立方世界 呪われた子

大秦頼太

文字の大きさ
29 / 30

呪われた子 29

しおりを挟む
 29

 横穴の先に広がっていたのは、巨大はホールだった。細長い階段がその底へとつながっている。
 底に向かっていくにつれ、地面にあるものがはっきりと見えてくる。
 左には蟲の死骸や人間の死体、右には本や薬ビンが散らばり、赤や黄、紫の煙が火にかけられた細長いビンから昇っている。
 セヴルたちがたどり着いた先で待っている者がいた。机にかじりつくように年老いた男が、書物に読みふけっている。
「サイロー師」
 バリュフの声に老人が反応する。片目の潰れた顔には、感情がないようだった。
「久しいなバリュフ。ようやく我が元で働く気になってくれたか」
「な」
 セヴルとガリウス、サアラがバリュフを見つめる中、グロウだけは驚いていなかった。
「師よ。御変わりなさそうですね」
「どういうことだよ」
「変わったよ。何もかも変わってしまった」
 サアラが、片目の老人の言葉を聴くバリュフを肘で突く。
「これはどういうことなのよ」
 バリュフは、サイローから目を離さない。
「この蟲使いは、私の師だ」
 サアラは、ガリウスの手を引きバリュフから離れる。
「騙したの?」
「すまない。この目で確かめたかった」
「あいつが蟲使い……」
 セヴルは、折れた剣を構える。
「あっちに形成体の本がある。取って来い。話はそれからだ」
 サイローは再び書物に目を落とす。目が悪いのか影が出来るほどの近距離で本を読んでいる。バリュフがサイローに近づいていく。
「まだ、復讐をするのですか?」
「あれのことは言うな。心が痛む」
「痛む心がまだ残っているのなら、闇に手を貸すことはやめてください」
「その話はもう良い。さあ、こちらに来い。研究の成果を見せてやろう」
 サイローがゆっくり立ち上がる。セヴルはその動きを注視する。
「あいつが蟲を使って、人を襲ってたのか」
「そうだ。誰かが、わしの娘を殺そうとしておる。治療せねば」
 サイローはブツブツつぶやきながら蟲の死骸の方へ向かっていく。
「ガリウス、帰ろう」
 サアラが、ガリウスの手を引く。突然サイローがサアラたちをにらむ。黄色い歯をむき出して、身も凍らせるような叫び声を上げる。
「材料がこんなところで何をしている!」
「師よ、落ち着いてください」
「あぁ、あいつらは娘を焼き殺した……。わしの娘を……」
 サイローは、サアラに向けて掌を見せる。
「やめろ!」
 バリュフが、サアラを抱えて倒れこむ。火の矢がその上を通り過ぎる。
 炎の矢は階段に突き刺さり階段の一段を燃やす。それを見てバリュフは、力なくつぶやく。
「堕ちたのか……」
 サアラは、バリュフを弾き飛ばす。
「触らないで!」
「バリュフよ。さあ、研究を続けよう」
 サイローは優しげな声を出す。サアラはバリュフをにらみつける。
「あんたは信用できないわ」
「すまない」
 バリュフは立ち上がる。
「お前を倒せば、蟲はいなくなる!」
 セヴルは、サイローに飛び掛る。伸ばしてくるサイローの左腕を折れた剣が切り飛ばす。乾いた音がして左腕は地面の上で転がった。サイローの傷口からは、何も出てこなかった。
「はあっ!」
 セヴルは、サイローの懐にもぐりこむと、その体を突き上げようとした。サイローが首をかしげる。
「邪魔をするな」
 サイローの右手が折れた剣に突き刺さる。黄色い歯を見せてセヴルに言葉を吐きかける。
「お前を知っているぞ……」
 セヴルは折れた剣を手放して、サイローから距離をとる。
「私のかわいい娘を、殺そうとした奴だ」
 サイローの一つしかない目から、緑色の涙がこぼれ出した。
「いや、下の子はお前に殺された」
 蟲の死骸が震えだす。死骸の山を崩しながら、足長蟲が現れる。長い足の多くが切られ、残っている一本には、剣が刺さっている。
 セヴルは、近寄ってくる蟲と老人を交互に見る。そこへバリュフが割って入る。
「こっちはまかせろ。蟲は君が倒してくれ」
「セヴル! そんな奴、信用できないわ! 逃げましょう」
「先生!」
「そんな」
 ガリウスとグロウが、階段の上を見て驚愕する。細長い階段の上から、丸蟲の大群がゆっくりと転がり降りてくる。
「やるしかない」
 ガリウスがメイスを握る。サアラもメイスを引き抜く。
「バリュフ」
「師よ」
 右の掌をかざすサイロー。折れた剣が突き刺さっている。首をかしげて、折れた剣を黄色い歯でくわえ、右手から引き抜く。その間に、バリュフの印が完成する。
「『火(ファイ)』」
 二本の火の矢がサイローに向かっていく。右腕と足に当たり、サイローの体を焼く。

