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空と大樹と(第4話)
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明日、ミケさんの様子を見に行くということになった晶たちー。
「ミケさん、本当に大丈夫かなぁ?」
「・・・まあ、とても大丈夫だとは言えないだろうな、正直」
あの怠け者のミケさんのことである。とてもではないが、いくらタコ部屋に入れられたからと言ってもすぐに適応して働くようになるとは考えにくかった。
「1日でそう簡単に変わるとは思えないし・・・本当はもう少し様子を見てからの方がいいと思うんだが」
晶がそういうと、また早苗が顔を近づけてくるので、
「わかってるよ、清野。明日、朝一できちんと様子を見に行くから」
たじたじの状態で応える晶・・・やはり、清野には頭が上がらなかった。
そして、そんな様子を苦笑しつつ傍観するカイトと、微笑ましく見つめる杏里の姿があった。
「とりあえず、明日のことは後で詳しく決めるとして・・・カイト、杏里、それに清野も・・・腹が減ってきただろ?そろそろ」
そう言えば、さっきミケさんを送り出したときには、既に夕焼け空になっていた。確かに、そろそろ夕飯時だろう。
「今日明日は、鏡香さんが帰ってこれないだろうから、私が料理を作るね、晶君」
「ああ、任せたよ、清野。お前さんなら鏡香さんに負けないくらいの料理は期待できるからな」
実際、早苗も鏡香と同様に料理の腕はなかなかのものだ。とはいえ、ほとんどの場合は、鏡香が作ってしまうので、その腕前を披露できる機会は結構限られていたりするのだが。
というわけで、今日はある意味レアな一日でもあるー。
「ミケさんにもごちそう作ってあげたかったなぁ」
「いや、あいつの場合、酒、枝豆、柿ピーくらいしか口にせんから、いてもいなくても同じだろう、きっと」
ミケさんの食生活がいささか危ぶまれるのだが、本人が変える気がないのだからどうにもならない・・・。
「あ、あの・・・」
晶と早苗が話し込んでいたちょうどその時、杏里が、
「私も、早苗さんとお料理のお手伝いをしてもいいでしょうか、晶さん」
杏里が、自らも料理を作ると名乗り出たのだったー。
「ミケさん、本当に大丈夫かなぁ?」
「・・・まあ、とても大丈夫だとは言えないだろうな、正直」
あの怠け者のミケさんのことである。とてもではないが、いくらタコ部屋に入れられたからと言ってもすぐに適応して働くようになるとは考えにくかった。
「1日でそう簡単に変わるとは思えないし・・・本当はもう少し様子を見てからの方がいいと思うんだが」
晶がそういうと、また早苗が顔を近づけてくるので、
「わかってるよ、清野。明日、朝一できちんと様子を見に行くから」
たじたじの状態で応える晶・・・やはり、清野には頭が上がらなかった。
そして、そんな様子を苦笑しつつ傍観するカイトと、微笑ましく見つめる杏里の姿があった。
「とりあえず、明日のことは後で詳しく決めるとして・・・カイト、杏里、それに清野も・・・腹が減ってきただろ?そろそろ」
そう言えば、さっきミケさんを送り出したときには、既に夕焼け空になっていた。確かに、そろそろ夕飯時だろう。
「今日明日は、鏡香さんが帰ってこれないだろうから、私が料理を作るね、晶君」
「ああ、任せたよ、清野。お前さんなら鏡香さんに負けないくらいの料理は期待できるからな」
実際、早苗も鏡香と同様に料理の腕はなかなかのものだ。とはいえ、ほとんどの場合は、鏡香が作ってしまうので、その腕前を披露できる機会は結構限られていたりするのだが。
というわけで、今日はある意味レアな一日でもあるー。
「ミケさんにもごちそう作ってあげたかったなぁ」
「いや、あいつの場合、酒、枝豆、柿ピーくらいしか口にせんから、いてもいなくても同じだろう、きっと」
ミケさんの食生活がいささか危ぶまれるのだが、本人が変える気がないのだからどうにもならない・・・。
「あ、あの・・・」
晶と早苗が話し込んでいたちょうどその時、杏里が、
「私も、早苗さんとお料理のお手伝いをしてもいいでしょうか、晶さん」
杏里が、自らも料理を作ると名乗り出たのだったー。
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