をしているし、二人とも胸板は厚い。
だが違う!
自分が要望しているのはあくまでも女相手だ!
もしかして、すべて男相手にこの情報がインプットされているならすぐに変更してくれっ!
『あれぇ、オプションにご満足いただいてませんか?』
「満足してないっ!」
「なに?」
「なんだと……こんなにしてもまだ足りないのか」
「私の妃はもっとしなければ満足できないというのか……だが応えるのはやぶさかではない」
「ちがっ、そっちは満足したっていうか、もう本当に無理!」
『あーよかったです、ご満足いただいて。今回はきっちりと500年生きられますからたっぷりお楽しみくださぁい。ではさよならー』
「いかないで!」
「達かずにずっと犯されたいのか……ソーマ」
「ちがっ」
「自分が果てずに子種を注いでほしいのだな。すぐにその望みを叶えよう」
「ゃぁぁぁぁぁ!」
ずるりと挿ってきたザームエルの欲望に、そうじゃないと訴えられないまま、ゲオルクの大きな手で分身の根元を堰き止められる。もう出すものなんてないのに、それでも出せないと思うだけでソーマは異様に興奮していく。
「あぁ……こうされたかったのだなソーマ」
「お前はどこまでもいやらしいことに弱いな。口にこれも欲しいんだろ」
さっきまでソーマの中に挿っていた欲望を頬に当てられ、唇へと擦りつけられる。
「ぁんっ」
勝手に口が開いてしまう。そうじゃない、どうしてこんなBL展開になってるんだよと心の中で叫びながら、それでも二人の欲望を上下の口に咥えながら、気を失うまで犯され続けるのだった。
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