 ガリウスとサアラは上から迫ってくる丸蟲を待つ。
「どうするのよ! あんな数、どうにかなるわけないでしょ?」
「だからって、見てるわけにも行かないだろう!」
 そこにセヴルが吹き飛ばされてくる。
「長い棒か何かない?」
 周りを見るが、それらしいものは何も無い。
「とりあえず、こっちを先に倒そうぜ」
「あっちはどうするのよ!」
 グロウが、階段を上っていく。
「こっちは僕に任せてよ」
「え? 何を馬鹿の事言ってるのよ」
「魔術でも使えるのか?」
「へへ、そんなところ」
 グロウが両手を広げたかと思うと、その体が一気に膨れ上がり、服が弾け飛ぶ。一瞬で毛むくじゃらになると、一匹の熊がそこに現れる。
「もう、なんでもありね……」
 呆れるサアラは両手を空に向けた。セヴルはベルトを外し、それを拳に巻く。
「こっちも行くぞ」
 セヴルたちは足長蟲に突撃する。

「メルティアが死んだのは私のせいです。師のせいではありません」
 バリュフは、印を組んでサイローの火の矢を受け止めにいく。
「邪魔をするな」
「狙うなら、私にしろ!」
 サイローの顔が、バリュフを見る。
「あの日、あなたに会いに行った日。メルティアは、信徒と貧しい者たちの間に入って、信徒に捕まったんです」
「娘は生きている。見ろ、あそこだ」
 サイロはー足長蟲を指差す。
「もう、二度と傷つけさせるものか」
 サイローは、火の矢をセヴルに向かって撃つ。バリュフがその線上に立ち、火の矢を受け止める。
「制限なく術を……。やはり堕ちたのですね」
「違う。真理にたどり着いたのだ」
「あなたは、あの時の逆上した信徒たちと何も変わらない!」
「黙れ! 聖導師の娘を焼く者たちが、信徒であるわけがない。あれは、暴徒だ。闇の手先だ」
 サイローの掌に火の玉が生まれる。バリュフは、先ほどとは異なる印を結ぶ。
「どかぬと貴様も灰にするぞ」
「教団がおかしくなっていたのはご存知のはずだ。だから、私たちを町の外へと出した」
「金の亡者に成り下がった信徒どもなど、救う価値もない」
「罪もない人たちを蟲の餌にした」
「もうよい。貴様は破門だ。消えろ」
 サイローの手から、火の玉が打ち出される。バリュフは、両手を広げて火の玉を受け止める。掌に水ぶくれが生まれ、すぐに破裂する。皮膚を破って出てきた水と混ざった血が、腕を伝う。
「私は、メルティアの死を復讐の道具にはしない! それが彼女の望みだったはずだ」
 バリュフは火球を横へそらす。火球は、本やビンを跳ね飛ばし燃え上がらせる。
「あなたは逃げた。それだけだ」
 サイローをにらむバリュフの体が固まる。サイローの手に、火の玉がまた生まれていた。
「その手では、もう印も組めまい。消えろ……」

 坂のような階段の上から飛び掛ってくる丸蟲を、熊が撃ち落し叩き潰す。叩いて落とし潰す。叩いて落として、また潰す。それでも、丸蟲の数は減らなかった。
 轟音がして、後ろを見れば本の山が燃えている。熊は、首をかしげた。
「!」
 熊の腕に丸蟲が噛み付いた。ゴワゴワの毛で覆われた熊の防御力は侮れない。丸蟲の顎は、熊の手を噛み千切れなかった。
 熊は怒りの雄たけびを上げて、蟲を潰しまくる。時には、蟲を下の火にめがけて投げ入れるのだった。

