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団欒(第2話)
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ミケさんの紹介と面談が始まった。
晶と早苗が、ミケさんとの出会いや彼の持つ能力等について軽く説明した。ミケさんは、今は天涯孤独の身らしいということも重ねて説明する。
さっそく、ミケさんは自慢の「召喚魔法」を披露した。例によって、腰にぶら下げた巾着袋から缶ビールを取り出すと、それをぐいぐいと・・・。
「というわけで、ミケさんの「召喚魔法」は、酒、枝豆、柿ピーのみに限定されます」
晶が軽くミケさんの「召喚魔法」について解説する。
「ミケさんの嗜好品限定とはなりますが、一応自分の食い扶持は確保できているようですね」
これで「召喚魔法」さえも使えないただの「ブサニャンコもどき」なら、まさに単なる「穀潰し」である。
「とはいえ、食生活は著しく偏るので、健康面には大いに不安がありますが・・・」
「あらあら、それならウチできちんとしたご飯を出してあげた方がよさそうですね」
まるで悪戯っ子を見つめる母親のような表情で、鏡香が言う。
確かに、酒とつまみだけの生活では、ミケさんの健康面には不安が残る・・・。
「そニョ点は心配いりませんニャー。吾輩、こニョ食生活で100年やってきましたニョで」
・・・この食生活を100年も続けて来たのか・・・。
晶は頭を抱えた。なるほど、なら確かに大丈夫だろう。元より、こいつは蟲なので、多分人間とは食生活の根本も異なっているはずだ・・・と思うようにしたい。
その横で、咲那が目を輝かせていた。
彼女にとっては、可愛い住人(今は候補だが)が増えただけでなく、飲み友達になる可能性も出てきたわけだ。咲那自身、かなりの大酒飲みなので、自在に缶ビールを取り出せるミケさんの「召喚魔法」はこの上なくありがたいものであった。
ちなみに、鏡香もまたかなり酒を飲む・・・というか、おそらくうちのチームで最も酒に強いのは鏡香だったりするのだ。
たまに、咲那と鏡香が酒の飲み比べをすることがあるが、咲那はいまだに鏡香に勝てたためしがない。
さすが、チームを率いるマスターの片割れだけのことはある・・・。
その一方で、男性陣はてんで酒に弱かったりする。江紀も奏多も酒は強くはなかった。特に奏多の方はからっきしである。同じ双子なはずなのに、なぜこうも差が出てくるのか、チーム《ユグドラシル》最大の謎でもあった・・・。
「ミケさん、いいなぁ~。自由自在に缶ビールを取り出せるなんて」
咲那が本音を漏らした。
・・・どうやら、チーム《ユグドラシル》の女性陣は、ことごとくミケさんの「魅力(というのかよくわからんが)」にしてやられたようだ・・・と晶は頭を抱えながら思ったー。
晶と早苗が、ミケさんとの出会いや彼の持つ能力等について軽く説明した。ミケさんは、今は天涯孤独の身らしいということも重ねて説明する。
さっそく、ミケさんは自慢の「召喚魔法」を披露した。例によって、腰にぶら下げた巾着袋から缶ビールを取り出すと、それをぐいぐいと・・・。
「というわけで、ミケさんの「召喚魔法」は、酒、枝豆、柿ピーのみに限定されます」
晶が軽くミケさんの「召喚魔法」について解説する。
「ミケさんの嗜好品限定とはなりますが、一応自分の食い扶持は確保できているようですね」
これで「召喚魔法」さえも使えないただの「ブサニャンコもどき」なら、まさに単なる「穀潰し」である。
「とはいえ、食生活は著しく偏るので、健康面には大いに不安がありますが・・・」
「あらあら、それならウチできちんとしたご飯を出してあげた方がよさそうですね」
まるで悪戯っ子を見つめる母親のような表情で、鏡香が言う。
確かに、酒とつまみだけの生活では、ミケさんの健康面には不安が残る・・・。
「そニョ点は心配いりませんニャー。吾輩、こニョ食生活で100年やってきましたニョで」
・・・この食生活を100年も続けて来たのか・・・。
晶は頭を抱えた。なるほど、なら確かに大丈夫だろう。元より、こいつは蟲なので、多分人間とは食生活の根本も異なっているはずだ・・・と思うようにしたい。
その横で、咲那が目を輝かせていた。
彼女にとっては、可愛い住人(今は候補だが)が増えただけでなく、飲み友達になる可能性も出てきたわけだ。咲那自身、かなりの大酒飲みなので、自在に缶ビールを取り出せるミケさんの「召喚魔法」はこの上なくありがたいものであった。
ちなみに、鏡香もまたかなり酒を飲む・・・というか、おそらくうちのチームで最も酒に強いのは鏡香だったりするのだ。
たまに、咲那と鏡香が酒の飲み比べをすることがあるが、咲那はいまだに鏡香に勝てたためしがない。
さすが、チームを率いるマスターの片割れだけのことはある・・・。
その一方で、男性陣はてんで酒に弱かったりする。江紀も奏多も酒は強くはなかった。特に奏多の方はからっきしである。同じ双子なはずなのに、なぜこうも差が出てくるのか、チーム《ユグドラシル》最大の謎でもあった・・・。
「ミケさん、いいなぁ~。自由自在に缶ビールを取り出せるなんて」
咲那が本音を漏らした。
・・・どうやら、チーム《ユグドラシル》の女性陣は、ことごとくミケさんの「魅力(というのかよくわからんが)」にしてやられたようだ・・・と晶は頭を抱えながら思ったー。
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