嵐の前の天気予報

ハルト

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裏路地の始まり

嵐の前の天気予報

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「ふぅー疲れたぁー」
この頃残業続きで肩こりがひどいく、肩が重い。
「先輩ぃ今日飲みに行きますぅー?てかぁ先輩ぃ目、死んでますよぉー」
いつも鬱陶しい後輩の静香さんも今は、相手にしれられない。
私は静香さんのことがいけ好かない、ぶりっ子でかまってちゃんしかし可愛く美人。
嫌い半分嫉妬半分だ。そう思いながら静香さんをまじまじと見つめていると。
「何かアタシ顔につくいてますぅ?フフッそれともアタシの顔に惚れましたぁ~」
「そ、そんな訳ないわよっ」
心を読まれたようで動揺しながら言った。
「茜先輩、明日から6連休ですからゆっくり休んでください。タクシー呼びます?」
加山くんは、いつも優しいしかっこいい。
ただあの静香さんと付き合っている。
「ありがとう、でも家近いから大丈夫。」
デスクワークばかりで、動くのが少ないから歩いて帰ることにしている。
約25分、近道を通れば20分くらいかかる。
「今日はもう遅いから先帰るね、お疲れ様。」
「お疲れ様ッスー」「お疲れ様です。」
はぁー、疲れた、眠い、ダルいー。夜の9時って案外人少ないんだなーと思いながら、ふと腕時計を見ると9:43
「そうだ…」静香さんが30分くらいダラダラ喋ってたんだった。9:30ぐらいには家についてたなぁー。
「ダルいからい近道で、すぐ帰ろぉー。」
大通りの路地を通り、そこにある廃ビルとボロいアパートの間を通ると5分くらい早く帰れる。その路地裏は、自転車同士ががギリギリすれ違えるくらいの道だ。
その手前の路地をダラダラ歩いていると。
「静かですね。嵐の前の静けさ…」
後から若い女性の声がした
「速報 速報 嵐が来る模様… 。」
高校生ぐらいの女の子だ。上を向いて虚ろな顔をして独り言を言っている。イヤホンしてないけど今時のハンズなんちゃらってやつかな?
「末永 茜 さんですね。」急に真剣な顔でそう言った。
「は、はい、そうですが何か」
「嵐が来ます。急がば回れです。」
この人何言っての?
「はっ?、今週は、晴れですけど。」
ヤバそうな人会うと普段なら警戒心が強くなって鳥肌が立つのだが、なぜか立たない。相手が高校生だからか?
「近道は、禁物。急がば回れ。」
「ごめんなさい、私疲れてるから用がないならもう帰るね。」
私は、路地裏に歩き出したが追ってこない
「頑固な、おばあちゃん…」
彼女がそう言ったが、わざと聞こえないふりをした。そんな挑発を言っても立ち止まらないわよと思いながら路地裏に入って行った。
そういえば、なぜ私の名前知ってたんだろ…。

「やれやれ…。」
私は、末永 茜のことを助けるため来た。
彼女を路地裏から帰らなければいいだけ。
だが"時の質" を変えることなく、助けるなんて難しい。
"「路地裏から帰らないでください。」「はい分かりました。」"なんて簡単にいくわけない。
一旦整理して考え直そう…。
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