「切れない!」
 手に握ったベルトでは、足長蟲に深手を負わせることは出来なかった。ガリウスもサアラも、足の攻撃を避けるのに必死だった。
 セヴルはベルトを緩める。長い状態でベルトを握ると、鞭のように振るって蟲の胴体を切り裂く。
「これならどうだ!」
 足長蟲が、身をのけぞらせて叫びを上げる。サアラとガリウスを無視して、セヴルに襲い掛かる。セヴルは、ベルトで振り落とされて来る足を撃ち落す。二本目の足を振り払おうとして、体が流れた。
「あ」
 セヴルの背に鋭い爪が突き刺さる。瞬間、セヴルは横から衝撃を受け足長蟲の攻撃を避けることが出来た。
 サアラが、セヴルを押し飛ばしたのだ。その刹那、サアラのメイスが転がり、虫の長い足の影に消えた。
 時間が、ゆっくりになった。轟音がして、周囲をオレンジ色に染める。セヴルはメイスを拾い上げると、蟲に向かって突撃する。横から飛んで来た足長蟲の足に、体をすくわれる。メイスが右手から離れていく。
 セヴルの体が、ふわりと体が浮かび上がった。下から突き上げられた蟲の足が、セヴルを宙へ投げ飛ばした。地中のホールの天井が間近にまで見えた。
「(世界が小さくなっていく)」
 人も蟲も、何もかも遠ざかっていく。
 セヴルは見た。顎を広げて落ちて来るセヴルを飲み込もうとする足長蟲を。そして、その足元で、ガリウスがサアラを背負って離れていくのを。
「武器、武器! 嘘だろ……。何かあるだろ!」
 時間が戻ってくる。
「急げ、急げ」
 シャツをつかむ、ズボンをつかむ。
 つかめても刃として取り出すことが出来なかった。
 左に浮かぶ光の玉を見る。
「頼む!」
 セヴルは、光の玉を右手に握り締める。光の玉が右手の中で光り輝く。青白い眩しさの中に、一振りの長剣が現れる。
「光の剣……」
 セヴルがつぶやくと、光はセヴルを包み込んだ。

 巨大なホールの中に光があふれる。

 足長蟲の体が、煙のように光の中に溶けていく。

 熊に飛び掛ってくる蟲も霧になって消えてしまう。熊の毛が抜け、裸のグロウがお尻から階段をゆっくりと転がっていく。

「なんだ、この光は!」
 サイローは光に向かって火の玉を放つ。火の玉は爆発することなく光の中に飲み込まれていく。
 光の玉は、輝きを放ったままゆっくりとホールのそこにたどり着く。
 光の中にセヴルがいる。セヴルが手を開くと、光は一気に収束し、右手の中に光の玉が浮かぶ。
「何が……?」
 バリュフたちの視線がセヴルに集中する。
「……真実の光? まさか、あれは」
 バリュフは、セヴルの元に向かう。
 サイローが再び火の玉を生み出す。セヴルに向かって火の玉が撃ち出される。
「握れ!」
 セヴルが手を握ると、光の剣から光が放出され、火の玉が吸い込まれる。
「そのまま握っててくれ」
 バリュフは、地面に落ちていた幅広の剣を拾う。足長蟲に刺さっていたレハの剣だ。
「うぅ」
 火膨れた手のひらの痛みで剣を取り落としそうになるが、もう一度しっかりと握りなおす。引きずるように剣を持つ。
「どういうことだ! わしの娘はどこだ!」
 セヴルは、バリュフの隣につきサイローに近づいていく。
 サイローは火の矢をセヴルに向かって何本も放つ。しかし、火の矢も光の中に飲み込まれてしまう。
 サイローの右手から、火の矢が出なくなると、彼の動きが止まる。セヴルをじっと見つめたまま動かなくなった。サイローも気がつけば、もう光の中にいた。
「この光は……。真実の光か。……あぁ、なんと言うことだ」
 サイローの膝が折れ、切られた右腕から緑の血が流れ出す。血は光に触れると掻き消えていく。
 バリュフがサイローの側に近寄る。片膝をついて、頭を垂れる。
「隻眼の聖導師サイロー様」
 サイローは身を震わせて、バリュフを見る。
「メルティア様は、先に行かれました」
「……そうか。いや、わかっておった。お前には迷惑をかけたな」
 サイローの目に、一つの光が灯った。
「ご案内いたします」
「お前は来るのか?」
「私にはまだ、仕事が残っておりますので」
「そうか……」
 寂しそうに微笑むサイロー。先ほどまでの顔が嘘のように穏やかな表情を見せる。バリュフは顔を上げる。唇は何かを言いかけて閉じ、再び何かを発しかけてバリュフは身を震わせた。手の甲で何度も流れ出る涙を拭き取った。
「申し訳ございません。隻眼の聖導師サイロー様、あちらの階段をご覧ください」
 サイローの目が、バリュフの指した指の先にいた階段の上に転がるグロウに留まる。
「なんだ? ……子どもがいるな。かわいい子だ。どこかで見たことがあるような……」
「メルティア様の御子です」
 サイローの唇が震える。何度もうなずきながら、バリュフを見る。バリュフもサイローを見上げていた。
「ああ、そうか……。そうか。……立派に育てろよ」
「……はい」
「案内しろ」
 サイローは、右手で自分の胸を指差した。
「ここを刺せ。魔素の根だ」
「はい」
 バリュフは、立ち上がると幅広の剣をサイローの胸に押し当てた。バリュフの手が嗚咽に震え定まらない。
「泣くな馬鹿者……」
「すみません」
 サイローは、バリュフの腕をつかむと、自らの腕に剣を突き入れた。
「さらばだ」
 サイローの体が光の中に溶けていく。

