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第4章 更なる戦い
第455話 ゲーム会場へようこそ95
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優菜も美羽も、本人達はさほど意識していないのだが、それなりに凹凸の激しい体つきをしている。快活な性格の優菜が動くたびに、二つの双丘が豊かに揺れるさまは、同性である明子が見ていても魅力的だった。一方の美羽も、おとなしそうで外見ながら、なかなか主張の激しい肢体をしていて、それが普段の彼女とのギャップによって却って蠱惑的な魅力を引き立たせていた。
ーこの二人、性格が真逆そうに見えて、結構似通ったところがあるのかもー
だからこそ、二人で組んで何度もゲームを攻略してきたのかもしれない。性格は正反対に見えて、実は根っこではかなり相性が合っているのだろう。
「明子・・・さっきから黙ってるけど、どうかしたの?」
ふいに優菜に尋ねられて、明子は少し焦ったように首を振る。
「い、いやあ、何でもないよ!!」
声が見事に上ずっているのがわかる。明子の応えに、優菜は怪訝そうな表情を浮かべたが、美羽はにわかに目を細め、唇の端を軽く釣り上げた。その表情は、どこか小悪魔的な魅力を思わせるものだった。
「明子さん・・・せっかく水浴びができるんですから、もっと楽しみませんか・・・ほら、もうちょっとこっちに来て」
美羽が、その表情のままに明子に手を差し伸べてきた。明子は少し焦りながらも、その手を取った。
その時ー
「えいっ!!」
「って、うわあっ!?」
突然、美羽が明子の体を引っ張ったのだ。その結果、明子は美羽の胸元に顔をうずめる形となってしまった。
「ふふふ・・・」
美羽が、自らの胸の谷間に顔をうずめている明子の髪を優しく撫でる。明子の髪を梳く手こそ穏やかで優しげだが、その瞳はまるで、悪戯を思いついた小悪魔のようだった。少し胡乱ささえ感じさせるその瞳を見て、優菜が、
「美羽・・・あんまりからかっちゃダメよ」
「からかうだなんて・・・ただちょっと、明子さんにも気持ち良くなっていただきたいだけです」
ウフフ・・・と微笑する美羽に、また始まったと言わんばかりの表情を浮かべる優菜。自分の相棒の性格のことは今までさんざん思い知らされてきただけに重いため息が思わず漏れた。
「って・・・美羽さん。何を・・・ううっ!?」
美羽は、自らの胸元から顔を上げて自分の顔を見つめてくる明子を逆に見返した。包容力を感じさせる一方で、どこか蠱惑的な雰囲気を纏っているのがとても気になった。
「んん・・・んんん!?」
その瞬間、明子の瞳が見開かれた。美羽は、明子の頬を両手で包み込むように抱えると、彼女の唇に軽く口づけをしたのだ。
その隣で、またか・・・と言わんばかりに優菜が頭を抱えて苦笑する。
いきなりキスーと言っても、ほんの少し唇を押しつけられた程度のものではあったのだがーをされて、明子はさらに困惑の表情を見せた。
「・・・へっ?」
なんとも間の抜けた声が漏れた。
ーこの二人、性格が真逆そうに見えて、結構似通ったところがあるのかもー
だからこそ、二人で組んで何度もゲームを攻略してきたのかもしれない。性格は正反対に見えて、実は根っこではかなり相性が合っているのだろう。
「明子・・・さっきから黙ってるけど、どうかしたの?」
ふいに優菜に尋ねられて、明子は少し焦ったように首を振る。
「い、いやあ、何でもないよ!!」
声が見事に上ずっているのがわかる。明子の応えに、優菜は怪訝そうな表情を浮かべたが、美羽はにわかに目を細め、唇の端を軽く釣り上げた。その表情は、どこか小悪魔的な魅力を思わせるものだった。
「明子さん・・・せっかく水浴びができるんですから、もっと楽しみませんか・・・ほら、もうちょっとこっちに来て」
美羽が、その表情のままに明子に手を差し伸べてきた。明子は少し焦りながらも、その手を取った。
その時ー
「えいっ!!」
「って、うわあっ!?」
突然、美羽が明子の体を引っ張ったのだ。その結果、明子は美羽の胸元に顔をうずめる形となってしまった。
「ふふふ・・・」
美羽が、自らの胸の谷間に顔をうずめている明子の髪を優しく撫でる。明子の髪を梳く手こそ穏やかで優しげだが、その瞳はまるで、悪戯を思いついた小悪魔のようだった。少し胡乱ささえ感じさせるその瞳を見て、優菜が、
「美羽・・・あんまりからかっちゃダメよ」
「からかうだなんて・・・ただちょっと、明子さんにも気持ち良くなっていただきたいだけです」
ウフフ・・・と微笑する美羽に、また始まったと言わんばかりの表情を浮かべる優菜。自分の相棒の性格のことは今までさんざん思い知らされてきただけに重いため息が思わず漏れた。
「って・・・美羽さん。何を・・・ううっ!?」
美羽は、自らの胸元から顔を上げて自分の顔を見つめてくる明子を逆に見返した。包容力を感じさせる一方で、どこか蠱惑的な雰囲気を纏っているのがとても気になった。
「んん・・・んんん!?」
その瞬間、明子の瞳が見開かれた。美羽は、明子の頬を両手で包み込むように抱えると、彼女の唇に軽く口づけをしたのだ。
その隣で、またか・・・と言わんばかりに優菜が頭を抱えて苦笑する。
いきなりキスーと言っても、ほんの少し唇を押しつけられた程度のものではあったのだがーをされて、明子はさらに困惑の表情を見せた。
「・・・へっ?」
なんとも間の抜けた声が漏れた。
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