テキトーすぎな《ユグドラシル》の皆さん

ミケとポン太

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土竜の街は・・・?(第5話)

 お化け型ドローンである「オドローン」が無数に飛び交う夕方の公園ー。

 およそ、大樹生活では目にすることもないであろう光景に言葉も出ない晶たちであったが、この集落にとってはこれが当たり前のものだというのだから、これ以上はあまり深く考えない方がよさそうである・・・。

「まあ、大樹と地下世界とでは、やはり常識とかも違うってことなんだろうな・・・」

「そうじゃのう、普通、お化けなんて公園に飛ばさんじゃろうしな・・・わしらと感覚が著しくずれているとしか思えんわ」

 さすがのお騒がせ魔女殿も、こればかりは想像すらできなかったであろう。

 一同がオドローンを茫然と眺めていると、そのうちの1体が近くまで飛来してきたーご丁寧にも「ひゅ~どろどろ」という音声付きである・・・。

「完全に肝試しだな、これは」

「うーん、でもこのお化けさん可愛いから、あんまり怖くないねぇ」

「可愛いお化けというのもあれなんだけどな・・・」

 近寄ってきたオドローンは、ベンジャミンに語り掛け始めた。

「オツカレサマデス」

「おお、ご苦労さん、何か異常はあったかな」

 どうやら、ベンジャミンはこのオドローンと面識があるらしい・・・。

「コチラニハイジョウアリマセン。ヒキツヅキコウエンナイノマリョクソクテイヲオコナイマス」

 ・・・やたら機械的なオドローンに対して、大変フレンドリーな様子で応対するベンジャミン。

「おいら、この公園の魔力測定の結果を役所にまとめて提出する仕事任されてんだ」

 どうやら、ベンジャミンは公務員らしい。土竜だから、掘削工事とかそっち方面の仕事でもやっているのかとばかり思っていたが、意外にも頭脳労働タイプだったようだ。

「それでこのオドローン達を使っているのか・・・」

「そうだ、こいつら自由に空を飛行できるし、何かと便利だからな」

 ・・・どうやらこの街では、便利であれば夜の公園にお化けを飛ばしてもいいらしい。

「やっぱり暗くなったらお化けがいないと雰囲気出ないよな~」

 さらには、雰囲気の問題らしかった・・・。

「雰囲気で公園にお化け飛ばすというのもな・・・」

 晶は頭を抱えた。

「晶君、このお化けさん達可愛いし、私はアリだと思うな~」

 基本的に、早苗は性格上なんでも受け入れることができる・・・。

「まあ、別に街の住民たちがそれで問題ないというなら、オレはそれでいいけどな・・・」

 これ以上、深く考えると頭が変になりそうなので、とりあえず無理やり納得することにする。

「ソチラノカタガタハ・・・?」

 オドローンがベンジャミンに尋ねる。

「ああ、彼らは地上からの見学者だよ、おいらは街を案内している最中なんだ」

「ソウデスカ、ソレハソレハ・・・ヨウコソワタシタチノマチヘ。ゼヒトモユックリシテイッテクダサイ」

 ・・・お化けに歓迎されるとは、夢にも思わなかった晶たちであったー。
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