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カルミナとブラーナ(第17話)
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「命を共に!」
カルミナとブラーナ、二人の叫びとともに、二人の体が白い光に包まれる。やがて、その光は闘気となり、二人の体にまとわりついた。
ライフ・リンクー命の共鳴現象ともいうべきこの能力は、カルミナとブラーナの絆の高さだけでなく、身体的、魔力的性質のつながりによって発現されている。これにより、二人は著しく身体能力や魔力が向上し、その戦闘力が著しく上昇するのだ。
「よし、それじゃあ、男どもの道を切り開くわよ、ブラーナ」
「OK、カルミナ」
カルミナはチャクラム、ブラーナは太刀を構えながら、向かい来る害蟲の群れへと突撃していった。
この群れを率いているB級クラスの個体がいる場所までの露払いが、カルミナとブラーナの役目だ。カルミナの二つのチャクラムが、飛来する害蟲達を切り裂き、撃ち漏らした個体をブラーナの太刀が断つ。「ライフ・リンク」のおかげで能力が向上し、さらには軽い高揚状態に陥っている二人にとって、襲い来る害蟲の群れなどもはや敵ではなかった。
「ねえ、カルミナ」
ブラーナが目の前の害蟲を一刀両断にしながら、カルミナへと声をかける。
「なに、ブラーナ?」
カルミナが一旦後退してブラーナの隣に立つ。その表情には余裕の笑みが浮かんでいた。
まだ生き残っている害蟲は多数だが、目的は翔と卓を親玉のもとへと送り届けることなので、今は全部を倒す必要はない。
「私たちの能力だけど・・・」
「うん」
ブラーナが、人差し指をぴんと立てて、やはりいたずらっぽいお姉さん風の笑みを浮かべながら、
「発動条件は、私達の体の接触なのだから」
「・・・うん」
「接触でいいなら、いっそのこと「ベロチュー」にしてみない?」
「・・・なっ!!」
顔を思い切り紅潮させるカルミナ。危うく、自分の武器であるチャクラムを取り落としそうになる。
「な、なに言い出すのよ、ブラーナ!!みんなに見られるわよ、そんなの!!」
今朝の「目覚めのキッス」のことを思い出したのか、カルミナは、その顔は真っ赤、頭から湯気・・・といったいかにも「パニック」を絵にかいたような状態になる。
「うーん、私としてはそっちの方が燃えるしぃ、いいんだけどなぁ・・・いや、この場合は「萌える」・・・か」
ブラーナは慌てふためくカルミナの様子を見てくすくすと笑う。
「ああもう!ブラーナ、まじめにやりなさいよ!!野郎ども二人の道を切り開かなきゃならないんだから」
プイっとそっぽを向きつつ、近くに迫ってきた害蟲に思いっきりチャクラムを放つカルミナ。とばっちりを受けた害蟲は真っ二つになり、霧散した。
「うーん、まあこの話はまた夜のお相手の時にでも・・・」
「誰がするか!」
カルミナのチャクラムが、ものすごい勢いで害蟲達を切り裂いていく。
「あらあら、照れっちゃって・・・」
ブラーナは、勢いに任せて突っ込むカルミナを微笑ましく眺めつつ、近寄ってきた害蟲を軽々と切り裂いたー。
カルミナとブラーナ、二人の叫びとともに、二人の体が白い光に包まれる。やがて、その光は闘気となり、二人の体にまとわりついた。
ライフ・リンクー命の共鳴現象ともいうべきこの能力は、カルミナとブラーナの絆の高さだけでなく、身体的、魔力的性質のつながりによって発現されている。これにより、二人は著しく身体能力や魔力が向上し、その戦闘力が著しく上昇するのだ。
「よし、それじゃあ、男どもの道を切り開くわよ、ブラーナ」
「OK、カルミナ」
カルミナはチャクラム、ブラーナは太刀を構えながら、向かい来る害蟲の群れへと突撃していった。
この群れを率いているB級クラスの個体がいる場所までの露払いが、カルミナとブラーナの役目だ。カルミナの二つのチャクラムが、飛来する害蟲達を切り裂き、撃ち漏らした個体をブラーナの太刀が断つ。「ライフ・リンク」のおかげで能力が向上し、さらには軽い高揚状態に陥っている二人にとって、襲い来る害蟲の群れなどもはや敵ではなかった。
「ねえ、カルミナ」
ブラーナが目の前の害蟲を一刀両断にしながら、カルミナへと声をかける。
「なに、ブラーナ?」
カルミナが一旦後退してブラーナの隣に立つ。その表情には余裕の笑みが浮かんでいた。
まだ生き残っている害蟲は多数だが、目的は翔と卓を親玉のもとへと送り届けることなので、今は全部を倒す必要はない。
「私たちの能力だけど・・・」
「うん」
ブラーナが、人差し指をぴんと立てて、やはりいたずらっぽいお姉さん風の笑みを浮かべながら、
「発動条件は、私達の体の接触なのだから」
「・・・うん」
「接触でいいなら、いっそのこと「ベロチュー」にしてみない?」
「・・・なっ!!」
顔を思い切り紅潮させるカルミナ。危うく、自分の武器であるチャクラムを取り落としそうになる。
「な、なに言い出すのよ、ブラーナ!!みんなに見られるわよ、そんなの!!」
今朝の「目覚めのキッス」のことを思い出したのか、カルミナは、その顔は真っ赤、頭から湯気・・・といったいかにも「パニック」を絵にかいたような状態になる。
「うーん、私としてはそっちの方が燃えるしぃ、いいんだけどなぁ・・・いや、この場合は「萌える」・・・か」
ブラーナは慌てふためくカルミナの様子を見てくすくすと笑う。
「ああもう!ブラーナ、まじめにやりなさいよ!!野郎ども二人の道を切り開かなきゃならないんだから」
プイっとそっぽを向きつつ、近くに迫ってきた害蟲に思いっきりチャクラムを放つカルミナ。とばっちりを受けた害蟲は真っ二つになり、霧散した。
「うーん、まあこの話はまた夜のお相手の時にでも・・・」
「誰がするか!」
カルミナのチャクラムが、ものすごい勢いで害蟲達を切り裂いていく。
「あらあら、照れっちゃって・・・」
ブラーナは、勢いに任せて突っ込むカルミナを微笑ましく眺めつつ、近寄ってきた害蟲を軽々と切り裂いたー。
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