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第3章 虚ろなる人形
第60話 強靭なる糸
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「・・・!」
一瞬にして間合いを詰められる氷上。
「・・・おとなしくした方が身のためよ」
おとなしくするも何も、氷上の体は既に拘束されていた・・・見えざる何かによって。
「・・・あ、あなた、いったい何をしたの!?」
驚愕と恐怖の入り混じった声で、勅使河原に詰め寄ろうとする氷上。しかし、動こうとすれば、何か糸のような、それでいてその強靭さは鋼のような、見えざる何かに全身を縛り付けられて、身動きさえままならない。
「あぐぅ」
体が強固に締め付けられる。一体何が起きているというのかー。
「動かないで、氷上さん・・・」
勅使河原の、美しくも歪んだ笑みが、氷上の眼前に迫る。
「私が使う獲物は鋼線。言うなれば、鋼でできた糸ね。この鋼線は、擬体を纏わなくても私が普段から常備している獲物なのよ・・・これで、たった今あなたの全身の動きを封じさせてもらったわ」
勅使河原が目を細め、苦悶の表情を浮かべる氷上に穏やかに言葉をかける。
「無理に脱出しようとすれば・・・ふふふ、あなたの体にいくつもの切り傷ができるわ・・・尤も、傷だけならいいけれど、最悪切断なんてこともあり得るわよ」
「・・・!?」
氷上が息を呑み、もがくのをやめる。この鋼線は、氷上の全身の至る所を縛り上げている。もし、勅使河原の言うとおりであれば、四肢切断ということも十分あり得るだろう。
尤も、四肢と言っても、さらに細切れになってもおかしくないくらいに、鋼線は絡みついていたのだが。
「いい子ね・・・氷上さん。今、ご褒美をあげるわ」
勅使河原が目を閉じ、氷上の唇に自分のそれを当てがった。
「んん・・・んぐぅ」
勅使河原の舌が、氷上の口中にねじ込まれ、かき回される。身動きもとれず、勅使河原のなすが儘にされる氷上。
やがて、勅使河原はその手を氷上の股間へとずらしていきー
「はうぅ」
その繊細な人差し指が、氷上の秘所へと挿入される。顔を赤らめ、いやいやをするように首を振るが、それぐらいしか抵抗することができなかった。
ーあの天内葉月って子も、鋼線で縛り上げてから行為に及んでおけばよかったかしらー
あの時は、ようやく見つけた獲物に我を忘れて襲い掛かってしまい、そこまで考えつかなかった。もし、今の氷上のように拘束し、なおかつ目立たないところまで移動して、レイプし、さっさと擬体化までもっていったなら、あそこで一条紗耶香も邪魔はできなかったはずだ。
おそらく、天内葉月は私には勝てなかっただろう。つまりは、その後、彼女の首を戦利品としていただくこともできたはずである。
ーそう考えると、少し惜しいことをしたわね。でも、まだチャンスはあるわー
一条紗耶香は、当分の間、天内葉月と行動を共にし、一人きりにはさせないだろうが、さすがにずっと一緒というわけにもいかないだろう。少しでも、あの二人が離れた瞬間を狙って、再びー
「んんん・・・!!」
氷上が、勅使河原の指の動きに合わせて腰を振る。本人は抵抗しているのだろうが、その動きは傍から見れば周囲の者を魅了するために尻を揺らしているのと同じで、なんとも卑猥な姿でもあった。
ーまあ、この氷上亜美って子もかなり綺麗だし、今日のところは彼女で我慢することにしましょうー
氷上の唇と秘所の両方を弄びながら、勅使河原は、いよいよ擬体を纏うべく、次の行動へと移った。
一瞬にして間合いを詰められる氷上。
「・・・おとなしくした方が身のためよ」
おとなしくするも何も、氷上の体は既に拘束されていた・・・見えざる何かによって。
「・・・あ、あなた、いったい何をしたの!?」
驚愕と恐怖の入り混じった声で、勅使河原に詰め寄ろうとする氷上。しかし、動こうとすれば、何か糸のような、それでいてその強靭さは鋼のような、見えざる何かに全身を縛り付けられて、身動きさえままならない。
「あぐぅ」
体が強固に締め付けられる。一体何が起きているというのかー。
「動かないで、氷上さん・・・」
勅使河原の、美しくも歪んだ笑みが、氷上の眼前に迫る。
「私が使う獲物は鋼線。言うなれば、鋼でできた糸ね。この鋼線は、擬体を纏わなくても私が普段から常備している獲物なのよ・・・これで、たった今あなたの全身の動きを封じさせてもらったわ」
勅使河原が目を細め、苦悶の表情を浮かべる氷上に穏やかに言葉をかける。
「無理に脱出しようとすれば・・・ふふふ、あなたの体にいくつもの切り傷ができるわ・・・尤も、傷だけならいいけれど、最悪切断なんてこともあり得るわよ」
「・・・!?」
氷上が息を呑み、もがくのをやめる。この鋼線は、氷上の全身の至る所を縛り上げている。もし、勅使河原の言うとおりであれば、四肢切断ということも十分あり得るだろう。
尤も、四肢と言っても、さらに細切れになってもおかしくないくらいに、鋼線は絡みついていたのだが。
「いい子ね・・・氷上さん。今、ご褒美をあげるわ」
勅使河原が目を閉じ、氷上の唇に自分のそれを当てがった。
「んん・・・んぐぅ」
勅使河原の舌が、氷上の口中にねじ込まれ、かき回される。身動きもとれず、勅使河原のなすが儘にされる氷上。
やがて、勅使河原はその手を氷上の股間へとずらしていきー
「はうぅ」
その繊細な人差し指が、氷上の秘所へと挿入される。顔を赤らめ、いやいやをするように首を振るが、それぐらいしか抵抗することができなかった。
ーあの天内葉月って子も、鋼線で縛り上げてから行為に及んでおけばよかったかしらー
あの時は、ようやく見つけた獲物に我を忘れて襲い掛かってしまい、そこまで考えつかなかった。もし、今の氷上のように拘束し、なおかつ目立たないところまで移動して、レイプし、さっさと擬体化までもっていったなら、あそこで一条紗耶香も邪魔はできなかったはずだ。
おそらく、天内葉月は私には勝てなかっただろう。つまりは、その後、彼女の首を戦利品としていただくこともできたはずである。
ーそう考えると、少し惜しいことをしたわね。でも、まだチャンスはあるわー
一条紗耶香は、当分の間、天内葉月と行動を共にし、一人きりにはさせないだろうが、さすがにずっと一緒というわけにもいかないだろう。少しでも、あの二人が離れた瞬間を狙って、再びー
「んんん・・・!!」
氷上が、勅使河原の指の動きに合わせて腰を振る。本人は抵抗しているのだろうが、その動きは傍から見れば周囲の者を魅了するために尻を揺らしているのと同じで、なんとも卑猥な姿でもあった。
ーまあ、この氷上亜美って子もかなり綺麗だし、今日のところは彼女で我慢することにしましょうー
氷上の唇と秘所の両方を弄びながら、勅使河原は、いよいよ擬体を纏うべく、次の行動へと移った。
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