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ミケとポン太(第6話)
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ポン太たちから、ミケさんの借金の金額を聞かされて、愕然とする晶ー。
「・・・おい、ミケさんよ」
「・・・ニャ・・・」
晶は、半眼且つ額に青筋を浮かべながら、ミケさんの頭をガシィっとつかみ、顔を思いっきり近づけた。
「何をどうすれば、こんな金額になるのか、ぜひともご説明願いたいのだが」
「・・・ウニャ」
「ミケさんは、オレたちよりも長生きしている分、さぞ「苦労多き人生」を送ってきただろうからな・・・ぜひとも後学のためにオレたち若人に教えてもらいたいのだが」
「・・・ニャオーン」
なぜか、自分の顔を洗う仕草をしながら、ミケさんが文字通り猫なで声を上げる。
「・・・それでごまかせるか、ボケェェ!!」
「ウニャー、ギブアップですニャー!!」
晶が、ミケさんの頭を鷲掴みにしたのと同時に、ミケさんの壮絶な悲鳴が上がったー。
ーー
・・・実に呆れた話である。
ミケさんがもともと借りた額は、確かにそんなでもなかったのだが、何せポン太たちは「高利貸し」だったので、いつの間にか利息だけがたまりまくって、もはや手の付けられないような金額になってしまったのだという。
「ちなみに、利息はトイチ(十日で一割)だぜ」
・・・これでは、あのどうしようもない金額になるのは当たり前だ。そもそも・・・、
「お前さん、なんでこんな高利貸しに手を出したんだよ」
「ふ、若気ニョ至りというやつですニャー」
何を勘違いしているのか、かっこつけて答えるミケさんに、晶の「ぐりぐり」が炸裂したー。
「馬鹿か、己は!!こんなカネ、払えるわけねえだろうが!!」
「ニャオーン」
もうだめだ・・・これは、立て替えるとかそんなことを言っている場合ではなくなった。
ちなみに、カイトたち他の3人は、呆気に取られていて、ただ事の成り行きを黙ってみていることしかできなかった。
「ええと・・・」
それでも、杏里が何とか口を開こうとする。
「狸さん、その・・・これ以上は、返済を待てないんですか?」
恐る恐るポン太に尋ねる。
ポン太は、盛大にため息をつきながら、
「お嬢さん、オレ様たちも軽く見られちゃやっていけない商売なんでね・・・もうびた一文、1日たりとて負けるわけにはいかねえんだよ」
「そうだ、ポン太アニキの言うとおりだぜ!!」
「カネはらいた~まえ!」
「ウガアァァ!!」
また、動物もどきどもが騒ぎ始める。このまま、おとなしく引き下がる様子はない。
「どうだ、ミケよ・・・いっそのこと、お前の臓器を切り売りするってのは?」
「ウニャー!!」
真っ青になったミケさんが、その短い手足を器用に使い、「六つ子が主人公のはずなのに、ちびや出っ歯で中途半端におフランスで嫌味なやつがほぼ主人公代わりになってしまっている某漫画」に出てくる例の「あれ」の格好になって怯え始める。
「あわわ、権利が・・・」
その横で、早苗が何やら権利がどうのこうのと慌て始めるが、ここにいるメンツには何のことだかさっぱりわからなかった。
駄目だ、これ以上はお話にならん。まずは、何とかこいつらを抑えよう。
晶は、本心ではもはやどうでもいいと思いつつ、一応はミケさんを背後にかばいながら、ポン太たちへと向き合ったー。
「・・・おい、ミケさんよ」
「・・・ニャ・・・」
晶は、半眼且つ額に青筋を浮かべながら、ミケさんの頭をガシィっとつかみ、顔を思いっきり近づけた。
「何をどうすれば、こんな金額になるのか、ぜひともご説明願いたいのだが」
「・・・ウニャ」
「ミケさんは、オレたちよりも長生きしている分、さぞ「苦労多き人生」を送ってきただろうからな・・・ぜひとも後学のためにオレたち若人に教えてもらいたいのだが」
「・・・ニャオーン」
なぜか、自分の顔を洗う仕草をしながら、ミケさんが文字通り猫なで声を上げる。
「・・・それでごまかせるか、ボケェェ!!」
「ウニャー、ギブアップですニャー!!」
晶が、ミケさんの頭を鷲掴みにしたのと同時に、ミケさんの壮絶な悲鳴が上がったー。
ーー
・・・実に呆れた話である。
ミケさんがもともと借りた額は、確かにそんなでもなかったのだが、何せポン太たちは「高利貸し」だったので、いつの間にか利息だけがたまりまくって、もはや手の付けられないような金額になってしまったのだという。
「ちなみに、利息はトイチ(十日で一割)だぜ」
・・・これでは、あのどうしようもない金額になるのは当たり前だ。そもそも・・・、
「お前さん、なんでこんな高利貸しに手を出したんだよ」
「ふ、若気ニョ至りというやつですニャー」
何を勘違いしているのか、かっこつけて答えるミケさんに、晶の「ぐりぐり」が炸裂したー。
「馬鹿か、己は!!こんなカネ、払えるわけねえだろうが!!」
「ニャオーン」
もうだめだ・・・これは、立て替えるとかそんなことを言っている場合ではなくなった。
ちなみに、カイトたち他の3人は、呆気に取られていて、ただ事の成り行きを黙ってみていることしかできなかった。
「ええと・・・」
それでも、杏里が何とか口を開こうとする。
「狸さん、その・・・これ以上は、返済を待てないんですか?」
恐る恐るポン太に尋ねる。
ポン太は、盛大にため息をつきながら、
「お嬢さん、オレ様たちも軽く見られちゃやっていけない商売なんでね・・・もうびた一文、1日たりとて負けるわけにはいかねえんだよ」
「そうだ、ポン太アニキの言うとおりだぜ!!」
「カネはらいた~まえ!」
「ウガアァァ!!」
また、動物もどきどもが騒ぎ始める。このまま、おとなしく引き下がる様子はない。
「どうだ、ミケよ・・・いっそのこと、お前の臓器を切り売りするってのは?」
「ウニャー!!」
真っ青になったミケさんが、その短い手足を器用に使い、「六つ子が主人公のはずなのに、ちびや出っ歯で中途半端におフランスで嫌味なやつがほぼ主人公代わりになってしまっている某漫画」に出てくる例の「あれ」の格好になって怯え始める。
「あわわ、権利が・・・」
その横で、早苗が何やら権利がどうのこうのと慌て始めるが、ここにいるメンツには何のことだかさっぱりわからなかった。
駄目だ、これ以上はお話にならん。まずは、何とかこいつらを抑えよう。
晶は、本心ではもはやどうでもいいと思いつつ、一応はミケさんを背後にかばいながら、ポン太たちへと向き合ったー。
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