 セヴルの手の光が、徐々に小さくなっていく。そして、ついには消えてしまう。
「うわああああああ」
 真っ裸のグロウが、バリュフに向かって飛び込んでくる。
「先生、大変だよ!」
「何が?」
 ガリウスに背負われたサアラの顔が蒼白だった。見れば、その片足が潰され千切れかかっている。
「これは大変だ。すぐに止血をしよう」
「そうじゃなくて!」
 グロウが指差す階段から、蟲が流れるように転がり落ちてくる。
「どっちも大変だ」
「光の玉出してくれ。アレなら蟲が消せる」
 セヴルが、蟲の前に立つ。バリュフは両手を見せて、苦笑いを浮かべる。
「悪いね。しばらく使えそうにない」
「え」
「止血しないと」
 バリュフがサアラに近づく。
「触らないで……」
 サアラの声は、力がなかった。ガリウスがサアラの足を布で押さえる。
「僕が食い止めるから……」
 走り出そうとしたグロウをバリュフが抱え込む。
「戻れなくなったらどうするんだ。もうだめだ。使うんじゃない」
「でも、このままじゃ」
 バリュフはガリウスにサアラの足を縛らせる。
「急ごう。放っておいたら危険な状態になる」
「急ごうったって、蟲があんなにいたんじゃ」
 セヴルたちはあっという間に丸蟲たちに取り囲まれていた。だが、丸蟲たちは飛び掛ってくる様子もなくセヴルたちを遠巻きにしているだけだった。
「セヴル、骨を拾ってたいまつを作るんだ」
「こいつらは?」
「蟲使いを失ったんだ。たぶん襲ってこないよ」
「……輪っかか」
 ガリウスがサアラを背負う。セヴルは骨を拾うと、バリュフの指示で紙を巻いたり薬品を塗ったりして、たいまつを何本か作り上げる。

 セヴルたちが固まって進むと、蟲たちは進んだ分だけ下がる。セヴルたちを避けるように穴の奥を目指しているようだった。
 丸蟲たちは、螺旋階段まではついて来なかった。

 地上に出ると、太陽は小さかった。もうじき夜が来る頃なのだろう。森は静かだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

転生先はご近所さん?

フロイライン
ファンタジー
大学受験に失敗し、カノジョにフラれた俺は、ある事故に巻き込まれて死んでしまうが… そんな俺に同情した神様が俺を転生させ、やり直すチャンスをくれた。 でも、並行世界で人々を救うつもりだった俺が転生した先は、近所に住む新婚の伊藤さんだった。

人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―

ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」 前世、15歳で人生を終えたぼく。 目が覚めたら異世界の、5歳の王子様! けど、人質として大国に送られた危ない身分。 そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。 「ぼく、このお話知ってる!!」 生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!? このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!! 「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」 生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。 とにかく周りに気を使いまくって! 王子様たちは全力尊重! 侍女さんたちには迷惑かけない! ひたすら頑張れ、ぼく! ――猶予は後10年。 原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない! お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。 それでも、ぼくは諦めない。 だって、絶対の絶対に死にたくないからっ! 原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。 健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。 どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。 (全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

追放された荷物持ち、【分解】と【再構築】で万物創造師になる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~

黒崎隼人
ファンタジー
勇者パーティーから「足手まとい」と捨てられた荷物持ちのベルク。しかし、彼が持つ外れスキル【分解】と【再構築】は、万物を意のままに創り変える「神の御業」だった! 覚醒した彼は、虐げられていた聖女ルナを救い、辺境で悠々自適なスローライフを開始する。壊れた伝説の剣を直し、ゴミから最強装備を量産し、やがて彼は世界を救う英雄へ。 一方、彼を捨てた勇者たちは没落の一途を辿り……。 最強の職人が送る、痛快な大逆転&ざまぁファンタジー!

処理中です...