百合斬首~晒しな日記~

ミケとポン太

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第4章 更なる戦い

第184話 決着・・・

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「あんたがやられたら、あたしら全員晒し首だぞ!!」
「うるさい、わかってるよ、んなことは!!」
 残るはあと一人ーサイドテールの少女だけとなった。彼女が薄紫の髪の少女に負ければ、3人グループは敗北確定、つまりは3人全員晒し首となる。
 自分たちに死がより近づいていることを実感し、3人の少女たちは半ば恐慌状態に陥る。もう、仲間意識などあったものではなかった。
「大体、アンタがこいつは弱そうだから、最初の獲物にしようって言いだしたのが始まりだろう!!」
 おかっぱ頭の少女ばかりではなく、ギャル風の少女までが喚き散らし、さらにはサイドテールの少女に責任を押しつけようとしていた。
「うるさいうるさいうるさい!!」
 サイドテールの少女も怒鳴り返す。
 確かに、最初に薄紫の髪の少女に目をつけたのは自分だった。その時は、まさかこの女がこんなに強い奴だなんて夢にも思っていなかったのだ。
 だが、それをいうのであれば、彼女に同調した他の2人にも責任はありそうだが、今や彼女たちはお互いに責任を擦り付け合うばかりで、見苦しいだけの状況に陥っていたのだ。
「くそう・・・まさか、アンタがここまでやばい奴だとは思わなかったよ」
 冷や汗を頬に伝わらせながら、サイドテールの少女は刀を正眼に構え、薄紫の髪の少女に向き直った。
「・・・私自身も、まさかここまで身体が軽くなるなんて、夢にも思っていませんでした」
 薄紫の髪の少女自身も、自分がここまで動けるようになるだなんて、露ほどにも思っていなかったようだ。
 ただ、彼女には元々剣術の素養は備わっていたので、全くの素人という事でもなかったわけだが、たとえそうであっても、まさか自分がここまで戦えるとは思わなかったというのが、正直なところだ。
「戦いである以上、私も手は抜きません。どうかお覚悟を」
 薄紫の髪の少女も、サイドテールの少女に応えるかの如く、自らの大剣を構え直して向き合った。
「・・・く、くそ」
 あとは、1対1の勝負・・・しかも、相手はあっさりと2人を倒してしまっている。
 とてもではないが、薄紫の髪の少女の動きについていけそうもない。真っ向勝負はあまりにも危険過ぎる。
 ーならば!!ー
 サイドテールの少女は、足元の瓦礫ーと言っても、せいぜいが砂や小石くらいのものばかりだがーそちらに目をやった。
 正攻法で戦っても、多分他の2人同様にすぐに擬体を破損させられるだろう。まともに戦っても勝ち目はないのなら、多少汚い手を使っても勝ちを拾うしかない。
 こうなれば、手段など選んではいられないー勝てば官軍である。
「行くぜ!!」
 サイドテールの少女が、最後の勝負に出た。
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