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咲那・全裸の逃避行(第21話)
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「咲那さん、今日は大丈夫でしたか?」
夜ー鏡香は、近くの町で宿を取り、さっそく咲那へ連絡を取ってみたー。
「おう、鏡香か・・・こっちはまあまあ何とかやってるよ・・・」
生体端末越しの声が思いのほか元気そうだったのを受けて、鏡香もほっと一息つく。
「お元気そうですね。私の方は、あとは明日の便でそちらに向かえば何とか午前中に合流できると思いますので、それまで何とか頑張ってくださいね、咲那さん」
「ああ、大丈夫だ、あたしの方は何とかうまくやってるよ・・・ただ、やっぱり恥ずかしいから、なるべく早くに来てくれると助かる」
状況を詳しく確認したところ、なんと、咲那の依頼主が、一日経っても咲那が連絡に来なかったというので、わざわざ近くまで捜索に来ていたのだという。
さすがに、ほぼ全裸の状態で彼らに会うのはまずかったので、何とか彼らが今日の捜索を諦めるまで隠れていて、それから洞穴から出て、魚を取って焼いていたところだったらしい。
「たくましいですね、咲那さんは・・・私だったら、とてもではないけど耐えられませんよ」
くすくすと笑いながら、咲那のサバイバル生活っぷりを愉し気に聞く鏡香。実際、彼女には、とてもではないが咲那の真似はできないだろう。
「まあ、鏡香にはこういうのは向いてねえだろうけどよ、あたしだってこう見えて恥ずかしいし、結構大変なんだぜ」
咲那が少々拗ねたような口調で鏡香に応えた。
「普通の野外生活なら、割と・・・ていうか、かなり好きなんだけどよぉ。今回はほら、マッパなわけだろ?あたしゃヌーディストじゃねえし、原始人でもねえから、これはこれで正直かなりきついんだよ」
「・・・ごめんなさい、笑ったりして」
何とか笑いを収めつつ、鏡香は咲那に、合流したら次はそのままモリガンの捜索に向かう旨を告げた。
「おう、そうだな・・・あいつのことは、あたしも心配してた・・・何かあったら、エレオノーラさんに申し訳ないしな・・・」
モリガンの母エレオノーラ。その面倒見の良さと献身的なふるまいから、「聖女のような魔女」と呼ばれ、その世界では有名な人物でもある。最近は、モリガンの父であるルシオと共に、とある理由から世界各地を回っている。
モリガン曰く「万年バカップル」らしく、夫婦仲は円満そのもの。モリガンが一人暮らしをしたりするのも、そんな二人を「夫婦水入らず」にするためらしく、早く親離れして自立したいかららしい。
ー子供が親から早く離れることこそ、最高の親孝行じゃよ・・・特に、我が家にとってはなー
それが、モリガンの口癖でもあったー。
チーム《ユグドラシル》からしてみれば、エレオノーラから愛娘を託されたような形だ。娘に何かあったら、とてもではないが二人に顔向けできない。
「おし、わかった・・・お前さんと合流したら、そのまま惑星Σ-11を目指すぞ・・・あとで晶たちに連絡しとかんとな」
「そうですね、晶君や早苗ちゃん達に知らせておかないと」
あとは、現在《ユグドラシル》で匿っているカイトや杏里にも、事情を知らせておく必要があるだろう。
「連絡はこちらでしておきますから、咲那さんは今晩、何とか頑張ってくださいね」
「あいよ!任せな、鏡香」
そこで連絡を終える。咲那の方は、何とかなりそうだ。あとはモリガンか・・・。
鏡香は、モリガンの無事を祈りつつ、今度は晶たちに連絡を取ったー。
夜ー鏡香は、近くの町で宿を取り、さっそく咲那へ連絡を取ってみたー。
「おう、鏡香か・・・こっちはまあまあ何とかやってるよ・・・」
生体端末越しの声が思いのほか元気そうだったのを受けて、鏡香もほっと一息つく。
「お元気そうですね。私の方は、あとは明日の便でそちらに向かえば何とか午前中に合流できると思いますので、それまで何とか頑張ってくださいね、咲那さん」
「ああ、大丈夫だ、あたしの方は何とかうまくやってるよ・・・ただ、やっぱり恥ずかしいから、なるべく早くに来てくれると助かる」
状況を詳しく確認したところ、なんと、咲那の依頼主が、一日経っても咲那が連絡に来なかったというので、わざわざ近くまで捜索に来ていたのだという。
さすがに、ほぼ全裸の状態で彼らに会うのはまずかったので、何とか彼らが今日の捜索を諦めるまで隠れていて、それから洞穴から出て、魚を取って焼いていたところだったらしい。
「たくましいですね、咲那さんは・・・私だったら、とてもではないけど耐えられませんよ」
くすくすと笑いながら、咲那のサバイバル生活っぷりを愉し気に聞く鏡香。実際、彼女には、とてもではないが咲那の真似はできないだろう。
「まあ、鏡香にはこういうのは向いてねえだろうけどよ、あたしだってこう見えて恥ずかしいし、結構大変なんだぜ」
咲那が少々拗ねたような口調で鏡香に応えた。
「普通の野外生活なら、割と・・・ていうか、かなり好きなんだけどよぉ。今回はほら、マッパなわけだろ?あたしゃヌーディストじゃねえし、原始人でもねえから、これはこれで正直かなりきついんだよ」
「・・・ごめんなさい、笑ったりして」
何とか笑いを収めつつ、鏡香は咲那に、合流したら次はそのままモリガンの捜索に向かう旨を告げた。
「おう、そうだな・・・あいつのことは、あたしも心配してた・・・何かあったら、エレオノーラさんに申し訳ないしな・・・」
モリガンの母エレオノーラ。その面倒見の良さと献身的なふるまいから、「聖女のような魔女」と呼ばれ、その世界では有名な人物でもある。最近は、モリガンの父であるルシオと共に、とある理由から世界各地を回っている。
モリガン曰く「万年バカップル」らしく、夫婦仲は円満そのもの。モリガンが一人暮らしをしたりするのも、そんな二人を「夫婦水入らず」にするためらしく、早く親離れして自立したいかららしい。
ー子供が親から早く離れることこそ、最高の親孝行じゃよ・・・特に、我が家にとってはなー
それが、モリガンの口癖でもあったー。
チーム《ユグドラシル》からしてみれば、エレオノーラから愛娘を託されたような形だ。娘に何かあったら、とてもではないが二人に顔向けできない。
「おし、わかった・・・お前さんと合流したら、そのまま惑星Σ-11を目指すぞ・・・あとで晶たちに連絡しとかんとな」
「そうですね、晶君や早苗ちゃん達に知らせておかないと」
あとは、現在《ユグドラシル》で匿っているカイトや杏里にも、事情を知らせておく必要があるだろう。
「連絡はこちらでしておきますから、咲那さんは今晩、何とか頑張ってくださいね」
「あいよ!任せな、鏡香」
そこで連絡を終える。咲那の方は、何とかなりそうだ。あとはモリガンか・・・。
鏡香は、モリガンの無事を祈りつつ、今度は晶たちに連絡を取ったー。
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