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第4章 更なる戦い
第325話 小川明子5
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ところ変わってー再び小川明子の話に戻る。
「うーん、このままうろつくのはさすがにまずいか」
明子は、少しの間、ロビーの中を見回していたが、仮にここに先客がいたとしても、せっかく見つけたこの場所から出て行く気にはなれなかった。外には、まだ追跡者がいる可能性もある。
「他の誰かに鉢合わせしませんように・・・と」
とりあえず、近くに階段があるので、それで2階まで上がる。
「・・・2階は、誰もいないようだな」
2階の廊下をちらっと覗いた限りでは、特に他の参加者がいるというわけでもないことが分かった。
「よし・・・」
明子は、一応周囲を警戒しながら、2階の一番奥の部屋へと急ぐ。210室だった。
「ロビーでかっぱらってきたこのカードキーで開けて・・・と」
カードキーを差し込むことで、扉のロックが解除されるタイプらしい。先ほど、ロビーの管理人室の中を覗いて、拝借してきたものだった。
「・・・ふう」
当たり前だが、部屋の中は無人である。
素早く扉を閉め、部屋の中で壁に背を預け、一息つく明子。
「今日は、本当に疲れた・・・」
とりあえずの安全地帯を確保して、少し安堵したのか、今度は眠気が襲ってきた。
「いかんいかん・・・寝る前に、汗を流さないと」
追跡者のこともあったが、今日一日は移動しまくったこともあり、全身汗まみれである。このままの恰好で寝たりしたら、確実に翌朝風邪をひいていることだろう。
「シャワー室は・・・と、ついでにトイレも済ませちゃうか」
他のビジネスホテルと同様に、ユニットバスとトイレが収まった形の部屋だ。明子は、他の用を足しつつ、風呂にお湯を入れて、いつでも湯船につかれるようにした。
「ああ・・・今日はもう本当にくたくただよ・・・」
そういえば、昼もろくに食べてなかったことを思い出す。
「・・・しまった。なんか食べ物買ってこないと」
ここアルカディア島では、店屋でお金を払わずとも欲しいものが手に入るーが、食堂はやっていない。なぜなら、店員が存在しないからだ。
もちろん、このビジネスホテルにも食堂はあるものの、当然ながらいくら待ったとしても食事は絶対に出てこないだろう。
「・・・うーん。仕方がない、まあ1日分くらいなら食事抜きでも我慢できるか・・・」
さすがに2,3日も食事を抜くというのでは耐えられないが、少なくとも明日の朝までなら、多少の空腹には耐えられるだろう。
というより、空腹よりも体の疲れの方がひどくて、とにかく早く寝たいというのが本音だった。
「風呂の中で寝たりしないよな・・・私」
湯船につかったまま翌朝までーということになりかねないが、何とかこらえることにした。
「うーん、このままうろつくのはさすがにまずいか」
明子は、少しの間、ロビーの中を見回していたが、仮にここに先客がいたとしても、せっかく見つけたこの場所から出て行く気にはなれなかった。外には、まだ追跡者がいる可能性もある。
「他の誰かに鉢合わせしませんように・・・と」
とりあえず、近くに階段があるので、それで2階まで上がる。
「・・・2階は、誰もいないようだな」
2階の廊下をちらっと覗いた限りでは、特に他の参加者がいるというわけでもないことが分かった。
「よし・・・」
明子は、一応周囲を警戒しながら、2階の一番奥の部屋へと急ぐ。210室だった。
「ロビーでかっぱらってきたこのカードキーで開けて・・・と」
カードキーを差し込むことで、扉のロックが解除されるタイプらしい。先ほど、ロビーの管理人室の中を覗いて、拝借してきたものだった。
「・・・ふう」
当たり前だが、部屋の中は無人である。
素早く扉を閉め、部屋の中で壁に背を預け、一息つく明子。
「今日は、本当に疲れた・・・」
とりあえずの安全地帯を確保して、少し安堵したのか、今度は眠気が襲ってきた。
「いかんいかん・・・寝る前に、汗を流さないと」
追跡者のこともあったが、今日一日は移動しまくったこともあり、全身汗まみれである。このままの恰好で寝たりしたら、確実に翌朝風邪をひいていることだろう。
「シャワー室は・・・と、ついでにトイレも済ませちゃうか」
他のビジネスホテルと同様に、ユニットバスとトイレが収まった形の部屋だ。明子は、他の用を足しつつ、風呂にお湯を入れて、いつでも湯船につかれるようにした。
「ああ・・・今日はもう本当にくたくただよ・・・」
そういえば、昼もろくに食べてなかったことを思い出す。
「・・・しまった。なんか食べ物買ってこないと」
ここアルカディア島では、店屋でお金を払わずとも欲しいものが手に入るーが、食堂はやっていない。なぜなら、店員が存在しないからだ。
もちろん、このビジネスホテルにも食堂はあるものの、当然ながらいくら待ったとしても食事は絶対に出てこないだろう。
「・・・うーん。仕方がない、まあ1日分くらいなら食事抜きでも我慢できるか・・・」
さすがに2,3日も食事を抜くというのでは耐えられないが、少なくとも明日の朝までなら、多少の空腹には耐えられるだろう。
というより、空腹よりも体の疲れの方がひどくて、とにかく早く寝たいというのが本音だった。
「風呂の中で寝たりしないよな・・・私」
湯船につかったまま翌朝までーということになりかねないが、何とかこらえることにした。
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